このレビューはネタバレを含みます▼
初コミックスおめでとうございます。難しいテーマですね。いじめの問題は、漫画でも目を背けたくなりますが、背けずに問題に取り組まなくてはいけない重要事項の一つです。いじめる側の人間は、いじめられる側に理由を転嫁させがちですが、どんな理由があろうとも卑怯者のする事です。傷を受けた者は一生その傷を負わなくてはいけない。いじめの矛先が自分に向かないように、仲間をいじめる理不尽さ。黒出がおかした過ちは、正しくそれ。何の罪もない大林(神田)を陥れた。いじめられた事も傷となりますが、信じていた友だちに裏切られた心はズタズタです。仕返ししたい気持ちになるのも、十分わかりますが、それをすれば自分も同じくだらない人間に貶めるだけなのに…それで満足が得られるのでしょうか?ん…いじめられた人の苦しみは、その人にしかわからないですよね。
で、問題はそんな関係の二人が恋愛に発展するか否か?信頼が裏切られ、憎しみに変わるなら、そこに愛情は生まれるのかが難しいところです。でも、二人とも根底にあるのは、孤独から助けてもらった事ですし、歪んだ感情の中にも恋心は生まれるのかもしれない…うーん、難しい心理状況で理解するのも難しい。
なんかスゴくいい場面で、黒出のムラムラ発言にコケそうになりました。若いって素晴らしい(笑)エロは大事よね。快楽に負けたな。
とても綺麗な絵が好きです。次回が楽しみです。