君、シヲレルコト勿レ
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君、シヲレルコト勿レ

榮屋シュロ

依存でなく共存なら一緒に生きていける

ネタバレ
2021年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話8巻で完結のお話、今回は単行本版がないかちゃんとチェックしてから読みましたよ!←いつも後から気づいて地団駄踏んでる人。
盆栽屋さんの受け(親に捨てられ育ててくれた祖父母も他界し、孤独を受け入れて生きている)と空間デザイナーの攻め(仕事でトラブルあったが前向きに頑張ってる)のノンケ同士のお話。
以前テレビで見たお仕事系ドキュメンタリーで盆栽屋さんが出てらして、そこがとっても素敵だったんですけど、作者さんおそらく資料にされたと思われます!古い古民家の土間を生かしたような作りで、でも奥がカウンターみたいになってて、和カフェみたいな雰囲気で、訪ねてきた人がお茶とかお酒とか飲めそうな...すごく印象的で記憶に残ってました。私も仕事がものづくりなので、素敵なアトリエが羨ましくて。
そんな場所に漫画の中で再会できて嬉しい!
えー、お話ですが、長らく1人で生きてきた受けは、家に通ってくる攻めとの仲が深まるにつれて、自分の想いが依存なんじゃないかと怖くなり、距離をとりはじめます。でも先に恋愛としての「好き」を自覚した攻めが告白、「依存ではなく自立した個々の共存」「一緒に生きていける、生きていきたい」と告げます。サラリとしたシーンなんですけど、ここはちょっと個人的にシビれましたね。
そして、そこからは一気にエロに振り切れていきました。びっくりした。。。そんな気配は微塵もなかったから。
なんならHしました〜な雰囲気だけで終わりそうな予感すらしていた。
いや百戦錬磨の皆さんからすれば普通なのかもしれない...いやでも...修正甘めな2本のソレを色んな角度からアップで見せつけられて、時には透過なんかも使用して断面図とか見せてくれて...お姉さんびっくりしちゃったよ...シャイで恋愛下手な受けも自分で開発はじめちゃったりして、どうしたんだよオイー。
エロとピュアの振り幅がすごかったです。
でも、基本は純愛ですから、ハッピーエンドで幸せな最後でした。星5です!
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