トリッキー・ゲーム
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トリッキー・ゲーム

綺月陣/小山田あみ

或るオネエの半生

ネタバレ
2021年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美しくナイーブな学生だった高森浩一がいかにしてはっちゃけおげれつオネエになっていったのかが描かれています。初恋の教授とのHはどぎついですが痛々しく、その後のチーちゃんとの出会いで浩一は自分のセクシャリティを自覚し解放しトーマ(浩一改め)が爆誕します。外見は明るく強いトーマが抱える孤独と哀しみが胸に迫りました。前半は苦いですがお話が進むにつれご陽気になっていって、トーマのはじけたオネエっぷりが最高におもしろかったです。ちょっと下品と感じられるかもしれませんがそういうのを気にされない方にオススメしたいです。どうかトーマの恋を最後まで見守っていただきたいです。笑って泣けて読んだ後は幸せな気分になれました。前作読んでないのですが楽しめました。これから読もうと思います。小山田先生のイラストもすごくよかったです。トーマが大好きです。2018年7月。
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