バラ色の時代
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バラ色の時代

恋煩シビト

好き嫌いが別れるのがよく分かる

ネタバレ
2020年11月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋煩シビト先生の作品は他に3作拝読していますが本作が一番絵が話に合っている思いました。なんとも大人っぽく退廃的で色気のある絵、かつ本作では主人公がかなり悪人顔ですがそれがこの作品の持つ雰囲気ににぴったりハマっています。(但し表紙の絵はちょっと悪魔顔すぎるかな。中の絵の方が良いです。)
受けは幸せではなかった。逃げる事はきっとできた。けれど攻めを憎む事も見捨てる事もできなかった感じ。攻めの心は中々読めなかったけどラストに少し希望が見えて切なくなりました。いやーいくらなんでも待たせ過ぎだよとは思いましたが。クライマックスで2人が向き合うシーンは妙にドラマチックな描き方でちょっと笑っちゃうくらい(褒め言葉です。)
他作品でもこう言う演出があったのできっとこれがシビト先生の魅せ方なんですね。
苦みが残るけどいつまでも印象に残る、そんな作品です。
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