鬼の餌じゃありません【単行本版】【電子限定おまけ付き】
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鬼の餌じゃありません【単行本版】【電子限定おまけ付き】

紫妲たかゆき

千年越えて巡りあった二人の行く末

ネタバレ
2020年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読みさん。すごく楽しめました。絵がとても綺麗で惹かれます。鬼がいい身体して、色気があります。えっちぃです。でもただエロい鬼の話だけではなく、ちゃんと題材が練り上げられて、しっかりとしたストーリー展開にぶれる事なく、話自体も面白いと思います。時々、なんちゃって鬼さんを見る事があり、エロだけだなと思う事がありますが、これはいい物語ですね。陰陽師・朱華に封印された鬼の仁。裏切られ見捨てられた鬼の涙が切なくも美しい。仁は朱華を好きだったんだろうか?千年先に蘇芳と巡り会う事を見越した上の封印。辛いけど、いつか会える。う~ん、予想外にロマンチックでした。精を喰らう鬼ですが、人を愛する『心』を持っている鬼ですね。心があるから蘇芳を守るために、自ら封印されようとした仁に、胸がギュッと痛くなりました。心優しい鬼ですね。『食事』と愛ある行為を兼ねて、たっぷり可愛がってくれそうですね。夫婦の契りを交わし、二人の祝言が厳かで感動を呼びます。とてもいいシーンです。
想像以上に、素敵な話でした。
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