このレビューはネタバレを含みます▼
宦官BL 1:皇帝→2:帝國→3:傾国からなるシリーズの3作目。
謀反を企て国政に影響を与えた宦官も多かった中国王朝ですが、今回は初の悪徳宦官が登場。
〈美貌と閨房術で皇帝を誑かし国を傾ける宦官。都で知らぬ者はいない稀代の毒夫それが虞淵〉←紹介文凄い(笑)
今までで最もシリアスでシリーズ初のバッドエンドを匂わせるハラハラ展開ですが、強い意志と行動力を持つ宦官なので妖艶な外見とは違いガチな男性な点もとても魅力◎とても面白かった◎
農夫泰山(羅鄷皇帝の実弟)×宦官太監の虞淵の話。
虞一族を滅ぼされた復讐心で国も皇帝も意のままに操る淵。残りの使命(直系王族を全員殺す)はあと僅か…という時に偶然出会った農夫の誠実さと温かさに絆され、互いの正体を知らぬまま落ちていく禁断の愛にはハラハラ。淵は毒夫と言われる噂よりずっと一途で聡明な人で。ありがちな敵対関係ではなく泰山も淵も背負う背景がしっかりあり回収しての大団円は読み応えありました。家族を失った復讐劇が家族(貧乳母 笑)として迎えられる展開には涙で、羅鄷皇帝のオチには上手い!!と唸りました。また新しく偽宦官ストーリー出来そう。
シリーズ全作読み面白かったので、1巻の泰藍皇帝親子2CPの話も続巻同様掘り下げた物で読みたいな〜と思ってしまいます。
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