胸にとげさすことばかり
」のレビュー

胸にとげさすことばかり

雁須磨子

父親が遺したもの…

2020年11月18日
父親の突然の死で、しばらくぶりに故郷に帰ってくるお話。そこには父親と同居していた男がいて、その男との関わり、父親の知らなかった一面がぽつぽつと描かれています。
主人公の父親は亡くなっているから、それまでの確執とか、いろいろな想いがトゲトゲしていて消化できてなかったけど、少しずつ角がとれて丸くなっていく様が丁寧に描かれています。しみじみします。
ラブの面もじんわり幸せな気分になれる秀逸な作品だと思います。
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