このレビューはネタバレを含みます▼
日高先生の「日に流れて橋に行く」を読み終わってすぐ、同じような時代と設定で、木下先生が描くBL枠英国留学帰りから始まる大正浪漫のお話よんでみました。そういえば、「憂鬱な朝」もそうだったし、みんなイギリスへ行きがちなのは何故でしょう。(って、私もうん十年住み着いてますが)
こちらはBL枠だからちゃんとボーイズがラブしてるので、ジリジリしないで安心?して読んでいられます。
教え子の兄で海軍士官×英国帰りの英語教師。最初は教え子の兄と教師として出会ったけど、軍人さんだからか、気になる人にはけっこう押せ押せで迫ってきます。でも、時代が時代なので、迫り方も逢い引きとかキッスとかで、そりゃー、読んでる私がキュンキュン。所々で差し込まれる歌舞伎の由良之助、いのち短し恋せよおとめのゴンドラの唄の一節、夏目漱石の月が綺麗ですねの訳、などなどが、大正浪漫の良い時代の雰囲気を醸し出してます。告白シーンでいきなり英語つっこんでくるのもキュンキュンですー。うわー、素敵。そして、このお話はこの場面でハピエン永久保存決定。時代背景を考えるとその後のふたりはかなり厳しい人生を送りそうで辛い。。。