朝とミーチャ【おまけ付きコミックシーモア限定版】
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朝とミーチャ【おまけ付きコミックシーモア限定版】

ビリー・バリバリー

共依存→相互依存スタートライン

ネタバレ
2021年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全2巻。
家族に恵まれず孤独に押しつぶされそうなDK二人が惹かれ合い変わりゆく関係の話。

日露ハーフのミーチャ(父を知らず母は失踪)
交通事故遺児の朝彦(唯一の肉親叔父への失恋から堕落)

生まれた意味が分からないミーチャに生きる目的を与えた朝。自暴自棄から死のうとした屋上で天使の様なミーチャを見つけた朝。そんな二人は自分の事を大嫌いだけど相手の事は大好きで。

朝の前男ミカ(帝)にかき回された時のミーチャの啖呵が最高に良かった◎これに救われた朝。それまではニコイチの閉鎖的な共依存だったけど、許す事を覚えて互いに明るい方向へ変わられる相互依存に移行する成長譚なのかな。その相互依存のスタートラインにようやく立てた二人、2巻表紙の笑顔が眩しすぎる!!

ミカの過去話は重いからサラッとさせずスピンでも良かったかも〜。ロシアからの異母兄弟の弟アリョーシャが可愛かった。異母兄も悪い人でなさそう。ロシアの皆さんの名前はドストエフスキーの作品からですね。
ちょっと内容が詰め込みすぎだったのは惜しい^^;

→二人の6年後(同棲3年)の話は『ばら色の研究と花喰らふきみ』内に収録されています。
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