悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される
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悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される

ほしな/ぷにちゃん/成瀬あけの

3巻までで充分

2020年12月30日
シチュエーションはよくある転生もの、中身はよくあるご都合主義…という感じです。悪役に転生しちゃう系って「ヒロインと比べて絶対的不利な立場でそれでもなんとかその状況を脱出しようとするところ」に醍醐味があると思うのですが、この作品はそれがなくてがっかりです。
イケメン王子に婚約破棄された!でも速攻でもっとイケメンな隣国の王子に求婚されちゃった!このイケメン王子は私のことを影からずっとみていたの!しかも婚約破棄した側の王子もすぐに改心してやっぱり私のことが忘れられないの!ヒロインは考えなしでただのかわいこぶりっこなだけ!←ここまでが前提、というのはあまりにも都合良すぎて読んでいて恥ずかしさすら覚えました。最近の少女漫画でももう少しひねってくるのではないでしょうか。
ヒロインにしたとされる意地悪も実はこちらの言い分が正しいんです~、性格もとってもいいです~、悪役と言われてるけど実はお菓子作りが大好きな可愛い女の子なんです~、というなら悪役にする必要はどこにあったのでしょうか。流行りにのって悪役にせずとも、ただの女の子の話としてはじめればよかったのでは。
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