フロム・グリーンキッチン
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フロム・グリーンキッチン

上田アキ

じんわり温かくなる恋のお話

ネタバレ
2021年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ スーパーのお惣菜のコーナーをきっかけに、いつも惣菜を購入するサラリーマンの高野と、調理師の晃太郎のゆっくり育まれていく恋のお話。
晃太郎の料理を本当に美味しそうに食べる高野と、その高野を見て嬉しそうにしている晃太郎。この穏やかで優しい空気感、読んでいてとても心地よいです。
ノンケであろう高野が、晃太郎を受け入れながらも自分の気持ちを試した所、
その感情をとてもリアルに感じました。(あ、やっぱ無理ってなる可能性もあると考えたら少しズルいけど笑)
新幹線のシーンなんてもうギュウ~と胸にきて痛いこと。とっても好きな作品でした!

余談ですが、読んでいて、前半、少し唐突だなと思う所があって、何か読み飛ばしたっけ?と戻ったりしたんですが、巻末の作者様のあとがきに「エンダースタートライン」という既刊作品に、先に読み切りで描かれた2話途中までの同時間軸の高野目線のお話が収録されているとありました。検索してみると、こちらを読むと、私が感じたような部分は補えて、よりしっくりくるようでしたので、また機会があったら読んでみようと思います。
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