このレビューはネタバレを含みます▼
誰よりも皆の気持ちを理解し家族、故郷を愛するテオが、オズと生きていくという気持ちを終始迷うことなくブレずに持ち続けていたのが印象的でした。アーミッシュのコミュニティを抜けたら二度と家族のもとに戻れないという規則は非常に厳しく残酷ですが、長年脈々と受け継いできた文化、コミュニティを守り存続させていくためにはどうしても必要なことなのかもしれませんね。
でもこの作品のテーマの1つでもありますが、家族がどんな選択をしようと離れて生きることになろうと、結局望むのはお互いが幸せでいてくれることだけですもんね。挫折した自分を嘆くオズが、小さな頃父親にお前の幸せだけを願っているよと言われたことをテオに思い出させてもらったシーンが一番心に残っています。
あ、ダニーのお兄さんジーンのスピンオフのお話もとてもとても素敵です。こちらも切ないですが、納得できる良い終わり方だとよいなー。