このレビューはネタバレを含みます▼
読みホにて。作者様の「初恋」が好きだったので読んでみました。小児がんと闘う子供達と、医師や製薬会社の大人たちのお話。製薬会社の事は私はよく知りませんが、そこで働く男性を主にお話が進むので、わかりやすく描かれています。ただ必死に生きたいと思う事、ただ必死に助けたいと思う事、その為にそれぞれがそれぞれの立場で出来る事をして、出来ない事でも掴もうともがく、そんなお話で、やはり涙がこぼれます。必死に書いたであろう、ブレブレの字の手紙が一番しんどかった。物語の最後に描かれる同志とも呼べる、半身の魂に引き寄せられる来世の2人。そんな素敵な奇跡で、読後の気持ちを和ませてくれました。現実でも、日々頑張ってくださっている方々に感謝の気持ちを忘れずにいたいなと強く思いました。