レビュー
今月(4月1日~4月30日)
レビュー数0件
いいねGET5件
シーモア島


投稿レビュー
-
みんなもここで一緒に壁になろうよ!2021年12月28日しばらくレビューを書くのを休んでいたのですが、ここになかなかレビューがつかない事にジリジリして、5ヶ月ぶりに出てきてしまいました。
hitomi先生のファンの方はシャイな人が多いのかな〜。
こちらの作品、雑誌の方では無事に最終回を迎えたようですね。連載お疲れ様でした!
私はシーモアさんで単話を追っているので現在3話目で、まだまだ続きが楽しみなところです。
シーモア常駐の腐レビュアーの皆様には、早くこの作品を見つけてもらって、一緒に盛り上げて頂きたいです!
ep1:
相変わらずの画力に圧倒されます。エロいことは何もしていないのに攻めがパンイチで部屋にいるだけでドギマギしてしまう。。。そして以前よりもデフォルメのかわいいコマが増えたような印象で、クスッとできて肩の力を抜いて楽しめました。1話目で既に攻めも私も先生が可愛いことに気づいていますよ!
ep2:
がっつりエッチ。不器用な先生の可愛さとエロさが渋滞中。攻めのデカワンコぶりも可愛い。イく?って聞いてあげるの優しくて可愛い。頭をみた感想も可愛い。要するに全てがエロくて可愛い。絵が美麗すぎると色気を感じないこともあるけど、hitomi先生の絵は色っぽいですね。
ep3:
バイク便から専属ドライバーに。御託を並べる割に己の欲求に忠実な先生がかわいい。なんだかんだで素直な二人が可愛い。どうかこのまま上手くいって欲しい!
早く付き合っちゃえよーーー、とガヤを入れる私です。
安心して楽しめますよ!
(続きが出たらまた更新します) -
シリーズ2作目!サブカル野郎たちの青春☆2021年7月27日映画部シリーズ2作目です!
読み順は「黄昏アウトフォーカス」「残像スローモーション」「黄昏アウトフォーカスoverlap」「宵宵モノローグ」⬅︎フォローさん達のレビュー参考です、ありがとうございます!
シリーズ1作目「黄昏〜」ではスタイリッシュなカメラ越しの演出が光っていましたが、2作目のこちらはややコメディ色が強め。冒頭はスターウォーズのようなエンドロールから始まり、各話の初めには「前回までの俺は!」的な演出があったりして、なんとも楽しい仕様になっております。
映画部部長の菊池原仁は3年の撮影チームを束ね、監督・脚本・主演までこなす学園のスター。垂れ目に泣きぼくろが色っぽい華やかなイケメンで人望も厚い。
制服のズボンをサスペンダーで吊り、ブレザーを肩に羽織り仲間を引き連れて歩く様はバンカラな雰囲気も持ち合わせており、とても魅力的なキャラクターです。
そんな菊池原の相手となるのが2年の監督・市川義一。
前作では映画オタクで理屈っぽいひっつめ髪の眼鏡野郎(ひどい!)といったイメージだったので、正直驚きました。
しかし蓋をあけてみれば全くの杞憂でした。寮で同室になるところから二人の距離感が動いていくのですが、なんせ、寮の部屋にいる市川は、ワンレンボブの美人なのです。おお〜。着替えシーンが色っぽい。
市川の撮る映画は繊細で監督のこだわりが強く、菊池原組の大衆的な作風は認められません。
市川が映画バカなばっかりに要らぬ攻撃を受けまくる菊池原ですが、寮の部屋ではBLを仲良く二人で読み耽り、かわいい二人のやりとりが見られます。
段々とお互いの理解も深まり、市川も菊池原の脚本の才能やエンターテイメント性を認めるところとなってホッとしました。
市川が菊池原の想いに応えるところは、ちょっといきなりすぎる気もしましたが、まあ、BLに造詣が深い市川のことですから、さほど抵抗もなかったのかと思うことにします。
描き下ろしでは、菊池原がシャツのはだけた市川に膝枕されているのが可愛くてニマニマしました。いい具合に腑抜けた様子がとても好きでした。
「スロースロースロー」のモノローグも良かったです。
前作でも感じたことですが、最初の方に出てくる印象的なモノローグを、終盤のここぞというところで天丼(反復)してくるんですよね。そういう演出にグッときます。
3作目のoverlapも読み直すのが楽しみです! -
-
!これは修正が甘いえっちな本である!2021年6月23日先日リアル世界で嫌な事があり、散々愚痴ってはみたものの全く気が晴れず、かくなる上はもう、えっちな漫画を読むしかない!と叫び、Twitterでこちらを勧めてもらいました。
広告につられ読んだ同作者さまの前作「自惚れミイラとり」が苦手だったので(すいません!)最初は躊躇しましたが、これは修正が甘いえっちな本である!という事実が当時の私のニーズにマッチしていた為、読んでみることに。
この作品を楽しむためのアドバイスとして、レビュー、あらすじを読むべからず、表紙、特に帯を見るべからずとのお達しで、私は薄目でヨタヨタとこの御本をカートに入れ決済、そのまま薄目の状態で本を開き、ぼんやりとした視界の中で最初の1ページをめくったのでした。
「さあ目を開けて」「良い旅を」相互さんのナビの声に押し出され降り立った「ワリキリ」の世界、大変すばらしいものでございました。
(前置きが長い!)
数ページめくり、すぐにセリフなし数ページのエチエロに突入、あっという間に深く爛れたBLの世界にぶん投げられました。ほっそい修正テープを数本引いただけの局部にドギマギ...とってもいけないものを見ている気分。。。
これは...いいの? 見てて、いいの??
お話としては1話で受視点、2話で攻視点、3話では双方の視点から、とモノローグが切り替わり、我々が天井からあれやこれや俯瞰できる仕組みになっております。
セ◯レから始まる純愛、お互いの感情の動きをずーっと見守っていけます。
攻のストーカーぶり、お誘いが来て一気にパアーっとなる可愛らしさにニヨニヨ、受がなんだかんだで大人として対応するところに感心し、そのくせ最終的にトンズラこいてしまってあちゃー、となったり。
悪い人出てこないし、暗くならないし、とても楽しいひとときでした!
読み終わる頃には、鬱々とした気分も晴れました。
いや〜、えっちな本って、本当にいいものですね(水野晴郎風に)
普段なら手にしないタイプの御本に出逢わせてくれる素敵なレビュアーさん達に感謝、感謝です。 -
本能と恋、どちらを選ぶ?2021年6月13日友人との会話で影木先生の話題が出たので、既読のこちらを再読してみました。ちょうど6/14まで値下げになってますので気になる方はお早めにどうぞ(にっこり)。
おそらく「やおい系」という言葉が存在していた時代から界隈にいらっしゃったであろうお二人の合作。
原作ネームが影木先生、作画が蔵王先生という分業のようです。
著名なお二人の御本を一冊は読んでおこうと手に取ったものでした。
デジタル作画で絵柄も綺麗、人物のどアップが結構あって印象的です。
ストーリーはオメガバースが過去のものとなった世界で、レアケースとして、先祖返りでアルファやオメガが出現するというもの。
ある日オメガ性が発現した受けが、バースに翻弄されるお話です。
ずっと片想いしていた幼馴染(普通の男)と、バースにより本能で惹かれ合うアルファ(バースの研究してる)と、どちらが本物の愛でどちらを選択するのか、というなかなかグッとくるテーマですね。とはいえ暗い雰囲気にはならず、ライトな切り口です。
エロは結構あって、というか、フェロモンのせいでとにかく襲われまくって可哀想な受けなのですが、まあ、そこは幼馴染やアルファ様がなんとか助けてくれます。でも合意でないエチや、治療の名目で本命以外といたしてしまうシーンもあり、一途な純愛が好きな方はそのあたりが気になるかも。
あとは、ちょっと全体的に駆け足に感じたところと、セリフまわしのせいなのか、読んでいるとこそばゆいような恥ずかしい気持ちになるので、実際の星は4〜4.5ってとこなのですが、何故かレビューが少なく評価もかなり低めだったので、調整で5にさせてもらいました。
いろんなタイプのオメガバ読んでる方にオススメしたい作品です。 -
怪物の正体は...(こちらは特装版です)2021年5月21日おげれつ先生の御本7作目を読みました。こちらはシリーズ完結編、推奨読み順は【錆びた夜→恋愛ルビ→はだける怪物・上下(上巻は小冊子付き特装版あり)】です。皆さんのお陰で完走することができました。これにてゴールです、ありがとうございました!
上巻の感想は通常版の方のレビューに書きましたので、こちらでは特装版の小冊子と全体的な感想について書きたいと思います。
特装版小冊子ですが、話としては当時の林田と弓の関係性の変化、怪物誕生の瞬間までが描かれ、読むのはかなり辛いです。
でもこれを読んで、このシリーズで自分が感じたことの答え合わせが出来たようで、本当に買って良かったと思っています。
私は「錆びた夜」のレビューでかんのすけが最後まで謝らなかったことに言及し憤慨していましたが、小冊子を読んでその理由がわかりました。ニクい演出です。ああ崩れ落ちそう。
作者さまが過去にそっと置いておいた仕掛けに自分が引っかかっていたこと、ちゃんと気付けていた事がとても嬉しいし、ちゃんと伝わってるよ!と大きな声で叫びたい。
ああもう堪らない、一生ついていきます。。。
ついでに言うと、かんのすけのリバの事情なんかもわかって、ただの節操のない男じゃなかったのね!と見直したりもして。
ああ、また長くなってきた...
上巻の終盤からは弓が再登場して、久々のせいか、年齢による落ち着きのせいなのか、あまりに美しいので目が眩みました。笑顔が眩しすぎるぜ...
弓の今が本当に幸せそうだし、秀那が林田の過去に介入したことにより、弓も林田も救済される形になって、読後感はとても良いです。
そう、読後感とても良いのですが、でも乗り越えた過去を想い出して瞳を潤ませながらも穏やかに微笑む彼らの表情を見ていると、どうにも切なくてウルっとしてしまいます。
これはちょっと切ない過去を持つ大人は皆そうなのでは。
あの出来事があるから今がある訳だし、今を生きていて幸せだし、どうにもならないし、どうしたい訳でも、どうするつもりでもないんだけど!
その時の想いとか刹那の煌き的な?そういうのを思うと胸がギュッとなってしまいますね。
そんなお話を作れるおげれつたなか先生はすごい!と改めて思うのでした。
(ムリヤリ締めた感) -
できれば小冊子版を!ドンドコドンドコ2021年5月21日おげれつ先生の御本7作目を読みました。こちらはシリーズの完結編で推奨読み順は【錆びた夜→恋愛ルビ→はだける怪物・上下】です。皆さんのお陰で完結編まで辿り着きました、ありがとうございます!
こちらは上巻の通常版となっており、おすすめは小冊子付きの特装版です。なぜなら怪物誕生の瞬間が描かれているから。読むのはかなり辛いですが、私は読んで良かったです。シーモアさんでは上巻の特装版と下巻が続刊として纏められているので間違える方はいないかもしれませんが、私はセールで焦ってこちらを先に買ってしまいました...
ですのでここでは上巻本編のみの感想を書きたいと思います。
我らが林田かんのすけは今回も最初から飛ばしていました。もちろんエロい意味で。
付き合って二年、毎日のように共に過ごしてきた林田と秀那ですが、秀那の大阪転勤により遠距離に。そして秀那が悩みつつも林田の過去に少しずつ介入し始めます。
上巻では回想で過去のDV描写が出てきたり、怪物が出来上がる過程を詳らかに見ていく形になります。
私は「恋愛ルビ」のレビューで、これから二人は殴り合いの喧嘩して土手で転がって笑い合えばいいって書いたんですけど、そんな楽観的なもんじゃなかった。
殴ったらそこで終わる。
少なくとも林田はそう思ってる。
グラスを素手で割った林田の気持ちを思ったら、苦しくなりました。
私、ぜんぜん解ってなかったな...ごめんよかんちゃん。
とまあ、読んでると結構しんどいんですけど、そんな中で、秀那のアホさと林田のエロさが救いです。
いつも部屋でエロいことばっかりしている二人ですが、林田来阪の際にはデートらしき楽しいイチャコラ場面も沢山見られます。お化け屋敷とか観覧車とか!きゃー。
かんちゃんが照れながらもちょっぴりはしゃいでるのがわかって、私も嬉しくなりました。
5話と6話の間には番外編が差し入れられており、弓と真山の幸せそうな姿が見られるので、小休止もできますよ。...
いやしかし、久々に見る弓は本当に美しくて、ハッとしてしまいますね。
また長くなってしまいました!
(もう誰も読んでくれなくなるぞ...)
※レビュータイトルのドンドコは上巻本編で気に入った書き文字です。
興奮した秀那の効果音でした!(笑) -
かっ、かわいい...しゅき...(語彙力2021年5月18日広告で気になり、ものっっすっごく久しぶりにTLを読みました。
なにこれ...かわいい...めっちゃかわいい!
ピュアっピュアで優しい世界。TLじゃないみたい。
とっても好きでした...
5/19まで1巻無料なので、ぜひ読んでみてください。
ピュア姫にイライラする系の人はそこでやめればよいし!
ウサちゃんも姫もかわいい、そして魔法使いは色気があって大人の男っぽくてカッコいい。
エロは3巻からです。完結マークは出てませんが、ここで終わってくれても問題ない感じに仕上がってます。
いいもの読みました。
絵が好みなので、ぜひBLも描いて欲しい。ご検討の程を。。。 -
-
-
これからも二人は日常を自転車でどこまでも2021年5月4日おげれつ先生の御本4作目を読みました。全3巻読了です。
表紙のポップなイメージ通りイマドキ大学生2人の恋愛なんですが、名作と言われるだけあってとても読み応えがありました。個人的には1巻で完結でも良かったかな。水族館でのシーンが印象的。その後も切ないシーンの畳み掛けで心臓持たんわと。。。1つ1つ詳らかにしていったら1000文字じゃとても足りませんね。
一旦完結したものの続編が決まり、より深いテーマ(同性愛への偏見や差別に向き合う)に舵を切ったのかな、と感じました。そしてそれが高い評価に繋がっているのだろうと。
注意点は、1巻でDV描写がある点、描き下ろしでおもらしがある点、全編を通して女子キャラが2名出てくる点、ですかね。これまで私が読んだ先生の御本3冊では、家族以外の女子は完全にモブで顔が描かれることはなかったと思うのですが、今作は結構重要な立ち位置でガッツリ関わってきます。でも2人ともいい子なので違和感なく、全然嫌じゃなかったです。
あとは全編を通して、八重歯がかわいいチャラ眼鏡・直人(受)のキャラクターが立ちまくりでした。こいつがいなけりゃ何も始まらん!という位、コミュ力全開でいつも人の輪の中心にいて、華があって憎めないヤツです。
文化系女子だった私はウェーイなチャラ男が苦手で、ウゼェ....と最初はちょっと冷めた目で見ていたんですけど、心理描写が巧みな為、すぐに感情移入してしまいましたよ。
そして!垂れ目センター分けの太一(攻め)がDVに走るシーンで好感度は完全に逆転しました。
直人にげてー!ふみちゃんもにげてーー!!みんなにげてーーー!!!
まあ、一回こっきりでその後は成長が見られたのでいいんですけど、そりゃ振られるよ...いや、よくもまあそこから挽回できたな!許して元鞘した直人は懐が深い!
ここまでが1巻の感想です。また長くなってしまった...
2巻以降の考察は他の皆さんが思慮深く書いていらっしゃるので、お任せします。。。
これからも二人で自転車に乗って日常をどこまでも走って行って欲しいです。
細いペンタッチの完成された絵柄、充分すぎるくらいのエチエロ、巧みな心理描写と演出で胸に迫る物語です。
迷っている方は是非読んでみてくださいね! -
-
-
恋するとみんな泣いちゃうよネ2021年5月2日初読み作家さんなんですが、大人気おげれつたなか先生の初単行本です。
初々しい恋を描いた3本の短編集。3CPとも小さなすれ違いでモダモダした挙句、結局ブワーーっと泣いちゃいます。DKもDDもオッサンもピュアな恋して泣いちゃう。この泣いちゃうシーンが毎度表情アップの大ゴマで描かれるのですが、エモーショナルでグッときます。
く〜、キミタチカワイイネ!
2本目の幼馴染CPは攻めのモラハラがちょっと過ぎるので、苦手な方はご注意を。でもまあカラッとした話なので、アッパーなモラハラっていうか...?いや、そんなのないか。
初単行本とは思えないほどの絵のクオリティ、細いペンタッチが美しいです。
これからおげれつ先生(たなか先生と呼ぶべきか迷う)の既刊を読んでいく予定です。たのしみ〜! -
だってこの人かわいいし子供も2人できたから 【電子限定特典付き】
猫型の双子のかわいさよ2021年4月30日最近忙しくて新規のBLを読めてなかったのですが、フォローしてる方々がオススメされてる新刊で、可愛くて安心して楽しめるとのことなので、読んでみました。
猫愛が半端なく、なおかつ双子の甥っ子が出来たばかりの私にドンピシャな設定でした。双子の猫型姉弟かわいい〜。大きめ肉球むにっとかわいい〜。
テンポもなんか独特でほのぼのしてました。
は〜、疲れた心にちょうどいい感じのユルさでした。
エロもたくさんあり。受けの様子を見せるために攻めの身体を透過してたり、何気に工夫がいっぱいしてありましたよ!
BLってほんと癒しですよね。明日からも仕事がんばろっと。 -
河合先生アンタどうかしてるよ←褒めてる2021年4月16日少し前の双葉社クーポンにて。衝撃の鳥縛りBLが記憶に新しい河合先生の御本ということで、嫌が応にも設定への期待は高まりましたが、今回はさらに予想の斜め上をいく仕上がりとなっておりました。
ぬるぬる宇宙人との邂逅。当然、可愛くてえっちなヒトガタの宇宙人が出てくると思いましたが、実際はゲル状のかたまりでした。ヒトガタちがう!スライムやないか!
いや、もちろんヒトガタに擬態するのでとても可愛いんですが、油断するとでろでろ溶け出しますし、カッ!と光りますし、人面犬になったりしますので、驚き笑いながらも「これどういうジャンル...?」と不思議な気持ちになりました。そして明らかに変なのに、ほのぼのほっこりしてしまう自分がいます。
あんまりネタバレしないほうがいいかなと思うので詳しくは書きませんが、ぬるぬる宇宙人は複数名でてきます。
途中「水まんじゅうかよ!」と突っ込みたくなりました。
星野よ、なんでお前はその状況を受け入れて「こんな人生もいいかもな」なんて幸せに浸っていられるんだよ、適応能力が高すぎるだろう笑
人外BLに興味ある方はぜひ読んで驚いて笑ってください。
この設定を真剣に考えて最後まで描き上げた河合先生、アンタどうかしてるよ!←褒めてます。 -
なんでTシャツ着てしまったの2021年3月29日↑レビューのタイトルは表題作の中で出てきた書き文字(Hのあと)です。なんかこういうのが好きなんですよねー。淡々としつつも可愛げがあるというか。共感してくれる人がいたら嬉しいなあ。
えー、こちらはタイトルと表紙の雰囲気でいいかも、と思って、フォローしてる方が星5のレビューされてたので読んでみました。初読み作家さんかと思ったら「恋する鉄面皮」の作者さんでしたね。
表題作は、高校の新任教師とちょっと問題のある生徒のお話。超でっかいゴールデンレトリバーがぶんぶん尻尾振って、立ち上がって抱きついて腰振ってマウンティングしてるぞー、みたいな感じの話です(どんなだよ)。
個人的には描き下ろしの文化祭編がとても良かったです。モノローグが生徒の佐藤側の視点に変わり、独特な間というか、淡々とした感じが佐藤のキャラをよく表しているし、朝霧とのやりとりも面白い。がんばる佐藤の本音が見えて、フレー!フレー!サ・ト・ウ!って感じになっちゃいましたね。ついに我慢できずに出て行っちゃうとこも可愛いです。
そしてまた本筋と関係ないところに注目してしまったんですが、終わりの次のページに間取り図を見ている二人が描かれており、この姿がたまらなく好きでした。是非チェックしてみてください。
2作目は芸能界モノ。2世の俳優と義父がわりでもあったマネージャーのお話。これは攻めの俳優の顔面がやたらと強かった...目力があってキレイで、好きな感じでした。お話によってキャラの描き分けをしっかりされているんですねー。すごい! -
ハト、スズメ、カラス..衝撃の鳥縛りBL2021年3月27日いやあ衝撃でした。鳩BLってだけでも驚きなのに、その後に読み切りの雀BL、カラスBLまでが控えているとは。そして作者さまはこれが初の単行本とな。一瞬「どういう性癖...?」と思ってしまいましたが、鳩の読み切りが好評だったので連載となり、鳥シリーズになったとのこと。どのお話もコメディ色が強いです。
表題作はタイトル通り「鳩の王」が、コミュ障陰キャの黒髪メガネ君のところに仲間を助けてもらった恩返しにやってくるというもの。鳩の姿でいるシーンも多くて、ポッポポッポ言ってますし、ポーーーー!!って怒ってるのでもう笑っちゃいます。そのくせヒトガタの時はスパダリで貴族口調なのでそのギャップも面白いです。
ちなみに鳩のノアとカラスのクロオは攻め、スズメのすずは受け。描き下ろしでは鳩がリバろうとするも失敗に終わっていますのでご安心を笑 -
クライムサスペンスBL2021年3月27日アメリカの刑務所が舞台という、私にとって初めての設定のBLでした。FBIやらCIAやらが登場して、なんだか洋画やFOXチャンネルの海外ドラマを見ているみたいでした。
以前ドキュメンタリーで見たアメリカの刑務所そのまんまの印象で、しっかり取材されているんだなー、とも。
こちらはライトノベルのコミカライズ化で、もともと表紙や挿画を担当されていた作家さんが手がけているので、原作ありきで読まれた方も納得のキャラ設定ではないでしょうか。
絵柄も美しく大人っぽいイメージで、この物語の世界観に合っているように感じました。
刑務所モノなので暴力的な描写やレ○プシーンなどもありますが、外国のお話なので良い意味でどこか絵空事というか、感情移入しすぎることなく読み進めることができました。これが日本の刑務所の設定だったらリアルすぎて気持ち悪い描写であったり、読むのが辛すぎる心持ちになってしまったと思います。まさに人種のるつぼアメリカ、黒人やらラティーノやらバラエティ豊かな登場人物がお話を盛り上げて、4巻ラストまで一気に読ませてくれました。
再会を予感させるラストに胸が熱くなりましたが、ノベルの方だとこちらはシリーズもので続きが沢山出ているようです。
またそちらもコミカライズしてくれたら嬉しいなー、と思います。そんな期待も込めて星5つです。
エチエロは一杯ありそうに見えて、実はあまりありませんのであしからず笑
しっかりしたストーリーを楽しみたい方におすすめです! -
1.5倍速で駆け抜けていった2021年3月23日「第一回コミックシーモア毎月マンガ賞金賞受賞作品」ということで、一話の短編ですけど読んでみました。
しかし、評価低いですね。私はこの短さでお話をまとめたということで、すごいなーって思っちゃったんですけども。
正味29ページしかないので、そりゃあもうモノローグとセリフをふんだんに使い駆け足で状況説明、あれ、少年ジャンプの漫画によく出てくる説明担当の人かな?っていうくらいの勢いでしたが、それがなんだ!
1.5倍速なのはしょうがないです。
Hもちゃんと入れて、心理描写もちゃんとして、サクッとまとめてありました。絵もとってもキレイ。特に先生の神経質そうなキャラが良くて、もっと見ていたいなー、と思いました。
続きがあればもっと評価上がると思うのに。完結マーク出てないので、2話目があることを期待して星5ですー。 -
スパダリオオカミさんモフ〜2021年3月22日黒髪オメガちゃんがスパダリオオカミさんのおうちを家政婦として訪ね、運命の出会いを果たす物語です。これはね、読む人を選ぶと思うんですよね。オメガバースでなおかつ獣人モノで子育てモノでもあり、受けのオメガちゃんは見た目がほぼ女の子ですし...特にお尻とか腰のくびれとか(オメガちゃんめっちゃエロいです)。あとはやはりなんといってもオオカミパパ。二足歩行でお着物にメガネをかけて、もふもふなのにスパダリ感のあるセリフをガンガンかましてきます。これらの設定に抵抗がない方にはおすすめできると思います。
私はすごく楽しめました!オメガのちいちゃん内気で真面目で可愛いし、子供たちも素直で可愛いし、三男とアルファのオオカミパパは全身もふもふですしね。
割とちいちゃんがこれまでの生き辛さから頑固な面があって、ギャーギャー言うんですけど、オオカミパパはスパダリなのでノープロブレムです。大きな愛に包まれて、家族になっていくお話です。
この漫画、Twitterで広告が出ていて、「発情だーーー!!」のモノローグを受けて「紅だーーー!!」とリプしてる人がいて、読むたびに思い出してムフフ、となっています笑 -
雰囲気とか設定はすごく好き2021年3月22日雰囲気はすごく好きなんですよ。黒髪美人受けは双子の片割れでコンプレックスを抱えている儚い美青年。自分を肯定してくれた年上カメラマンの男に惚れてしまい、利用され囲い込まれている。そんな中で攻め(明るくていい奴、背がデカイ)と少しずつ仲良くなって...というDD同士の救済モノです。
でも、なんか、あんま救済になってないっていうか...心配しつつも酔った勢いで手を出してしまったりとか(やってること同じじゃん!)、記憶がないのをいいことにそれを黙っていたりだとか、「???」となる場面がちょこちょこあるんですよね。。。BLでこういう事を気にする事自体がナンセンスなのかなー。でもなんか気になるしなあ。
一応、カメラマン野郎に物申しに行く場面とかもあるんですけど、結局何もできずに言い負かされて終わったりとか、最後にそいつに制裁が下るんですが、それも二人の預かり知らぬ所でたまたま露見したってだけで...なんか、エロいこと以外に解決のために能動的に動いたりしたっけか?いやないよな...って感じなんですよね。妹の方を助けたりしてて、攻めがいい奴だってことはわかるんだけど。もっと情熱的に守ってやってくれよ!
描き下ろしでは受けがクソカメラマン野郎と決別するシーンが描かれており、それで何とか私の中では納得できた感じなんですけど、なんかいまいちハマれなかったです。
絵も綺麗なんですけど、時折バランスがおかしくて、アレっ?てなりました。その辺も入り込めなかった一因かも。全体的にちょっとずつ惜しい感じがしました。タイトルとか全体の雰囲気がすごく良いので、期待しすぎちゃったかな。 -
やっぱりかわいい受けちゃん2021年3月21日「背伸びをして届くまで」のスピンオフ。こちらは、「背伸び」の受けの11歳年下20歳弟が受けちゃんですよ!こちらもとっても愛らしいことになっています。さらさらヘアーでとっても可愛いです。出会い頭からHしちゃったり、ちょっとアレな展開ではあるんですけど、なんだかんだで純愛ですし、いやいや、出会い方なんて問題ないですよ!
そしてこちらの受けちゃん、タイトルとは違って、ただ相手に幸せにしてもらおうとするのではなく、ちゃんと自分で仕事みつけるし、将来のことも冷静に考えて新居選びの際に攻めを諭したり、それに対して落ち込む攻めに素直な気持ちを伝えたりと、本当に賢くて謙虚で素直で、もう、好き...。幸せになって!!
ただ「背伸び」の方のレビューにも書きましたが受けの見た目はこちらも中性的です。しかもこちらは「俺女の子みたい」とか「Hのとき女の子みたいだね」とかそんな感じの言い回しも出てくるので、もしかしたら気になってしまう方がいるかもしれないです。私は気になりません!とにかく受けちゃんの好感度が高い。星5です!
もう一作、前後編のリーマンCP物が入ってまして、こちらは珍しく大人っぽい二人。お道具使う系のお話でした。乳首につけるグッズを初めて知りました...エロは奥が深いなあ。 -
ぎゃんかわいい受けちゃん2021年3月21日どうしてこんなに...どうしてこんなに可愛いんだよ、この先生の描く受けちゃんは。。。
同先生の「猫とスピカ」完結により、セールとなっていた既刊の単行本を2冊ばかり買ってみました。もう一冊の「僕をしあわせにしてください」はこちらの「背伸び〜」のスピンオフだったんですね〜。2冊一緒に読めてよかったです。
「スピカ」は深いことは何も考えずにひたすら受けの可愛さとイチャコラ&エロを堪能するお話でしたが、このシリーズはもうちょっとしっかりとしたストーリーがあり、胸がキューっとなる瞬間もあったりして、とってもバランス良くまとめられていて好みでした。
なんせ受けちゃんが可愛くて、けなげで一途で。
「今度こそ、あきらめて、ついでにそのまま泡にでもなんねーかな」ってモノローグがあって、それ人魚姫やん!そんなんお姉さんもうホンマに切ないわ受けちゃん!ってカワイソすぎてエセ関西人になりました。報われてほんとによかった(涙)
ただ、この先生の描く受けちゃんは、可愛さのあまり、見た目がかなり女性的。まつ毛長くてくるんくるんで髪もふわんふわんで瞳キランキラン。ショートカットのキュートな女の子に見えてしまう人もいるかも。私はその可愛さも楽しめたので星5です!
表題作の他に前後編のお話が一本入ってます。こちらは教会で育てられた黒髪受けが出てきますが、女子っぽさがなくて新鮮でした! -
副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
オモシロカワイイぜ!2021年3月21日広告に出てきて気になったので、読んでみました。
あー、面白い。副音声というテイのモノローグが斬新で面白い。勘違いすれ違う二人がなんとも愛おしいです。
副音声にさらにホンネの副音声を被せてくるのもおかしすぎる。
これもまたアイデアですよね。
最近いろいろと挑戦的なBLを読む機会が多くて楽しいです。
このお話は、両片思いのくせに両者とも色々と気を回しすぎ深読みしすぎるがあまり、どうみても付き合っているのに形式上はセ○レという訳のわからない状況に甘んじている会社の上司と部下の話です。
でも十分すぎるくらいやることはやってるので、まったく、器用なんだか不器用なんだかわからんですなあ。
早く正面から好きって言っちゃえよ〜!(でも言ってもたぶん伝わらずに「俺のために嘘を...なんて優しいんだ」とか勘違いするんだろうけど)
ひたすらあさっての方向に深読み、勘違いしまくりますが、危機的状況になることはないので安心して楽しめます。
完結マークが出てないってことは、これからも続くのかな?
絵は、下書きの一番良い線を選んで丁寧にペン入れしたような、線少なめのスッキリした絵柄。まだまだ伸びしろはあるけど、きっとどんどん洗練されてシャープになっていくんだろうなー、と期待できます! -
-
圧倒的神視点で楽しめるお話2021年3月15日オメガバースものは何作か読んできましたが、まず最初に数ページにわたって世界観の懇切丁寧な説明があるのが定石ですよね(違ったらスミマセン)。この作品はそれがありませんので、オメガバースの設定をすでに知っている人と未知の人(BL好きでそんな人がいるのかはわからないけど)、読み手によって全く楽しみ方が変わってきそうです。
登場人物の住む世界では、オメガバースは未知のもの。私はどんなものか知っているので、これは完全に神の視点です。なんだろう、例えばミステリ小説で最初に犯人がわかってて、その心理、動機やトリックをつまびらかにしていくような、それに似たような読み方になるのかな。
この設定は最初にやったもの勝ちというか、現状BLにおいて唯一のものとなったのでは。
それか、オメガバースで初モノを扱う小ジャンル(名称は「エデン」とかがいいな)が今後できたとして、それの第一号。いわば発明ですよね。新しい視点だったと思います。すごいですね。(ここまで書いておいて既出の作品があったらどうしようごめんなさいごめんなさい)
お話自体もとっても良かったです。読みながら、ああ、こうして人はすれ違っていくんだ、と考えてしまいました。相手を思いやって投げた言葉でも、受け手の捉え方や、その時の状態によっては悪い方に作用する。
攻めが頭脳明晰、生物学に明るいタイプで本当に心から良かったと思いました。馬鹿だったらひたすらやりつくして終わってしまう。。。これから喬は全力で西央を守っていくんだね。
7日間を経て最後に気持ちを確かめ合った二人の今後が気になります。心から続きが読みたい。擬態するスリルとかもなんかいい感じのスパイスとなりそうじゃないですか。とりあえずは作者さんSNSの描き下ろしを読んで我慢します。
前作giftでも感じたことですが、作者さんは心象風景や目に見えない部分を可視化するのがお得意ですね。アニメ化したらそういった演出がとても映えそうです。 -
推していかねばならない作家さん2021年3月9日実はこちらに収録されている表題作と読切「未熟な僕らは〜」をすべて単話版で読んでしまいました。が、描き下ろしで「僕ら」の後日談が掲載されていると知り、どうしても読みたくて買ってもうた...でも色んな意味で買ってよかったです!
まず表紙が美しくて良かった(単話版1巻の表紙が陰気すぎる)。そして描き下ろしはイチャコラしていて良かった。好感度の低かった攻めも見た目がカジュアルになってかわいいし、ユースケにも朝ごはん作るとか優しくなってて良かった。
しかし、一番衝撃だったのがあとがきで、「僕ら」から「1人」の完結までに3年かかっているそうなのですが、その間、受け取った感想が1人からだけだったと...。
そんな事ってある?こんなに才能があって上手いのに??
そんな事ってあるかね???(驚きのあまり2回言いました)
担当さんと「この方のためにがんばろう」と励まし合いながら最後まで描いたと...そんなことってある???(3度目)
私は「1人」の単話版に星3のレビューをしましたが、それはお話が暗くて痛いをテーマにしていて強○やSMなどの地雷的要素があり、読んでいて辛かったからです。
でもそういう暗めのお話が好きな方だっているはずなのに何故。。。とにかく画力や構成力は素晴らしいですし、スキルがものすごく高い方なんですよ(ちなみに「僕ら」には星5つけてます)。
この御本が出版されたのは2020年2月。現在のお仕事の状況はわかりませんが、この一冊で商業を終えていい漫画家さんではないことは確かなので、今後は忘れずに推していかねばならない、と強く感じた次第です。
とりあえずは重複購入でお布施できて良かった。
応援の意味を込めて星5にさせてください。
hitomi先生がんばれ!新作楽しみにしてますから!!ここにもファンはいるよ!!!
追記:hitomi先生「2021 BLアワード」NEW COMER(次に来るBL作品ランキング) 7位入賞おめでとうございます!現在は連載も2本持たれているそうですよ、やった〜!! -
表紙だけで星5つけたい2021年3月9日初読み作家さんです。とにもかくにも表紙買い。表紙がすばらしい。シンプルだけれど一手間かけてタイトルの上に桜の花びらが載っているし、前側のボヤけた桜も奥行きが感じられて良い。サムネイルでみてもキャラの顔のほうにスッと目がいくようになっている。デザイナーさんグッジョブ。自分だったらタイトルをもう少し下げるかも...とか思ったけど、帯があるからこれでベストなんですね。前方の桜を生かしつつタイトルの可読性も保っている。デザイナーさんグッジョブ。2回言いました。
2人の表情もいいし、この表紙ずっと見ていられるなあ。
そしてお話も大好きな近代日本モノでした。うひゃー。
時代的には学生運動の頃で、作者様のあと書きによると、寺山修司やら当時の作家のオマージュ的作品のようです。
参考資料なども列記されているので、まずは一度まっさらな状態で読んで、後ほどその辺を意識して再読するのも面白いと思います。資料には現代作家の本や映画も含まれていたのでどれか1つくらいはご存知の作品があるかと。
絵もとっても綺麗ですね。たまに顔の長さが短い気がして、3月のライオンの子みたいだなあと思ったり思わなかったり(個人的感想です)。
お話自体は時代背景ゆえの障害ももちろんありますが、他のこれ系の作品に比べると割とあっさり目かも。
でも生死が関わってくると個人的にはマジで辛いので、私はこのくらいで充分です。エロもちゃんとあります。 -
BLライフにピリリと時代劇のスパイス2021年3月4日相互レビュアーさんが熱く推されていたので、積読もそのままに兎にも角にも読んでみました。
濃厚そうな物語にドキドキしながら読み始めましたが、いやー、切ない運命に泣き、筋肉隆々のエチエロ、剣術アクションでのヒリヒリする命のやりとり、最後の大団円、描き下ろしでのおふざけやデレなど、ボリューム満点サービス満点な御本でした。ものすごくレベル高いですよね。長編映画を見たような、前後編の時代小説を読んだような、そんな満足感が得られました。ちょっと心配でしたが、読後感も良かったです。
好みのシチュばかり選んでマンネリしがちなBLライフに、ピリリとスパイス効かせてもらえた気がしましたね。
絵が青年誌タッチ?なので自分の好みではなく最初は怯みましたが、とにかく画力が高くて背景の木の質感などフリーハンドで細かく描き込まれており、ぐうの音もでません。間宮に対しても最初は「なんか顔の長い御仁だな...」とか思っていたのが、すぐにストーリーに没入して最終的にはものすごく可愛く見えてしまい...参りました。
絵柄のクセと時代劇ということで敬遠される方もいるかもですが、食わず嫌いせずに読んでみてほしいなあ、と思います。
あっ、私の中の一馬のイメージはお笑いコンビEX○Tのかねちーでドンピシャでした(ファンの人ごめんなさい...) -
美麗CPを楽しむビジュアル本2021年2月28日作者さん買い。束原先生の御本はこれで現在までの既刊をコンプしました。こちらは2016年発行のもの。絵は本当に最初からお上手で完成されていて、すごいなあと思います。キャラクターの目元の、まつ毛とか瞳を白抜きにペン入れしてあったりして、繊細で透明感溢れています。三白眼気味なのも本当に雰囲気があっていいですよね。上唇の線も絶妙な入り具合で色気があります。ビジュアルに関しては申し分なく間違いなく星5です!
でもお話としては、うーん、今回はあまりピンとこなかったかな。全体的に浅めというか...。割と駆け足でいろんなことが過ぎていって、あれ、いつ両思いになった!?もう3年過ぎたの??と脳裏に?マークが浮かびました。どちらかというと、表題作よりも兄CPの短編のほうが分かりやすかったかな。あまり設定に凝り過ぎずに学生モノとか恋愛だけに重きを置いたお話のほうがお得意なのかな?と感じました。原作アリのものとかもやってみて欲しいですね。
漫画家先生は猫飼いの方が多い印象ですが、束原先生は鳥を飼われているようで、あとがきによくインコのイラストが出てきます。今回は本編にもニワトリがよく登場していて可愛かったですよ〜。 -
アンドー私はお前を許さない2021年2月26日肩を壊した野球部ピッチャー・ケンゴと留年して音楽室に入り浸りの1コ年上同級生・吉岡サンの物語。吉岡さん...美人だなあ。アオリの表情とか色気があって素敵です。こりゃあケンゴも好きになっちゃうね。
でも、ケンゴったら、イジメからの性的暴行への発展で傷ついて留年した吉岡さんに対して、いきなりキスしようとしたりして、野球バカで恋愛経験がないから仕方ないのかもしれないけど、そういうの、よくないぞ。それでもケンゴを受け入れる吉岡さんはなんて懐が深いんだ。
でも、ケンゴが吉岡さんの因縁の相手・アンドーに物申しにいくくだりは、ケンゴの真っ直ぐさや人の良さ、性格がよく現れていて良かったので、私もケンゴのことは許す。アンドーのことは許さない。アンドーはよくもやってくれたな。自分の機嫌を自分で取れないお前は最低な胸糞野郎だ。お前本当は吉岡さんのこと好きだったんじゃないの?相手にされなくて悔しかったんだろう。でもだからって絶対に許されないからね!(プンスカ)
このお話は吉岡さんがすごく気の毒だけど、ケンゴとその周りの愉快(+ちょっとおバカ)な仲間達との関わりによって癒やされ自分を取り戻す物語です。
ケンゴも吉岡さんもよくがんばったね!涙
描き下ろしでは吉岡さんがワガママ美人受けって感じでケンゴを尻に敷いている姿が見れて嬉しかったです! -
2013年発行の初期短編集2021年2月26日ゆき林檎先生の初期短編集。同じく初期短編集の「マジックメールチョコレート(レビュー済です)」が2014年2月発行(出典は2012-13年のもの)、こちらはそれより前の2013年6月の発行(出典は2011-12年のもの)となっています。こちらもバラエティ豊かな短編が5本入っています。学生モノが多いかな。ゆき林檎先生の漫画は「玉響」を最初に読んだのでシリアスがお得意な印象でしたが、初期のものはコメディタッチのお話が多いんですよね。この御本では表題作こそ美術部陰キャDKと陸上部陽キャDKのモダでしたが(続編DDでHあり)、そのほかは潔癖症の友人に迷惑をかけられるDDの話やハッテンバーと化したジャズバーのマスターがゲイに迫られる話など、一癖ある設定と笑いの要素が多かったです。キュンよりもダハハ、と笑ってしまう感じ。ハッテンバーの4コマシリーズはライオンと鹿の比喩が面白いので是非読んでみてください。
ゆき林檎先生の初期の絵柄は、ちょっと下まぶたの線が気になる...そこだけ、星ひとつ減らしました。個人的な感想です、ごめんなさい! -
受けの色気を少し分けて欲しい2021年2月25日作者様買いです。読むのはこれで5冊目になります。繊細な線とカラー、破綻のないデッサン力で魅せてくれるクリエイターさんです。今回は黒髪受けの色気がすごかった!表情がすごくいいんですよね。
島にある海洋高校が舞台で、島出身のどうみても陽キャなロシアクォーター攻めと、外から来た陰しょってるワケあり美人後輩受けのお話です。
攻めは普通に女子にモテるタイプですね。友達多くてフランクで行動力があって細マッチョで料理もできちゃうなんて、なんていうか、金のないスパダリじゃないか。しかも絶倫ときています。
この先輩がバイクにまたがり健気に受けを待ってたりするんですから、応援したくなっちゃいますね。
しかしね、受けが抱えてる問題が結構シビアで、うんこな義兄が登場した時にはそれはもう憤慨しました。もうお前の鬼 畜よみんなにバレてしまえ、そして制裁を受ければいいのだと。しかも悔しいことに顔がいい。顔面がつよい。
でも実は義兄のほうが本気で腹を括っていたんだということが後からわかり、ちょっとだけ気の毒になりました。受けは罪な事するねぇ...よくないぞ。けど義兄が不誠実な事に変わりはないんだから、この結末で仕方ないですな。せいぜい今の家族を大事にするこったな!フンス!←鼻息)
対して島の人たちは概ね皆いい人です。先輩の家族も、メインの2人を見守る周りのご学友たちもいい奴ら。飼い犬クロもめちゃかわいい。先輩とこれらの環境が受けを癒し、素直に「寂しい」って言えるようになって良かったね!ラストも明るく声出して笑う受けが見れて嬉しかった。これからも仲良くしてね。 -
ピアノHに刮目せよ!2021年2月25日束原先生の御本は「powder snow melancholy」「REPLAY」の順に読んでこちらが3冊目。4冊目に「まことしやかに舞う花は」を読んで、そちらは既にレビューしました。
表題作のブルーノートに加え、短編が1話入っていました。テーマがスパダリだったらしく、両方とも甘やかしてくれる金持ち社長的な攻めが出てきます。いいなーいいなー。
ブルーノートは挫折したピアニストと彼を見出すスパダリ社長?のお話で、シンデレラストーリー的な。大きな心で包み込んで許してくれて、なんでも与えてくれるよ!羨ましいなあー。なんか、映画のプリティウーマンを思い出しました。ピアノの上でのHがあるからかなー。
受けは恋愛で挫折して人前でピアノが弾けなくなって音大も中退して身体を売ってたんですけど、スパダリ様が登場して、もう全てを与えられて...。無敵やん。しかも出会いじゃなくて再会だったという...。素敵やん。
最近悲恋モノを読んでたせいか、大した横槍が入るわけでもなく、正直ちょっとあっさり上手く行きすぎのような気もするんですけど、たまにはそんなハッピーなお話もいいんじゃないかな、と思いました。受けは充分すぎるほど自分を痛めつけてきましたしね。いやスパダリ様にここまでされると、攻めに辛口の私も文句のつけようがございません。細いペンタッチで描かれる美しい絵はもちろん健在、素晴らしいことになっていますので、ピアノHをぜひご覧ください〜。 -
-
-
-
-
リーマンの前髪差分という気付き2021年2月16日作者さん買いです。こちらも2/23まで値下げでお得でした。表題作を含む4つの短編集(2017-18年の出典)です。自分が独身ということもあり、マリッジものとかあまり得意ではないのですが、全体的に良かったと思います。プロポーズにまつわるお話は2つありましたが、表題作はウエディングプランナーのゲイと結婚詐欺被害に遭うノンケ新郎という只ならぬ設定で、なかなかどうして、元新郎の思い込み強めで重めの執着愛、アッパーなストーカーぶりが楽しめました。いや、実際にいたらめっちゃ怖いと思うんですけどね。でもうっかり手を出しちゃったんだからもうしょうがない!年貢の納め時だね。とことん付き合うべし!
もうひとつのプロポーズは、オネエ年下攻めとノンケ受けのお話。初めてメインCPにオネエが出てくるBLを読んだのですが、ちょっと抵抗あるかもしれない...見た目は完全に男でイケメンですが、やっぱりしゃべり口調が気になるというか...これは完全に好みの問題なんでしょうけども、星はすみません、4つでお願いします。
それにしてもyoshi先生は本当に絵が魅力的ですよね。扉絵で全身のカラーがあるんですが2人ともスタイル良すぎ!
あと、キタハラリイ先生の「ジェラテリアスーパーノヴァ」でも感じたことですが、リーマンのオンオフ前髪ありなし差分って、なんだか色気があってグッときますね! -
-
日常と地続きの幸せについて考えたよ2021年2月16日yoshi先生が作画担当された「恋をするには透明すぎる」が素晴らしく良かったため、オリジナルのお話も読んでみました。絵は言わずもがな、素晴らしいタッチでございました。
極寒の北国農村が舞台ですが、登場人物がことごとく善良で誠実で可愛らしく、ほっこり心が温かくなるようなお話でした。28歳孤独な青年が美味しいお米目指して計画性なくやってきて行き倒れ、拾われた先で家族(農家の嫁)になっていくお話。男同士だと「嫁」というワードでも特に嫌悪感なく受け入れられるのが我ながら不思議です。まあ嫁サイドも農業がやりたくて来たので、しょっぱなから利害は一致しているわけですが。
方言ガンガンに出てくるので、東北地方出身の方は親近感をもって楽しく読めそうですね。
みんないい人だから、他所者の受けもすんなり馴染んで、攻めとの仲も徐々に深まって...いいですなあ。ほのぼのしますなあ。Hはありますが割とあっさり目です。
本当の幸せってなんだろう...やっぱり家族や周りの人たちとのささいな日常がそれなのかな。都会に住み四角い部屋の中で日々仕事ばかりしている自分の感じる幸せとは随分とかけ離れた世界でした。私は基本、家事は嫌いだし、面倒な肉親から隙あらば逃げ出したいと思っているような人間なので、こんな風に身の回りの小さな幸せを見つめて生きていけたら良かったのに...と少々うらやましくも思いました。いかんいかん、コロナ禍で心がちょっと弱っているのかな!?いやでも待てよ、これ、嫁が女性だったら自分どう思うかな?BL好きの心理として、ここらへんになんか肝がありそうな気もしないでもないです。けど、、、ここであまりジェンダーについて深く掘り下げない方がいいのかもしれないですね。とりあえず目の前のBLを楽しみましょう! -
-
とにかくこの絵を眺めていたい2021年2月11日表紙の絵&デザインが好みだったので読んでみました(2/14まで1話無料で読めるので是非に〜)
いやー、作者さんの太くて強弱のあるペンタッチがとにかく好き。24インチPC画面で見ると雑に見えなくもないですが、そこがまた良い。勢いがあって迷いがなくて。タブレットの画面で見るとちょうどいいバランスかな。なんか勝手な印象で申し訳ないんですが、下描きもそこそこに「全部Gペンで描いちゃうよ〜ふんふんふーん」ってガシガシ描けちゃうスピード感こなれ感があって、ああ、きっと元から絵がうまい人なんだなー、と。私の小学校の同級生でも、学んだわけでもないのに黒板に漫画のキャラの模写をソラでやってみせる子がいました。私はデッサンが壊滅的なので、今でもずっと羨ましいです。最初から脳のその回路が開いている人っていますよね。
この作者さんに勝手にそれを感じてしまったんですが、違ってたらすごい申し訳ない&恥ずかしいです。人様の努力を勝手になかったことにするのは良くないぞ!
えー、お話ですが、就活のストレスから性的倒錯気味の受けと、ゲイビ男優となった高校の同級生との再会モノです。
受けの倒錯具合がもう面白くて。「くださいぃぃぃ!」必見です。
ちょっとおバカな受けと淡々とした黒髪クールな攻めって組み合わせ、私好きかも。
ここからは攻めの手練手管でどんどんほだされていっちゃう感じかなー。すでに受けの人の良さにつけこんで囲い込んできてる雰囲気ありますもん。まだ2話なので、続きが楽しみです! -
きゃわわできゅるるんなDK恋模様2021年2月10日まず「キミとは誤解からはじまりましたが」っていう、タイトルが良いですよねぇ〜。なになにどうしたの?って、お姉さんはがぶり寄りだよ。
タイトルの印象からもっと淡々としたモノローグとかあるのかな、と思ったんですが、内容はもう、ぴゅわわわ〜でした。とにかく、キミタチカワイイネ!
表紙がかなりエフェクトかかってるんで絵柄がわかりづらいですが、今どき感のある少女漫画っぽい綺麗な絵です。横顔になったときはかなりの顎尖り星人なんですけどその割にエラがあるのが気になると言えば気になるかな...(←個人的感想です、うるさいよってね)
んで、お話なんですが、陰キャの黒髪DKが勇気を振り絞り美少女にラブレター渡したけど、それがなぜか兄のほうに渡ってしまい...っていうアレです。
兄は可愛い系ジャニーズって感じの髪型で、性格は小悪魔系。翻弄される黒髪陰キャ...しかしいつのまにやら...というタイトル通りの可愛いお話です。
Hは最後に描写あるけど、エロ要素はほぼないものと思って下さい。DKがジタバタしている様子をニヨニヨしながら楽しみたい方におすすめします! -
ほのぼのオカルティック2021年2月6日また単話で読んでしまった...6話で完結マークは出ていませんが「最終話」となっていますので、事実上は完結かな?描き下ろしつき単行本版ありますので注意です。言い訳するわけじゃないんですけど、2/14まで2話無料で読めるんですよ。だから読んだら止まらなくなっちゃって...こっちで読んじゃいました。いつものパターンです。
BLだけどオカルト風味。「見える」大学教授(受け)の事故物件蒐集を、「見えないけど呼んでしまう」ワンコ系大学生(攻め)がひょんなことから手伝うことになって...という流れです。
心霊モノなのにほわわんとした雰囲気が漂っている不思議な感じ。キャラの絵柄が可愛い系あっさり塩顔男子だからかな?メガネになで肩カーディガンの教授はカワイイでしかないです。
途中、教授因縁のサイコ義兄も出てきますが、なんだかんだで心底胸糞な輩ではないので、読後感も良いです。
Hはあっさり、絵柄もあっさり、ふんわりしているので、物足りないと感じる方もいるかもしれないですが、私はこれはこれでいいなあ、と思うので星5つです。
いびつな美、死に魅入られる人を描いているので、実は重めなテーマでもあるんですけど、こんなに爽やかに描いてしまえるなんて素敵ですね。 -
-
-
圧倒的画力にひれ伏すのみ2021年1月29日まずは何といっても圧倒的画力!
デッサンに寸分の狂いもない大人っぽい絵柄と、「スタジオ美峰にお勤めですか?」と言いたくなる程の、背景の美しく細かい描き込み具合。
角度のついた眼球のアップなんかもリアル。
全く破綻がないです。すごい。素晴らしい。
売れてる青年誌で月刊連載していてもおかしくないレベル。
いやーすごいです。初コミックスだなんて信じられない。
もし商業で別名義がおありならば、ぜひ知りたいです。
個人的には得意な絵柄ではないのですが、あまりにも上手いので、そんな個人的趣向は吹き飛んでいきました。
お話としては、テキトーに生きてきた都会の男である攻めが、田舎暮らしを始めて出会った受けに気づいたら惹かれていて、という流れ。
受けは純朴でかわいい!でも力持ち。そこも良い。
一方、親が金持ちでチャラチャラしている攻めの好感度は、正直最初は低かったです。
ツーブロックに短パンサングラス、眉もカッチリ整えてる今どきの軽めなシティボーイ(表現古っ)ってイメージです。
リアルで近くにいたら、苦手なタイプだなあー。
でも、最後に電話ボックスの中でしゃがんで泣きながら受けに電話する姿を見たら、切なさで一気にほだされてしまいました。受けが電話に出るよう私も神に祈りました。
あとは、攻めのモデルばりのスタイルとは違って、受けの体型がリアル。背はそんなに高くなくて手足太め短めで身体に厚みがあって。こんなこと言ったらファンの人に怒られちゃうかもしれないけど、NEW○のまっすーみたいな感じ(一応伏せ字にしてみる)。
キャラの微妙な体型の違いまで描き分けられるって本当にすごいなー。
短編ですが読み応えあり。オススメします! -
-
-
やだかわいい...2021年1月28日広告に出てきたのが気になって読んでみました。
絵が綺麗だなー。特に目が繊細で印象的。
オタクな受けがかわいい。
あと、受けのツッコミモノローグも何気に面白いです。
そして唐突なオ○ホのシーンも面食らいつつ笑いました。
お話は衣食住を保証してもらう代わりに家政婦兼シモの世話もさせられてるエロ漫画家の受けと、Sっ気たっぷりの攻め(気象予報士)のわちゃわちゃ...いや、わちゃわちゃするほど長くはなかった...正味30ページちょいと短めです。
割とサクッと誤解がとけハピエン、最後はえーーっまじかよそうだったのーーー、チャンチャン♪という感じであっさり終わりました。でもかわいいから星5つです。
これは表題どおり第1話ってことでいいのですかね?
「完結」マークがついていないのを私は見逃しませんよ。
鯛野先生おかわりください! -
-
-
ナチュラルボーンクズに捧げる恋情2021年1月25日しばらくレビューから遠ざかっていたんですけど、アマゾンプライムでこちらの映画版を観て矢も盾もたまらず、既読のこちらを再度、二日かけてねっちり読み込んで戻ってきました。(原作と違いますが、各々の良さがありますので興味ある方は映画版も観て!)
04〜09年のシリーズに2020年(と作者様はあと書きで言ってますが出典は2019年3月となってます...)のスピンオフを加えた完全版で、おそらく映画化に合わせてだと思うのですが、2020年4月に出版されたものです。
BL展開なんですが女性もガンガン出てきて性描写もあり、エンタメとしてのBLを期待して読むと痛手になる方がいるかも。
私はBL沼にハマる前に表紙買いして、恋愛漫画というか会話劇や人間ドラマとして、かなり心を揺さぶられながら読みました。読後に「失恋ショコラティエ」の作者さんだと知り、ああ〜!と膝を打ちました。漫画の世界なのにリアルにズルい。ああ、しんどい...
登場人物がおしゃべりでとにかく会話の応酬なんですが、普通ここで終わるだろ、という所で終わらない。会話の最中に形勢逆転したりまたひっくり返ったり堂々巡りしたり本当にリアルな修羅場って感じ。
とにかく、主人公(攻受兼ねるのでこう呼びますね)が受け身のクズ。本当にタチが悪い。ただ、追い詰められてじたばたしたり取り乱したり、人間味はあるので憎めなくもあり、修羅場のたびに少しずつ能動的になってきます。同じような場所を巡っているようで螺旋階段のように少しずつ上っていく。これが映画版だと主人公がもっとクールな佇まいなので「窮鼠」になってなくて憎たらしいんですけどね。
相手役の彼(攻受兼ねるのでこう呼びますよ)は追い詰めていってるはずが途中からもう情緒不安定すぎて、いざという時に何度も逃げ出すテイタラク。読んでるとこちらも辛くなってきます。ままならなくてすごく辛い、切ない。
もういつまで続くのこのやりとり...って、最後まで疲弊しました。まあ、先行きは不透明だけど主人公が腹を括った前向きなエンドではあるので、その辺はご安心を。
オールインワンエディションを読めた私はいいですけど、リアルタイムで追ってた方は5年か...キツかったろうな。
でもBLの枠にはまらない、すごい漫画だなと思います。
私の場合、読むとかなり疲れるので、しばらく間をおいて余裕がある時にまたじっくり読み返したいと思います。
レビュー長くて申し訳ない! -
支え合える幸せ2020年12月6日先に読んだ作品がよかったので、作者さん買いしてみました。まだまだ既刊があるようなので楽しみ。
こちらは、就活中で社会の厳しさに潰されそうな大学生と、これまでの境遇から行き辛さを抱えている受験生の少年が心を通わせていくお話。
心理描写がとても丁寧で、キャラクターも魅力的。
大学生の大家兼世話役の夜空がとても優しくて面倒見が良く、しかも決めるところではしっかりキメてかっこいい。思いが通じたあとも無理矢理なことはしないし、でも情熱はあって、すごく素敵です。
日々、現実に心が折れそうになりながらも、お互いの存在が支えとなり想い合える幸せ、アパートの住人たちとの交流も生まれ(凪のお暇みたい〜)ほのぼのとしたラストで、とてもあったかい気持ちになりました。
あと、おまけで細かい設定など読者のリクエストに答えて下さっており、サービス満点な御本となっていました。
おすすめです!!! -
拗らせちゃってカワイイ!2020年12月6日初恋を拗らせた2人の再会から始まるお話。
評価低いですね〜、病みと無理矢理なのが駄目な方が多いのかな。
でも私的にはもう、御馳走様でした!としか...とっても良かったです。
なんだかんだで最初から両思いですし、ハピエンなんですよ。
受けが臆病で頑固だから、どんどん勝手に攻められちゃうけど、嫌よ嫌よも好きのうちってやつで、早く認めちゃえばいいのに〜、とかドキドキしながら見てました。
絵もすごーく上手で好みです。2人ともカッコいい。今時感があります。
表情の描き方とか素晴らしいなあと思います。
子供時代の攻めがガン泣きしてるところや、再会後の受けが戸惑う微妙な表情なんかも自然で、大変魅力的です。
身体の線もすごく綺麗で、受けがシャワー浴びながら全裸で泣いてる後ろ姿とかすごく良かったですよ!(←自分で書いてて変態かよと思うけど...ワタシ大丈夫かな) -
モッサリ男子の青春2020年11月17日ゆき林檎先生の初期短編集。
バラエティ豊かで、色々と試行錯誤されているのが見て取れます。
見た目がモッサリした男子が結構出てきて意外〜。
かなりむさい感じのおじさんやマッシュ頭も出てきますよ!
そして、やっぱり私、見目麗しい2人がもだもだするのが好きなんだな...と再確認しましたよ。
なんだかんだで、きれいなCPが好きなんだよなあ。
なので、星は4つでお願いします。
描き下ろしの部分では、モッサリ男子が画力の更なる向上によってなのか、だいぶ見た目スッキリ男子になっていました。
同じ眉太天パーなのに、全然見え方がちがう、すごい...!
後味悪いゲスい系のお話も1つ入っていますので、苦手な方はご注意を。
あとは、あとがきで1つ1つのお話を描いていた時のことに触れて下さっていたのが、新鮮でちょっと嬉しかったです。
とりとめない内容のレビューになってしまいました。
しかしこんな拙いレビュー群にフォロアーさんがついて下さっていた事に気づきまして、BL仲間ができたようで何とも嬉しいです。
私も皆さんのレビューを参考にさせてもらいますね!
(最後に関係ない話を失礼いたしました〜) -
初恋カウンターアタック【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】
願わくば、ほんの少しの優しさを2020年11月17日緒花先生のオリジナル2作品目ですかね。
相変わらず絵は素晴らしく上手で綺麗で可愛らしい。今ドキ感もあり、背景やモブまで丁寧に描かれています。
会話のテンポは良く、DKのワチャワチャあり、モノローグの文学的センスも健在。
でも、なんだかよくわかんないけど、心の少し上をかすっていく感じで、ハマらない。
みなさんの評価も低めですよね。
なんでだろう、と考えてみますと、足りないのは多分、ほんの少しの「サービス精神」じゃないかと。
学生時分は現国が得意で勉強しなくても点を取れた私ですが(現国だけね)、彼らの心の動きは正直よくわからず、うまく読み取れませんでした。。。
しかし、このお話に出てくるDK達は、友人も含めみな察しが良く、どんなに回りくどかったり比喩的な表現でもそれを理解し、それにまた本人達だけにしか解らないであろうセリフで助言したりします。
要するに我々が置いてけぼりの状態でお話が進んでいきます。それで、いつのまにか話が終わったぞ?という不思議な読後感となってしまった気がします。
もし、表現がもう少しわかり易ければ、もし、キャラが一度でも直接的、感情的に心情吐露してくれたなら、もし、山場となる大きなエピソードがひとつあったなら、これらのどれかひとつでもあれば、印象はかなり違っていたと思います。
漫画を描くのに必要なそれぞれの技術は間違いなく高く、知識もセンスもあるわけですから、あとは我々に、ほんの少しのやさしさを。少しだけ、下界に降りてきて下さい。
そして持てる技術の全てがカチっとはまった時、きっとこの方は大化けするんだろうと思います。
今後への期待をこめて星4つです。
本当に...偉そうに語ってごめんなさい。
物語の全てにひとりのお名前で責を負う漫画家という職業の方を、私は尊敬しています。
そして緒花先生には、今後も漫画を描き続けて頂きたいです。楽しみに待っています。
追記:Hのほうは延長戦でサービスして下さっていますよ! -
-
なんて素敵2020年11月11日胸がキリキリとせつなくなりながらも、最後は爽やかな気持ちで読了しました。
良かったよーーー!みなさん読んでほしい!!
作者さんはこれがデビュー作だなんて、ちょっと信じられません。
元はキャラデザや挿画の商業イラストレーターさんだそうで、流石の画力でございました。
モノローグが詩的というか文学的というか、ある意味淡々としていて、でもそれが心地よく、時折コマ割りのテンポにそぐわないように感じられることもあったけれど、そんなことはどうでもよろしい、星5です。
「23:45」を最後まで忘れずにサラリとシーンに絡めてまとめてくるところや、モノローグの粋な天丼(反復)にも、ものすごくセンスを感じました。
本編のHはサラリと流していますが、オマケの後日談でがっつりと補完して下さっています。キャー。
ほかの作品も楽しみです。
これからも漫画を描き続けてほしいクリエイターさんです。
素敵なお話をありがとうございました〜。 -
-
-
BL好きの心理とは2020年11月6日ゆき林檎先生の本はこれで3作品目。
違う人を思い浮かべながら慰め合う設定は、なんとなく「クズの本懐」を思い出しました。
評価が低めですね...実は私もあんまりハマれなかった一人です。
なんでだろう、と考えてみますと、私がBLに求めているのはやっぱりファンタジーで、「ストーリーに深みが」とか「心理描写が丁寧だ」とか言いつつも、なんだかんだ言って、基本は男同士がモダモダワチャワチャイチャイチャしているのを見たいんですね。
そこに女はいなくていいんです。
でもこの作品では、女になって好きな男にキレイと言われたいDKと、二次元の女キャラに入れ込んで現実に出てきてくれないかなーと思ってるDKが慰め合うという設定な訳で...
屈折しているとはいえ、2人は女というものを意識してしまっていて、憧れているんですよね。
そこが、我々(ハマれなかった同志?)のストライクゾーンから少しずれているのかな、と思い至りました。
更に私は読み進めるうちに、JK彼女を「邪魔だ、いらん」と思ってしまいました。
そして、その彼氏の短髪男にもイラついてしまいました...「さみしい」じゃねーよ、お前のせいだろうが!とか思ってしまい。
でも主人公に感情移入しているというよりは、私の好きな世界で狼藉を働くな、という気分です。
我ながらなんと勝手な...
全くいつからこんなに心が狭くなってしまったのか!
お話としてはキレイに纏まっていると思いますので、星4つです。
最近BLを好きな自分の心理について考えたりして、誰かと語り合いたいんですけど、周りに腐女子がいないもんで、ここで少し考察してみましたよ。失礼いたしました〜。 -
-
アフターサービス2020年11月3日ゆき林檎先生、ありがとうございます。
ありがとうございます。2回いいました。
本来ならば、本編「玉響」で美しく完結していた物語、いわば完パケとして100%これ以上ないくらい完成されていた作品です。作者さまにとってはもしかしてもしかすると蛇足かもしれないオマケの部分を、読者の期待に応えてなのでしょうか、とにかく改めて提供してくださった。そのサービス精神に私は感謝しかありません。
玉響完璧だ...と感服する一方で、もっと2人がイチャイチャしてるの見たい!知りたいの!という下世話な欲望がこの本によって満たされ、大変幸せです。
Hもあるぞー。 -
青春2020年10月13日最高オブ最高なんですけど!
何故にこんなに心理描写が丁寧なのか…にも関わらず、一巻の終わりまでにちゃんと関係性を進展させてくれるサクッと具合も素晴らしい。これウダウダ系少女漫画だったら7巻くらい余裕で使ってきますよ?
イライラせずストレスなく!イケメン達の青春を盗み見できます。幸せ…
初期作品も一気に読んで来たんですけど、絵もどんどん洗練されて、今作品ではペンタッチが細くて美しくて無駄がなくて…気持ちいい!もちろん初期のちょいザラっモサっとした感じのも好きですし、これからの変化も楽しみです。
市川先生応援してるよーーー、身体壊さずに頑張ってください! -
最高です…2020年10月13日まず絵柄が繊細で美しく、惚れ惚れしてしまいます。
もう一冊の役者とマネの話のほうから作家名を検索して飛んできましたが、こちらのお話が断然好みです。特殊なシチュエーションでなく、どこにでもいる社会人の二人が惹かれ合う様にキュンキュンしました。
二人とも誠実なのがまた素敵で応援したくなりました。
何度も読み返してしまいます。
商業での御本はまだ二冊しかないようで、もっともっと読みたいです。
この絵のうまさ、物語の達者さ、2冊しか出してない作家さんとは思えません。違うお名前別ジャンルで既刊等あればしりたいです…
身体に気を付けてこれからも素敵な作品生み出して下さい。
楽しみに待ってます。 -
NotForMeでした2020年10月13日ごめんなさい、好みではありませんでした…
表紙が大変可愛く美しかったので挑戦してみましたが、内容の薄さが、、ストーリーを重視したい私には合いませんでした…(タイトルで察せよという話ですね)
ひたすら可愛いキャラに癒しを求める感じで楽しめる方は多いのだと思います!いいね
0件 -
ちくしょうスタイリッシュだぜ2020年10月13日最近BLに足を踏み入れた初心者です。
表紙がどエロな作品に抵抗があって、爽やかだったりスタイリッシュなイメージの物を表紙買いしてるところ。
(周りに腐女子がいない!ゆえに時々大火傷!助けて)
そんな時に市川けい先生の作品に出会いました。
プラトニックに物足りなくなって来た時に、これですよ、社会人BL。
カラーイラストやタイトルの付け方がハイセンスですよね。
でも中を開けばイケメン達がもだもだやってる!
中身もオッシャレーなんかなー、と思いきや、設定はお洒落メンズ達の恋愛なんだけど、内容意外にもっさりしてて、それがまた良い。
うだうだ悩んでるんだけどテンポ良し。
そして私はこの作者さんが描く身体が好き。
最高じゃねえか。
最高じゃねえか。
2回言いました。 -
-
シメ〜!もうちょっと頑張れ!2020年10月13日シメ〜、もちょっと頑張って大人として救済に向け行動してほしかったよ!マジで児相案件だからね!
それで救済の目処が立つ迄は蓮に手を出してくれるなよ…
アンタが搾取する側になってどうするのよ
せめてキス止まりにするとかさあ…
(作者さんに文句言ってるんじゃないですよ、これはシメに言ってるのだ)
解決後のドラマチックな甘々えちえちが見たかった!
この作者さんにハマったばかりのBL初心者だからビックリしてしまいました。こーゆー未成年の設定とかアリなんだ…
いやでも、このジャンルでそういうのがアリならそれはイチオタクとして尊重したいと思うので⭐︎4つにしました。
市川けい先生の本ぜんぶ買った!
なんと言っても身体の描写がすばらしい。
応援してますー!