きみ在りて倖せ
」のレビュー

きみ在りて倖せ

鈴木はこ

とっても爽やかで清々しい大正BL

ネタバレ
2020年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 下男としてやってきた奉公人・勇×過保護に育てられた商社の次男・炳吾。子供の頃に静養に行った先で弟のように可愛がっていた勇が、奉公人として屋敷に来ることに。立場も育った環境も違うけど、次男と三男、重圧はないけど期待もない。思うように生きられないことに諦めを感じていた同士が互いに影響し合い、手を取り合って一歩を踏み出す様子がとっても爽やかで心洗われました。裕福に育っても感謝と礼を忘れない炳吾の清さが尊い…。恋文は切なかった。それぞれ親とは気持ちのすれ違いがあったけど愛情ゆえなので、特に勇はそれが分かってほっとしました。実際はこんなにうまくはいかない部分もあるだろうけど、清々しい二人がとてもよかったので星5つ。
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