このレビューはネタバレを含みます▼
命と人間の歴史を題材にした物語。古代から現代まで、その時代の課題だったであろうことがストーリーの中に織り込まれている。
キャラも立っており、ストーリーも精密に推敲されているため、ながいながいお伽話を読んでいるよう。これだけ大きいスケールのものを扱うと、作者の意図とか伝えたいことが悪い意味で前面に出てきそうなものだが、それがないのに読ませるのがすごい。正直テーマに気づいたのも中盤以降であり、ラストも読めない。最初はどんな漫画かも分からず、ただ面白いから読んでいた。
聲の形も良かったが、正直本作は段違いレベルの作品と思う。実力派作者。最後まで買います。