このレビューはネタバレを含みます▼
はい!私も「STAYGOLD」の語り案件発生というレビューにドギマギしながら、先生の作品を読み返しています。最終巻が待ち遠し過ぎますが、終わってしまうのは寂しい・・という複雑な気持ちです。番外編も気になる!
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この作品は、落語を題材としたお話が2作と短編1作。落語をよく知らなくても、問題なく入り込めました。貧乏神とちっとも働かない与平のお話「金魚すくい」。貧乏神から昇格した死神と名前のせいで(おかげで)200年生きている男のお話「デラシネの花」。二つの話がうまく繋がって、切なさが増します。与平はほんとどうしようもないのに、何であんなに胸が詰まるんでしょう。自分は働かずに貧乏神に働かせるなんて、どんだけものぐさなのって思うのに。「デラシネの花」はオチもあって、落語になってる。ほんとすごい。淡々としているのに、時折表情が動く死神がとても良い味を出しています。BLとしてはとてもライトですが、大好きな作品です。