分かっていてもジーンとしてしまう…





2020年12月15日
作者さんの2作目コミックス。前作「うちの小悪魔くん」がとても良かったのでこちらも試しに購入しました。表題作のみ全5話+描き下ろしで合計191ページ。探偵業を営むニビ×ワケあり売り専ボーイのクロのお話です。過去の家庭環境から感情が欠落していたニビが、クロに出会って感情を取り戻していく。一方、家族からの愛情に飢えていたクロも、ニビと出会って自分の居場所を見つけることができた、というお互いの救済のストーリー。重い設定ですが、明るい二人のお陰で重苦しくなりすぎず、軽いテンポのやり取りとグッと感情に訴えてくる部分とのバランスが良かったなと思いました。あ、これは読者を泣かせにきてるなぁと分かるんですが、やっぱりまんまと作者さんの思惑通りになってしまうんですよね。ストーリーにメリハリがあるので、グッと場面が盛り上がるところでこちらの感情もグワーっとなるという。キャラのビジュアルも私の好みでとても良かった。ニビはちょっとワイルドで、クロは可愛い少年系。前作のキャラとちょっと似ているかも。体格差・年の差も好みでした。ちなみにエロはほんの少しだけ。前/戯の描写はほとんどなく、合体しているところが何回か描かれているだけですが、なくても良かったかもと思わせられる作品でした。

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