このレビューはネタバレを含みます▼
ただ好きでいることが相手を苦しませてしまうことになるなんて。時には静かな時には激しいシュウの一途な気持ちがナツキに届くのか胸を詰まらせながら読みました。側で見守りながら淡々と気づきを与えてくれるハルタの存在が大きかったです。奔放なトウヤを含め登場人物がみんな魅力的でした。とても丁寧に心のヒダを描かれたと思います。シュウがナツキの言葉に反応して距離を詰めるところがリアルで、カワイイ顔して男っぽかったです。ずっとせつなくて最後はあたたかい気持ちになれました。2016年4月 総277ページ 修正=見えない構図。