このレビューはネタバレを含みます▼
吸血鬼モノということで、重苦しい感じかな?と思いきや、そんなことはなく、ほどよくシリアスとコミカルな感じが合わさっており読みやすかったです。一度読んだときハピエンが好きなので、こういう終わり方で良かったと思いつつも、なんとなく、あのまま二人の信念を貫き通して死別でも良かったのではと思っていました。でも、二度目に読み返したときに、和重が色々な葛藤を持っていた中で、昭彦を吸血鬼にしてまで生きさせたいし、ともに生きたいと思うまでに昭彦への想いをつのらせていたと思うと切なくなりました。そして、そこまで思われることで、幼い頃からの念願、人に必要とされるという昭彦の思いも報われてるなと感じました。やっぱりこの終わり方がベストですね。いい作品でした。