きみを死なせないための物語
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きみを死なせないための物語

吟鳥子

哲学的な友情愛に満ちたSF大作。

ネタバレ
2020年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一つの芸術作品だと思います。ただの娯楽ではなく、人の生死や倫理や生殖や思考といった様々な事を考えさせられます。
4人のネオテニィ達はそれぞれがすれ違いを起こしますが、でもそれも全て相手を思えばこそ。おそらくソウイチロウもそうだったのでは…。
ジジは最初、ただの我儘な子供のようでしたが、自分の運命を知りながら、そして意志を貫こうとすることでこの物語ではとても重要な役割を次第に担っていきます。
青春、成長、大人になること、理不尽なこと、諦めや苦悩の果てに、友人達と共に導き出した答えには意味がある。

とてもとても良いストーリアに出会えました。
綺麗な表紙の中に、沢山の愛と苦しみと友情と怒りがこのシリーズには描かれています。
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