あきらめない想い





2021年1月13日
読みホにて。初めての作家さん。過去の出来事から、人が変わったように無気力になった広野が、不器用ながら何事にも一生懸命な姫川に興味を持つ所からお話が始まります。姫川の過去の辛い出来事や環境等、重い内容も多いんですが、きちんと整理されていて詰め込み感はないですし、その時その時の心理描写も丁寧に描かれています。また同じことを繰り返しそうになっても、お互い踏ん張って変えようとする姿勢がよかったし、姫川の一途さにも胸を打たれます。プッと笑える所もキュンとくる可愛い所も切ない所も満遍なくあって、読んで良かったー!と思える作品でした。書き下ろしも意外な展開が待っていてビックリしますが回復したお母さんとの良い関係性が続いているのがわかって安心しました。広野母も素敵!もう1作の短編は頑張って素直になろうとする高校生のお話でこちらも好きでした!

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