愛蔵版 花咲ける青少年
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愛蔵版 花咲ける青少年

樹なつみ

私の中で色褪せることのない名作

2020年12月30日
私が作者様にハマったきっかけの作品です。もう本当に大好きでした。私がただお一人、もう30年近く前ですがファンレターを送ったことがある作者様。いただいたお返事、今も大切にとっています。完結したのは高校生の頃でしたが、これから何を楽しみにしたらいいの!なんて思ったのを覚えています。大富豪の令嬢である花鹿はその身を守るため、最低限の生活が出来る孤島で乳母や豹のムスターファと生活しています。ある日父に、父が選び抜いた3人の夫候補を探すゲームをしようと持ち掛けられます。その立ち合いとして選ばれたのが、倣財閥の若き総帥で花鹿が幼い頃からの友人、倣 立人でした。確固たる結束の一族の倣家。血の繋がりが重んじられ一族の全てを立人が背負うに相応しい有能な人物で、一族の為に身を捧げる覚悟と同じく、花鹿のことを愛しています。登場してくる人物、本当に魅力的でそれぞれが持つ背景もこれまたよく造りこまれていて楽しめます。先生の作品、「OZ」のように恋愛メインじゃないものも多くありますが、こちらは政治的背景や出生の秘密は入ってはきますが、恋愛に重きを置いています。もう立人が好きで好きで。この作品が好きなのかただ立人が好きなのかわからないくらい笑 立人のチャイナ服姿がたまりません。この愛蔵版に収録されている短編は、完結記念に作られた「BLOSSOMING YOUTH」という同人誌かな?の冊子に掲載されているものがほとんどでした。最初は抽選でハガキを50枚ほど送りましたが当たらず、その後限定販売された時にゲットしました。でも先生のインタビュー記事など、読んで楽しいものもありました。久々に堪能して満足!
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