京極家シリーズ
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京極家シリーズ

木下けい子

好きだぁ、木下せんせ~いっ。

2021年1月15日
もぉ、大好きだよ、木下作品◎今回は、偽装結婚がテーマです。これは面白い予感しかなかったし、木下先生の手にかかればホラ。ね?面白いでしょ?
先生のツンデレキャラとモダモダ愛が最高に好きなのです。ツンデレ君が赤面しながらワタワタしているのが楽しい。恋に落ちていく様がね、いいよね。そして、そのツンデレ君に惹かれていくスマートなイケメン君に男の顔をのぞかされた時にゃ、ツンデレ君と共に私も落ちるわけです。ふふふ。

大臣を父に持つ誠志郎は、父の秘書を務めながら私的な尻拭い?火消しを任されて…
大人たちの都合で、諸事情を抱える息子たち。年の離れた異母兄弟たちは、身勝手な父親に振り回されるけれど、『生きるために』上手く立ち回らなければならない運命。トホホ…なんて親父だ。幸い、礼央くんが毒吐きながらも、誠志郎に懐いているのが、めちゃ可愛い~。口悪い幼稚園児ですが(笑)ほんとに可愛くて、いい子です。誰が悪くて、誰がいい人かちゃんと見極めてる辺りさすがです。その二人に巻き込まれてる尊はバツイチ、訳ありチャラ系イケメン。チャラそうに見えて、自身の幸せに欲がない誠志郎の事をちゃんと見てるんですよね。礼央の面倒見もよく、いいパパぶりですねぇ。偽装した結婚から、愛が生まれるのか?これが生まれちゃうんですよぉ。形から入った夫夫ですが、父の為でも、政治の小道具でもなく、嘘を本物にした二人の間に芽生えた愛。これがまた自然な流れで、ゆっくりと育まれていく。はぁ…素敵。
政治や父親のための自己犠牲で、希望や期待を持たない誠志郎が、尊という存在に道を開かれた気がします。自分のために生きる、それが誠志郎が選んだ尊との人生ですよね~。間借りしていたようなベッドしかない部屋に住む尊が、尊と生きていく気持ちがちゃんと固まった証しが、ベランダ栽培って素敵ですぅ。礼央と三人で色々育てたら楽しそうです。
新しい家族の形が生まれ、三人で仲良く暮らして欲しいなぁ…礼央のママは自由奔放だし、父親はあんなだし…うん!きっと、大丈夫!未来は楽しい!
あぁ、この三人また見たいなぁ。めっちゃ良かった。
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