アンダーマイスキン【単行本版（電子限定16P有償小冊子付）】
薄井いろは
このレビューはネタバレを含みます▼
初読みさん。正直なところ、絵柄は苦手で保留してました。が、やっぱり気になる作品は読んで見ないとわかりませんねぇ。ストーリーに引き込まれると、(久遠の鼻筋だとか、佐藤の困り眉が気になるけど、)気になる事をスルー。全体を通して見ると、二人の絡みはセクシーで艶っぽいんですよね。
本気の恋愛をした事がなく、自分というものをさらけ出す事が怖い久遠。父親の浮気、両親のいがみ合いが影響してるせいなのか、他人にどう見られているのか気になるのは、かなり厄介なトラウマです。隠すからこそ、無意識に誰かに暴かれたいオーラを纏うのでしょうか…佐藤はそんな久遠を見透かす目をしてるなぁ。見透かして、引き出して、包み込む。佐藤の表情からは、何を考えてるのか分かりにくいのですが、心理描写が丁寧に描かれています。
少しずつ自分を見せる久遠。佐藤の感情のままに動けば楽だろうに、とも思うけど焦らずゆっくり久遠を待つ。それは優しさでもあり、ちょっと試してるのかなぁ…という気がしない事もない。なんであれ、深い愛で久遠の心も身体も溶かした佐藤と、自分らしくいられる久遠に乾杯。
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