泥中の蓮
」のレビュー

泥中の蓮

ためこう

暗く哀しくも美しい兄弟の物語

ネタバレ
2021年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作品。ウリセンや人の心の汚さなど、決して正しく幸せな話ではありません。でも、そもそも「正しい幸せ」とは?考えさせられ何度も読み返しています。
弟の妄想の中の兄の表情が美しく(実際には酷いことをしている最中なんだけど)、夢みたいにきれいなシーンだと感じました。
本編最後の、花を買う弟の幸せそうな横顔。思い出の品を整理してるときの兄の顔。この作者さまの作品の中でいちばん人物の表情に惹き込まれます。
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