このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いです。クーポンにて。短編集ですがものすごく満足感がありました。
どのお話も好きでしたが、読み手によって好き嫌いや解釈が分かれそうな表題作が私は一番好きでした。
気が強い性格で上司や同僚と衝突する事が多い小林。
元同僚の石原はそんな小林の話を冷静に聞いてくれる存在。
自分の為に仕事で犠牲を払ったとし、小林は石橋の趣味に付き合うと彼についていきます。
その後通常であれば読んでいて「えっ」っとちょっと倫理観が邪魔をするような場面へと進むのですが、意地っ張りな不器用男が震える手で仕掛けた大勝負。最中のモノローグが泣けるけど、四の五の言わずに見守らなくては、と思いました。
その後の涙にこれまた掴まれた・・。
約30Pと短いお話でしたが、終盤の甘い巻き返しが秀逸。
お互いが試し合うようなズルさもある綺麗なだけじゃない大人の恋。心掴まれる大好きな作品でした。ただ上司に見られてたのは顔から火が出そう・・。
神さまと呼ばれる特殊な能力を持った役所職員さんの、少し不思議なお話も3話全てとても良かったです!!続編描いて下さらないかなー。最後は中学生の時に伯父(といってもお兄ちゃんてカンジ)に抜いてもらってた男の子が、その後叔父をおかずにしないとイケなくなってちょっとヤンキーに走っちゃう可愛いお話で好きでした!