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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • キミイロメルト 【雑誌掲載版】

    hitomi

    みんなもここで一緒に壁になろうよ!
    2021年12月28日
    しばらくレビューを書くのを休んでいたのですが、ここになかなかレビューがつかない事にジリジリして、5ヶ月ぶりに出てきてしまいました。
    hitomi先生のファンの方はシャイな人が多いのかな〜。

    こちらの作品、雑誌の方では無事に最終回を迎えたようですね。連載お疲れ様でした!
    私はシーモアさんで単話を追っているので現在3話目で、まだまだ続きが楽しみなところです。
    シーモア常駐の腐レビュアーの皆様には、早くこの作品を見つけてもらって、一緒に盛り上げて頂きたいです!

    ep1:
    相変わらずの画力に圧倒されます。エロいことは何もしていないのに攻めがパンイチで部屋にいるだけでドギマギしてしまう。。。そして以前よりもデフォルメのかわいいコマが増えたような印象で、クスッとできて肩の力を抜いて楽しめました。1話目で既に攻めも私も先生が可愛いことに気づいていますよ!

    ep2:
    がっつりエッチ。不器用な先生の可愛さとエロさが渋滞中。攻めのデカワンコぶりも可愛い。イく?って聞いてあげるの優しくて可愛い。頭をみた感想も可愛い。要するに全てがエロくて可愛い。絵が美麗すぎると色気を感じないこともあるけど、hitomi先生の絵は色っぽいですね。

    ep3:
    バイク便から専属ドライバーに。御託を並べる割に己の欲求に忠実な先生がかわいい。なんだかんだで素直な二人が可愛い。どうかこのまま上手くいって欲しい!
    早く付き合っちゃえよーーー、とガヤを入れる私です。
    安心して楽しめますよ!

    (続きが出たらまた更新します)
  • 残像スローモーション

    じゃのめ

    シリーズ2作目!サブカル野郎たちの青春☆
    2021年7月27日
    映画部シリーズ2作目です!

    読み順は「黄昏アウトフォーカス」「残像スローモーション」「黄昏アウトフォーカスoverlap」「宵宵モノローグ」⬅︎フォローさん達のレビュー参考です、ありがとうございます!

    シリーズ1作目「黄昏〜」ではスタイリッシュなカメラ越しの演出が光っていましたが、2作目のこちらはややコメディ色が強め。冒頭はスターウォーズのようなエンドロールから始まり、各話の初めには「前回までの俺は!」的な演出があったりして、なんとも楽しい仕様になっております。

    映画部部長の菊池原仁は3年の撮影チームを束ね、監督・脚本・主演までこなす学園のスター。垂れ目に泣きぼくろが色っぽい華やかなイケメンで人望も厚い。
    制服のズボンをサスペンダーで吊り、ブレザーを肩に羽織り仲間を引き連れて歩く様はバンカラな雰囲気も持ち合わせており、とても魅力的なキャラクターです。

    そんな菊池原の相手となるのが2年の監督・市川義一。
    前作では映画オタクで理屈っぽいひっつめ髪の眼鏡野郎(ひどい!)といったイメージだったので、正直驚きました。

    しかし蓋をあけてみれば全くの杞憂でした。寮で同室になるところから二人の距離感が動いていくのですが、なんせ、寮の部屋にいる市川は、ワンレンボブの美人なのです。おお〜。着替えシーンが色っぽい。

    市川の撮る映画は繊細で監督のこだわりが強く、菊池原組の大衆的な作風は認められません。
    市川が映画バカなばっかりに要らぬ攻撃を受けまくる菊池原ですが、寮の部屋ではBLを仲良く二人で読み耽り、かわいい二人のやりとりが見られます。
    段々とお互いの理解も深まり、市川も菊池原の脚本の才能やエンターテイメント性を認めるところとなってホッとしました。
    市川が菊池原の想いに応えるところは、ちょっといきなりすぎる気もしましたが、まあ、BLに造詣が深い市川のことですから、さほど抵抗もなかったのかと思うことにします。

    描き下ろしでは、菊池原がシャツのはだけた市川に膝枕されているのが可愛くてニマニマしました。いい具合に腑抜けた様子がとても好きでした。

    「スロースロースロー」のモノローグも良かったです。
    前作でも感じたことですが、最初の方に出てくる印象的なモノローグを、終盤のここぞというところで天丼(反復)してくるんですよね。そういう演出にグッときます。
    3作目のoverlapも読み直すのが楽しみです!
  • 黄昏アウトフォーカス

    じゃのめ

    「濡れた犬」から「乾いた犬」になったよ
    ネタバレ
    2021年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ じゃのめ先生の映画部シリーズ新作「宵宵モノローグ」が評判ですね。私もこちらの一作目から読み直し、順番にレビューしていきたいと思います!

    読み順は「黄昏アウトフォーカス」「残像スローモーション」「黄昏アウトフォーカスoverlap」「宵宵モノローグ」←フォローさん達のレビュー参考です。ありがとうございます!

    このシリーズは、みんな大好きDK男子寮モノ。
    寮の同室の真央(受、映画部)と、寿(攻、歪な恋に苦しむ一匹狼、美形)が不器用ながらも映画撮影を通してお互いの気持ちに気づき、結ばれるまでが描かれます。

    そもそもが、映画出演を快諾した寿の理由が「真央をもっと知りたい」って...この時点でもう絶対好きじゃん、ぎゃー。

    そして先に想いを自覚した真央が、傷ついた寿に勢いで告白するんですが、熱っぽい表情に手はブルブル震え、緊張と興奮でハアハアしながら「俺にしなよ」と迫る。。。
    これ、好きな相手じゃなければ結構ヤバいかも...でもなぜかグッとくる。
    じゃのめ先生のこういう描写、すごいなと思います。

    しかしそんな風に迫ったにも関わらず、いざ寿が受け入れる展開になったら真央は逃げ出すという。。。
    取り残された寿は「なんで!?」ってショック受けてましたし、私もポカーンとしました。
    その気にさせておいて放置とはこれ如何に。

    当然、真央の仕打ちにより気もそぞろな寿は撮影でNGを連発、励ます真央ですが、二人についての話し合いは拒否!
    真央は天然の鬼 畜なのか?
    それでも腹をくくって撮影頑張った寿は本当に偉いよ。
    いつも攻めに怒ってばかりの私ですが、今回は寿の味方です。

    そして結局自分の方が身が入らずに大失敗、大切なシーンを台無しにする真央なのでした。
    ここまで散々な寿でしたが、雨降って地固まるのでご安心を。
    真央は初めてのリアルな恋愛、自分の気持ちに戸惑ってしまっていたんですね。許します...。

    良かった...辛い思いばかりしてきた寿が幸せになってくれて。
    途中は本当に切なくて胸が痛みました。
    もうこれから寿は真央にエロい事しまくって、ヒーヒー言わせてやればいいんだと思いましたが、実際にそうなっていたので、大変満足いたしました!

    レビュータイトル「濡れた犬→乾いた犬」は新作「宵宵〜」の小冊子から。真央が寿の事をこう表現していました。
    とても可愛い描写なので是非チェックしてみてください〜。
  • ワリキリ

    中川カネ子

    !これは修正が甘いえっちな本である!
    2021年6月23日
    先日リアル世界で嫌な事があり、散々愚痴ってはみたものの全く気が晴れず、かくなる上はもう、えっちな漫画を読むしかない!と叫び、Twitterでこちらを勧めてもらいました。

    広告につられ読んだ同作者さまの前作「自惚れミイラとり」が苦手だったので(すいません!)最初は躊躇しましたが、これは修正が甘いえっちな本である!という事実が当時の私のニーズにマッチしていた為、読んでみることに。

    この作品を楽しむためのアドバイスとして、レビュー、あらすじを読むべからず、表紙、特に帯を見るべからずとのお達しで、私は薄目でヨタヨタとこの御本をカートに入れ決済、そのまま薄目の状態で本を開き、ぼんやりとした視界の中で最初の1ページをめくったのでした。
    「さあ目を開けて」「良い旅を」相互さんのナビの声に押し出され降り立った「ワリキリ」の世界、大変すばらしいものでございました。
    (前置きが長い!)

    数ページめくり、すぐにセリフなし数ページのエチエロに突入、あっという間に深く爛れたBLの世界にぶん投げられました。ほっそい修正テープを数本引いただけの局部にドギマギ...とってもいけないものを見ている気分。。。
    これは...いいの? 見てて、いいの??

    お話としては1話で受視点、2話で攻視点、3話では双方の視点から、とモノローグが切り替わり、我々が天井からあれやこれや俯瞰できる仕組みになっております。
    セ◯レから始まる純愛、お互いの感情の動きをずーっと見守っていけます。
    攻のストーカーぶり、お誘いが来て一気にパアーっとなる可愛らしさにニヨニヨ、受がなんだかんだで大人として対応するところに感心し、そのくせ最終的にトンズラこいてしまってあちゃー、となったり。
    悪い人出てこないし、暗くならないし、とても楽しいひとときでした!

    読み終わる頃には、鬱々とした気分も晴れました。
    いや〜、えっちな本って、本当にいいものですね(水野晴郎風に)
    普段なら手にしないタイプの御本に出逢わせてくれる素敵なレビュアーさん達に感謝、感謝です。
  • 恋する絶滅遺伝子Ω

    影木栄貴/蔵王大志

    本能と恋、どちらを選ぶ?
    2021年6月13日
    友人との会話で影木先生の話題が出たので、既読のこちらを再読してみました。ちょうど6/14まで値下げになってますので気になる方はお早めにどうぞ(にっこり)。

    おそらく「やおい系」という言葉が存在していた時代から界隈にいらっしゃったであろうお二人の合作。
    原作ネームが影木先生、作画が蔵王先生という分業のようです。
    著名なお二人の御本を一冊は読んでおこうと手に取ったものでした。
    デジタル作画で絵柄も綺麗、人物のどアップが結構あって印象的です。

    ストーリーはオメガバースが過去のものとなった世界で、レアケースとして、先祖返りでアルファやオメガが出現するというもの。
    ある日オメガ性が発現した受けが、バースに翻弄されるお話です。
    ずっと片想いしていた幼馴染(普通の男)と、バースにより本能で惹かれ合うアルファ(バースの研究してる)と、どちらが本物の愛でどちらを選択するのか、というなかなかグッとくるテーマですね。とはいえ暗い雰囲気にはならず、ライトな切り口です。

    エロは結構あって、というか、フェロモンのせいでとにかく襲われまくって可哀想な受けなのですが、まあ、そこは幼馴染やアルファ様がなんとか助けてくれます。でも合意でないエチや、治療の名目で本命以外といたしてしまうシーンもあり、一途な純愛が好きな方はそのあたりが気になるかも。

    あとは、ちょっと全体的に駆け足に感じたところと、セリフまわしのせいなのか、読んでいるとこそばゆいような恥ずかしい気持ちになるので、実際の星は4〜4.5ってとこなのですが、何故かレビューが少なく評価もかなり低めだったので、調整で5にさせてもらいました。

    いろんなタイプのオメガバ読んでる方にオススメしたい作品です。
  • ご主人さまとけだま

    小石川あお

    けだまとの生活を妄想してしまいました..
    ネタバレ
    2021年6月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 積読からなんとなく選んで読んでみましたが、枕を涙でべっちょべちょにしてしまいました...
    ちょうど6/6まで値下げになってますので、人外、猫、もののけ、等のキーワードにピンときた方は是非読んでみてください。

    私は捨て猫を保護するタイプの猫好きなので、このお話が泣けて泣けて仕方がなかったです。
    人に捨てられた猫がさみしくひもじい思いをしながらも、最後まで人を恨めずに化け損ないのモノノケになってしまうんですよ。
    もうめっちゃかわいそう...この設定だけで泣いちゃうよ。
    しかもその妖怪の姿がもふもふのケサランパサランに耳と尻尾がついたような、なんとも愛らしい姿なのです。

    ご主人に保護されてからは、人に擬態し健気に尽くしますが、非力なドジっ子故に結構たいへんな目にあって、これもまたかわいそうで泣いてしまいます。。。

    特にもふもふけだまの姿でゴミ扱いされる描写などは本当に辛く、胸が痛みました。
    もしも私がその場にいたならば捨てようとした輩を突き飛ばして即刻救出し奪い去り、パーカーの胸の中に入れてあたため、おうちに帰ったら綺麗にブラッシングしてあげたいです。

    というか、できる事ならモノノケになる前に保護してあげたい。つらい思いは一切させずに、ぬくぬくと一生暮らす猫生であって欲しかった。私は自営業で在宅なので、ずっとずっと一緒にいてあげられますのに。
    私とならば、けだまは家事などしなくても良いですし、毎日ダラダラして甘えて、そんなけだまに私はちゅーる(猫が好きなおやつ)をあげたいと思います。

    また漫画に関係ない話をしてしまいました。
    すみません。。。

    正直けだまの事ばかりに気を取られていたので、ご主人についての感想はあんまりないです。
    とはいえ、けだまが最終的にご主人と幸せになって本当に良かった...!良かったよぉ!!涙

    妻の死別の設定もあまり活かされてはいなかったですが、けだまの存在感で気になりません。無問題で星5つです。

    ハピエンで読後感が良いので、もふもふ好きな方、ドジっ子にイライラしないタイプの方は、安心して読んでください。
    エチは最後にありますが、あっさりしています。

    追記:
    このレビューをUPしてから、もう1週間以上経ちますのに。。。
    また読んで泣いてしまった...!
    やばい...もう、、、
    無理…
    無理…!!

    L・O・V・E ★ KE!DA!MA!!
  • はだける怪物

    おげれつたなか

    怪物の正体は...(こちらは特装版です)
    2021年5月21日
    おげれつ先生の御本7作目を読みました。こちらはシリーズ完結編、推奨読み順は【錆びた夜→恋愛ルビ→はだける怪物・上下(上巻は小冊子付き特装版あり)】です。皆さんのお陰で完走することができました。これにてゴールです、ありがとうございました!

    上巻の感想は通常版の方のレビューに書きましたので、こちらでは特装版の小冊子と全体的な感想について書きたいと思います。

    特装版小冊子ですが、話としては当時の林田と弓の関係性の変化、怪物誕生の瞬間までが描かれ、読むのはかなり辛いです。
    でもこれを読んで、このシリーズで自分が感じたことの答え合わせが出来たようで、本当に買って良かったと思っています。
    私は「錆びた夜」のレビューでかんのすけが最後まで謝らなかったことに言及し憤慨していましたが、小冊子を読んでその理由がわかりました。ニクい演出です。ああ崩れ落ちそう。
    作者さまが過去にそっと置いておいた仕掛けに自分が引っかかっていたこと、ちゃんと気付けていた事がとても嬉しいし、ちゃんと伝わってるよ!と大きな声で叫びたい。
    ああもう堪らない、一生ついていきます。。。
    ついでに言うと、かんのすけのリバの事情なんかもわかって、ただの節操のない男じゃなかったのね!と見直したりもして。

    ああ、また長くなってきた...

    上巻の終盤からは弓が再登場して、久々のせいか、年齢による落ち着きのせいなのか、あまりに美しいので目が眩みました。笑顔が眩しすぎるぜ...
    弓の今が本当に幸せそうだし、秀那が林田の過去に介入したことにより、弓も林田も救済される形になって、読後感はとても良いです。
    そう、読後感とても良いのですが、でも乗り越えた過去を想い出して瞳を潤ませながらも穏やかに微笑む彼らの表情を見ていると、どうにも切なくてウルっとしてしまいます。
    これはちょっと切ない過去を持つ大人は皆そうなのでは。
    あの出来事があるから今がある訳だし、今を生きていて幸せだし、どうにもならないし、どうしたい訳でも、どうするつもりでもないんだけど!
    その時の想いとか刹那の煌き的な?そういうのを思うと胸がギュッとなってしまいますね。

    そんなお話を作れるおげれつたなか先生はすごい!と改めて思うのでした。
    (ムリヤリ締めた感)
  • はだける怪物[通常版]

    おげれつたなか

    できれば小冊子版を!ドンドコドンドコ
    2021年5月21日
    おげれつ先生の御本7作目を読みました。こちらはシリーズの完結編で推奨読み順は【錆びた夜→恋愛ルビ→はだける怪物・上下】です。皆さんのお陰で完結編まで辿り着きました、ありがとうございます!

    こちらは上巻の通常版となっており、おすすめは小冊子付きの特装版です。なぜなら怪物誕生の瞬間が描かれているから。読むのはかなり辛いですが、私は読んで良かったです。シーモアさんでは上巻の特装版と下巻が続刊として纏められているので間違える方はいないかもしれませんが、私はセールで焦ってこちらを先に買ってしまいました...
    ですのでここでは上巻本編のみの感想を書きたいと思います。

    我らが林田かんのすけは今回も最初から飛ばしていました。もちろんエロい意味で。
    付き合って二年、毎日のように共に過ごしてきた林田と秀那ですが、秀那の大阪転勤により遠距離に。そして秀那が悩みつつも林田の過去に少しずつ介入し始めます。
    上巻では回想で過去のDV描写が出てきたり、怪物が出来上がる過程を詳らかに見ていく形になります。

    私は「恋愛ルビ」のレビューで、これから二人は殴り合いの喧嘩して土手で転がって笑い合えばいいって書いたんですけど、そんな楽観的なもんじゃなかった。
    殴ったらそこで終わる。
    少なくとも林田はそう思ってる。
    グラスを素手で割った林田の気持ちを思ったら、苦しくなりました。
    私、ぜんぜん解ってなかったな...ごめんよかんちゃん。

    とまあ、読んでると結構しんどいんですけど、そんな中で、秀那のアホさと林田のエロさが救いです。
    いつも部屋でエロいことばっかりしている二人ですが、林田来阪の際にはデートらしき楽しいイチャコラ場面も沢山見られます。お化け屋敷とか観覧車とか!きゃー。
    かんちゃんが照れながらもちょっぴりはしゃいでるのがわかって、私も嬉しくなりました。

    5話と6話の間には番外編が差し入れられており、弓と真山の幸せそうな姿が見られるので、小休止もできますよ。...
    いやしかし、久々に見る弓は本当に美しくて、ハッとしてしまいますね。

    また長くなってしまいました!
    (もう誰も読んでくれなくなるぞ...)

    ※レビュータイトルのドンドコは上巻本編で気に入った書き文字です。
    興奮した秀那の効果音でした!(笑)
  • 姫と魔法つかい

    ゆめきよ

    かっ、かわいい...しゅき...(語彙力
    2021年5月18日
    広告で気になり、ものっっすっごく久しぶりにTLを読みました。
    なにこれ...かわいい...めっちゃかわいい!
    ピュアっピュアで優しい世界。TLじゃないみたい。
    とっても好きでした...
    5/19まで1巻無料なので、ぜひ読んでみてください。
    ピュア姫にイライラする系の人はそこでやめればよいし!
    ウサちゃんも姫もかわいい、そして魔法使いは色気があって大人の男っぽくてカッコいい。
    エロは3巻からです。完結マークは出てませんが、ここで終わってくれても問題ない感じに仕上がってます。
    いいもの読みました。
    絵が好みなので、ぜひBLも描いて欲しい。ご検討の程を。。。
  • 恋愛ルビの正しいふりかた【電子限定おまけ付き】

    おげれつたなか

    なんて顔のコワイ人なの...
    ネタバレ
    2021年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おげれっ先生の御本6作目を読みました。単行本3冊目の作品でシリーズ化されており、推奨読み順は【錆びた夜→恋愛ルビ→はだける怪物・上下(上巻は小冊子付き特装版あり)】とのことです。皆さんのお陰で順調にシリーズ2作目を読むことができました、ありがとうございます!

    今作は素晴らしいことにDV描写がございません!(にっこり)
    怒りのパワーを無駄遣いせずに済んで嬉しい...私だって常に攻めに怒っていたい訳じゃないんですよっ。

    表題作は全く別のお話なんですが一応リンクはあって、メインCP2人とも前作の登場人物と同高設定です。
    この辺が先に活かされるのかはまだ不明ですが...
    元陰キャメガネ君が美容師になってリア充デビューして、再会したヤンキー君に惚れられ、復讐のために付き合ってこっぴどく振ってやるぞ!という、なんとも愛らしいお話。もちろん絆されてしまって復讐なんかうまくいくはずなく、両思いの二人がべそべそ泣いて、可愛くてとっても好きでした。

    さあそして問題は「錆びた夜」でDV彼氏だったモブ・かんのすけこと林田が出てくる2作目なんですけど、触れ込み通り今回は受けとしての登場でしたね。
    私としては不本意に掘られる様を見てやるぜ、という気持ちだったのですが、なんと自分から誘っていました...ええっ...。しかも高校の時からやってたなんて...エロすぎるよ...さすが怪物...もう白旗ですハイ。。。
    こちらは大人同士の割り切りから始まってモダモダしますが、かんちゃん今回は受けですし、体格も秀那の方がデカイし性格も明朗快活なのでDVには発展しなさそう。今後は男同士で殴り合いの喧嘩して、土手で転がって「お前強いな」「お前もな」つって、ハハハハって笑い合えばいいと思います。

    折角丸くおさまったのに、この二人はまだ完結じゃないんですよね。。。次の「はだける怪物」上下巻で何が起こるんだろうとちょっと心配ですが、引き続き見届けたいと思います。

    ※レビュータイトルは作中で気に入った書き文字です。
    映画館にて、モブ女子の林田の顔への感想です笑
  • 錆びた夜でも恋は囁く【電子限定おまけ付き】

    おげれつたなか

    かんのすけとかいうモブ
    ネタバレ
    2021年5月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おげれつ先生の御本5作目を読みました。単行本2冊目の作品でシリーズ化されており、推奨読み順は【錆びた夜→恋愛ルビ→はだける怪物(上下巻、上巻は小冊子付特装版あり)】とのことです。皆さんのおかげで順番を間違えずに済みました、ありがとうございます!
    で、フォローさん曰く、kinossa激怒案件ということで、心して読みました。シリーズ読破後にまとめてレビューするか迷いましたが、一冊ごとに新鮮な気持ちでやっていこうと思います(にっこり)

    こちら同作者様の「エスケープジャーニー」同様、DV描写があるんですが、EJよりもかなり激しめです。
    こりゃ肛門科行きだよ。。。(でも思い出してみたらEJも肛門科行きだった、痛くするのやめたげて!)
    とはいえ、メインCP間のものではないので、自分にしては結構冷静に見れました。
    所詮、かんちゃんとかいう当て馬...いや私にとっては最早モブの扱いですが、その、かんのすけとかいうモブがやってることなんでね。ひどいDV野郎ですが、この先のシリーズではリバって受けになるそうなので。
    ほう...ほほう...。。。

    それはともかく、弓(受け)の弱いとこ見られたくなくてヘラヘラしてかんのすけにイラつかれちゃう感じとか、その触れられたくない所を悪気なく指摘してウザがられてしまう真山とか、これってリアル日常でも結構ありますよね。。。
    ちょっと身に覚えがあって、背中ゾワゾワしちゃいます。
    暴力がエスカレートする一方で怖かったですが、最終的に邪魔者が身を引いてくれて、独りになった弓が気付きを得られて良かったです。

    しかしあのモブ「ありがとう」は言えても最後まで「ごめん」は言わなかった。どうかと思うけど...仕方ないか。
    かんのすけ、それがお前の精一杯なんだな。
    とりあえず、お前が次の御本で掘られるところを楽しみにしといてやんよ(鼻ほじ)
  • エスケープジャーニー

    おげれつたなか

    これからも二人は日常を自転車でどこまでも
    2021年5月4日
    おげれつ先生の御本4作目を読みました。全3巻読了です。
    表紙のポップなイメージ通りイマドキ大学生2人の恋愛なんですが、名作と言われるだけあってとても読み応えがありました。個人的には1巻で完結でも良かったかな。水族館でのシーンが印象的。その後も切ないシーンの畳み掛けで心臓持たんわと。。。1つ1つ詳らかにしていったら1000文字じゃとても足りませんね。
    一旦完結したものの続編が決まり、より深いテーマ(同性愛への偏見や差別に向き合う)に舵を切ったのかな、と感じました。そしてそれが高い評価に繋がっているのだろうと。
    注意点は、1巻でDV描写がある点、描き下ろしでおもらしがある点、全編を通して女子キャラが2名出てくる点、ですかね。これまで私が読んだ先生の御本3冊では、家族以外の女子は完全にモブで顔が描かれることはなかったと思うのですが、今作は結構重要な立ち位置でガッツリ関わってきます。でも2人ともいい子なので違和感なく、全然嫌じゃなかったです。
    あとは全編を通して、八重歯がかわいいチャラ眼鏡・直人(受)のキャラクターが立ちまくりでした。こいつがいなけりゃ何も始まらん!という位、コミュ力全開でいつも人の輪の中心にいて、華があって憎めないヤツです。
    文化系女子だった私はウェーイなチャラ男が苦手で、ウゼェ....と最初はちょっと冷めた目で見ていたんですけど、心理描写が巧みな為、すぐに感情移入してしまいましたよ。
    そして!垂れ目センター分けの太一(攻め)がDVに走るシーンで好感度は完全に逆転しました。
    直人にげてー!ふみちゃんもにげてーー!!みんなにげてーーー!!!
    まあ、一回こっきりでその後は成長が見られたのでいいんですけど、そりゃ振られるよ...いや、よくもまあそこから挽回できたな!許して元鞘した直人は懐が深い!
    ここまでが1巻の感想です。また長くなってしまった...
    2巻以降の考察は他の皆さんが思慮深く書いていらっしゃるので、お任せします。。。
    これからも二人で自転車に乗って日常をどこまでも走って行って欲しいです。
    細いペンタッチの完成された絵柄、充分すぎるくらいのエチエロ、巧みな心理描写と演出で胸に迫る物語です。
    迷っている方は是非読んでみてくださいね!
  • Daisy Jealousy

    おげれつたなか

    わかりみが強すぎて長文レビューです
    ネタバレ
    2021年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おげれつ先生の御本3冊目を読みました。こちらは二人のゲームクリエイターのお話。専門学校〜社会人の6年間位を追っていきます。
    私も30代半ばまでアニメゲーム系の環境にいたので、色々な事が思い出され身につまされました。レビューが上手く書けるか心配ですが...!
    相手と好きなものや目指すものが同じだからこそ生まれる愛着や執着、劣等感。チンケなプライドを保つために必死になって、そんな自分の浅ましさに気づき落胆、自己嫌悪。これは同性同士なら尚更だと思います。三咲よく頑張った!
    説明に「天才型童貞攻x努力家嫉妬型一般人受」とあり、一見受けの三咲ばかりがシンドイ立場にありそうですが、両方の気持ちがわかって辛かったです。天才と呼ばれる人も全てを持っている訳ではなく、何かに秀でていれば必ず何かが欠落している。創作系では特に感受性の強さやその個性から生き辛さを感じている人は多いです。まさに学生時代までの要がそうですね(社会人になってからは随分マシになってる、偉いぞ要!)。そして誰もが天才と凡人のどちらかではなく、全てはグラデーション上にあるもの。更にそのグラデーションは一方向ではなく、また風呂敷一枚の面でもなく、多面的に存在している。それを包括したものがその人となりで、目立つ部分を個性と呼ぶんだと思います。
    好きなこと、やりたいこと、得意なこと、出来ること、求められていることは違っていて、それにいち早く気付き自分の座標を把握できる人が強いんだと思います。要は早くから自分の能力を見切って、モデリングだけに振り切った。そう言った意味では、要も努力の人であると言えます。でも普通は、若い時はそういう事には気付けないですよね。
    三咲みたいに色んな経験や挫折をして限界を知り、時には逃避する。それでもやっぱり好きな事だから、何とか自分の居場所を探す。理想と現実(自分の能力の限界)を擦り合わせて、納得できる着地点を見つけることができれば、少し楽に生きることができるんだと思います。
    BLだから再会した時点でくっついちゃいましたけど、リアルだとあの時点で元鞘は難しいかもって思いました。同職種でいる限りあの感情はついて回るだろうし。だからサラッとした描写ではありましたが、モデリングに拘っていた三咲がプランナーとして再出発し能力を開花した所まで見届けられてよかったです。
    創作系の方は何かしら思う所があるとおも(文字数
  • ネオンサイン・アンバー

    おげれつたなか

    やれやれだぜ(棒)
    ネタバレ
    2021年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おげれつ先生の御本2冊目を読みました。2015-16年の連載で2017年に単行本化された作品、一冊まるまる表題作です。えー、こちらはですね、クラブが舞台なので仕方ないんですけど、褐色肌口元ピアスでウェーイなギャル男が受けで、ホールスタッフの黒髪が攻めという設定で、最初は「好みじゃないかも」と思ってしまいましたんですよ。
    でも、内容はピュアっピュアでした。ギャル男のサヤはマイノリティゆえの悩みや過去のいじめによるトラウマなどの反動っていうか、女の子と遊んで一生懸命に普通であろうとしていたんですね。
    そんな健気なサヤがもう可愛くて可愛くて...口元のピアスも段々とエロくみえてきて良きでした。
    なので、サヤをひん剥いておきながら拒み傷つけたオガタ(攻め=ゆーすけ)の事は憎かったです。まあ、まあね、仕方ないしリアルな描写なんですけど。オガタも辛いとこなんですけどね。サヤがオガタに1500えんを返したシーンは本当に胸が痛くて、オガタお前なに受け取ってんだよー、バカバカ、そのまま非常階段を転げ落ちてしまえ、と思いました。
    途中はとっても切なくて鳩尾が痛いですけど、ハピエンなので安心して読んでください。
    描き下ろしでは2人の初エチが堪能できますよ〜。
    おげれつ先生、全編にわたり褐色トーンお疲れ様でした!
    ※レビューのタイトルは作品中で気に入った書き文字です。
    オガタのセリフですけど、私はオガタ、お前にやれやれだぜ(棒)
  • 恋とはバカであることだ

    おげれつたなか

    恋するとみんな泣いちゃうよネ
    2021年5月2日
    初読み作家さんなんですが、大人気おげれつたなか先生の初単行本です。
    初々しい恋を描いた3本の短編集。3CPとも小さなすれ違いでモダモダした挙句、結局ブワーーっと泣いちゃいます。DKもDDもオッサンもピュアな恋して泣いちゃう。この泣いちゃうシーンが毎度表情アップの大ゴマで描かれるのですが、エモーショナルでグッときます。
    く〜、キミタチカワイイネ!
    2本目の幼馴染CPは攻めのモラハラがちょっと過ぎるので、苦手な方はご注意を。でもまあカラッとした話なので、アッパーなモラハラっていうか...?いや、そんなのないか。
    初単行本とは思えないほどの絵のクオリティ、細いペンタッチが美しいです。
    これからおげれつ先生(たなか先生と呼ぶべきか迷う)の既刊を読んでいく予定です。たのしみ〜!
  • だってこの人かわいいし子供も2人できたから 【電子限定特典付き】

    猫田リコ

    猫型の双子のかわいさよ
    2021年4月30日
    最近忙しくて新規のBLを読めてなかったのですが、フォローしてる方々がオススメされてる新刊で、可愛くて安心して楽しめるとのことなので、読んでみました。
    猫愛が半端なく、なおかつ双子の甥っ子が出来たばかりの私にドンピシャな設定でした。双子の猫型姉弟かわいい〜。大きめ肉球むにっとかわいい〜。
    テンポもなんか独特でほのぼのしてました。
    は〜、疲れた心にちょうどいい感じのユルさでした。
    エロもたくさんあり。受けの様子を見せるために攻めの身体を透過してたり、何気に工夫がいっぱいしてありましたよ!
    BLってほんと癒しですよね。明日からも仕事がんばろっと。
  • ぬるぬる宇宙人との邂逅 【電子コミック限定特典付き】

    河合あめ

    河合先生アンタどうかしてるよ←褒めてる
    2021年4月16日
    少し前の双葉社クーポンにて。衝撃の鳥縛りBLが記憶に新しい河合先生の御本ということで、嫌が応にも設定への期待は高まりましたが、今回はさらに予想の斜め上をいく仕上がりとなっておりました。
    ぬるぬる宇宙人との邂逅。当然、可愛くてえっちなヒトガタの宇宙人が出てくると思いましたが、実際はゲル状のかたまりでした。ヒトガタちがう!スライムやないか!
    いや、もちろんヒトガタに擬態するのでとても可愛いんですが、油断するとでろでろ溶け出しますし、カッ!と光りますし、人面犬になったりしますので、驚き笑いながらも「これどういうジャンル...?」と不思議な気持ちになりました。そして明らかに変なのに、ほのぼのほっこりしてしまう自分がいます。
    あんまりネタバレしないほうがいいかなと思うので詳しくは書きませんが、ぬるぬる宇宙人は複数名でてきます。
    途中「水まんじゅうかよ!」と突っ込みたくなりました。
    星野よ、なんでお前はその状況を受け入れて「こんな人生もいいかもな」なんて幸せに浸っていられるんだよ、適応能力が高すぎるだろう笑
    人外BLに興味ある方はぜひ読んで驚いて笑ってください。
    この設定を真剣に考えて最後まで描き上げた河合先生、アンタどうかしてるよ!←褒めてます。
  • 直情の嵐

    中田アキラ

    なんでTシャツ着てしまったの
    2021年3月29日
    ↑レビューのタイトルは表題作の中で出てきた書き文字(Hのあと)です。なんかこういうのが好きなんですよねー。淡々としつつも可愛げがあるというか。共感してくれる人がいたら嬉しいなあ。
    えー、こちらはタイトルと表紙の雰囲気でいいかも、と思って、フォローしてる方が星5のレビューされてたので読んでみました。初読み作家さんかと思ったら「恋する鉄面皮」の作者さんでしたね。
    表題作は、高校の新任教師とちょっと問題のある生徒のお話。超でっかいゴールデンレトリバーがぶんぶん尻尾振って、立ち上がって抱きついて腰振ってマウンティングしてるぞー、みたいな感じの話です(どんなだよ)。
    個人的には描き下ろしの文化祭編がとても良かったです。モノローグが生徒の佐藤側の視点に変わり、独特な間というか、淡々とした感じが佐藤のキャラをよく表しているし、朝霧とのやりとりも面白い。がんばる佐藤の本音が見えて、フレー!フレー!サ・ト・ウ!って感じになっちゃいましたね。ついに我慢できずに出て行っちゃうとこも可愛いです。
    そしてまた本筋と関係ないところに注目してしまったんですが、終わりの次のページに間取り図を見ている二人が描かれており、この姿がたまらなく好きでした。是非チェックしてみてください。
    2作目は芸能界モノ。2世の俳優と義父がわりでもあったマネージャーのお話。これは攻めの俳優の顔面がやたらと強かった...目力があってキレイで、好きな感じでした。お話によってキャラの描き分けをしっかりされているんですねー。すごい!
  • 白き翅を黒に彩るは

    ハグロトンボの神様だよー
    ネタバレ
    2021年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少し前の双葉社クーポンにて人外BLを強化しましたのでレビューします。いやあ、鳥とか狐とか天狗とか人魚とか宇宙人とか吸血鬼とか...まだ購入作品を全部読み切れていませんが、双葉社さんってそういう系統がお得意なのですねー。
    さて、こちらは各地に土地神がいるというファンタジーの世界が舞台です。モチーフはなんと「ハグロトンボ」。トンボの群れや、翅を精巧に描いているコマがありますので、虫が苦手な方はご注意を。でもトンボの目は出てこないからまだマシかな?
    日本で民俗学の研究をする黒髪短髪受け・宗人が、土地神の取材のため海外のとある島を訪れるところから物語が始まります。
    白銀の長髪に白い翅を持つ土地神・トリーテの家で、後継者候補の子供たち(ヤゴ!でも見た目はかわいいヒトガタなのでご安心を)のベビーシッターをしながら仲を深めていきますが、トリーテには黒かった翅が白くなってしまった悲しい過去があり、宗人は宗人で教授との不倫に悩んでいます。途中でうんこ教授も島にやってきますが、来てんじゃねーよお呼びじゃないんだよ!って感じですよ全く。
    ファンタジーで土地神の代替わりが物語の軸となっていますが、これはお互いが救済、解放される物語ですね。旅に出るラストはさわやかでとっても素敵でした。描き下ろしでは旅先でめっちゃイチャコラしているので、トンボの翅が大丈夫な方はぜひ読んでみてください〜。
  • 鳩の王

    河合あめ

    ハト、スズメ、カラス..衝撃の鳥縛りBL
    2021年3月27日
    いやあ衝撃でした。鳩BLってだけでも驚きなのに、その後に読み切りの雀BL、カラスBLまでが控えているとは。そして作者さまはこれが初の単行本とな。一瞬「どういう性癖...?」と思ってしまいましたが、鳩の読み切りが好評だったので連載となり、鳥シリーズになったとのこと。どのお話もコメディ色が強いです。
    表題作はタイトル通り「鳩の王」が、コミュ障陰キャの黒髪メガネ君のところに仲間を助けてもらった恩返しにやってくるというもの。鳩の姿でいるシーンも多くて、ポッポポッポ言ってますし、ポーーーー!!って怒ってるのでもう笑っちゃいます。そのくせヒトガタの時はスパダリで貴族口調なのでそのギャップも面白いです。
    ちなみに鳩のノアとカラスのクロオは攻め、スズメのすずは受け。描き下ろしでは鳩がリバろうとするも失敗に終わっていますのでご安心を笑
  • DEADLOCK

    英田サキ/高階佑

    クライムサスペンスBL
    2021年3月27日
    アメリカの刑務所が舞台という、私にとって初めての設定のBLでした。FBIやらCIAやらが登場して、なんだか洋画やFOXチャンネルの海外ドラマを見ているみたいでした。
    以前ドキュメンタリーで見たアメリカの刑務所そのまんまの印象で、しっかり取材されているんだなー、とも。
    こちらはライトノベルのコミカライズ化で、もともと表紙や挿画を担当されていた作家さんが手がけているので、原作ありきで読まれた方も納得のキャラ設定ではないでしょうか。
    絵柄も美しく大人っぽいイメージで、この物語の世界観に合っているように感じました。
    刑務所モノなので暴力的な描写やレ○プシーンなどもありますが、外国のお話なので良い意味でどこか絵空事というか、感情移入しすぎることなく読み進めることができました。これが日本の刑務所の設定だったらリアルすぎて気持ち悪い描写であったり、読むのが辛すぎる心持ちになってしまったと思います。まさに人種のるつぼアメリカ、黒人やらラティーノやらバラエティ豊かな登場人物がお話を盛り上げて、4巻ラストまで一気に読ませてくれました。
    再会を予感させるラストに胸が熱くなりましたが、ノベルの方だとこちらはシリーズもので続きが沢山出ているようです。
    またそちらもコミカライズしてくれたら嬉しいなー、と思います。そんな期待も込めて星5つです。
    エチエロは一杯ありそうに見えて、実はあまりありませんのであしからず笑
    しっかりしたストーリーを楽しみたい方におすすめです!
  • ハッピーエンド

    ももたあこ

    1.5倍速で駆け抜けていった
    2021年3月23日
    「第一回コミックシーモア毎月マンガ賞金賞受賞作品」ということで、一話の短編ですけど読んでみました。
    しかし、評価低いですね。私はこの短さでお話をまとめたということで、すごいなーって思っちゃったんですけども。
    正味29ページしかないので、そりゃあもうモノローグとセリフをふんだんに使い駆け足で状況説明、あれ、少年ジャンプの漫画によく出てくる説明担当の人かな?っていうくらいの勢いでしたが、それがなんだ!
    1.5倍速なのはしょうがないです。
    Hもちゃんと入れて、心理描写もちゃんとして、サクッとまとめてありました。絵もとってもキレイ。特に先生の神経質そうなキャラが良くて、もっと見ていたいなー、と思いました。
    続きがあればもっと評価上がると思うのに。完結マーク出てないので、2話目があることを期待して星5ですー。
  • オオカミパパに溺愛されています

    にかわ柚生/かわい恋

    スパダリオオカミさんモフ〜
    2021年3月22日
    黒髪オメガちゃんがスパダリオオカミさんのおうちを家政婦として訪ね、運命の出会いを果たす物語です。これはね、読む人を選ぶと思うんですよね。オメガバースでなおかつ獣人モノで子育てモノでもあり、受けのオメガちゃんは見た目がほぼ女の子ですし...特にお尻とか腰のくびれとか(オメガちゃんめっちゃエロいです)。あとはやはりなんといってもオオカミパパ。二足歩行でお着物にメガネをかけて、もふもふなのにスパダリ感のあるセリフをガンガンかましてきます。これらの設定に抵抗がない方にはおすすめできると思います。
    私はすごく楽しめました!オメガのちいちゃん内気で真面目で可愛いし、子供たちも素直で可愛いし、三男とアルファのオオカミパパは全身もふもふですしね。
    割とちいちゃんがこれまでの生き辛さから頑固な面があって、ギャーギャー言うんですけど、オオカミパパはスパダリなのでノープロブレムです。大きな愛に包まれて、家族になっていくお話です。
    この漫画、Twitterで広告が出ていて、「発情だーーー!!」のモノローグを受けて「紅だーーー!!」とリプしてる人がいて、読むたびに思い出してムフフ、となっています笑
  • スノーホワイトの毒に染む【電子限定漫画付き】

    緋汰しっぷ

    雰囲気とか設定はすごく好き
    2021年3月22日
    雰囲気はすごく好きなんですよ。黒髪美人受けは双子の片割れでコンプレックスを抱えている儚い美青年。自分を肯定してくれた年上カメラマンの男に惚れてしまい、利用され囲い込まれている。そんな中で攻め(明るくていい奴、背がデカイ)と少しずつ仲良くなって...というDD同士の救済モノです。
    でも、なんか、あんま救済になってないっていうか...心配しつつも酔った勢いで手を出してしまったりとか(やってること同じじゃん!)、記憶がないのをいいことにそれを黙っていたりだとか、「???」となる場面がちょこちょこあるんですよね。。。BLでこういう事を気にする事自体がナンセンスなのかなー。でもなんか気になるしなあ。
    一応、カメラマン野郎に物申しに行く場面とかもあるんですけど、結局何もできずに言い負かされて終わったりとか、最後にそいつに制裁が下るんですが、それも二人の預かり知らぬ所でたまたま露見したってだけで...なんか、エロいこと以外に解決のために能動的に動いたりしたっけか?いやないよな...って感じなんですよね。妹の方を助けたりしてて、攻めがいい奴だってことはわかるんだけど。もっと情熱的に守ってやってくれよ!
    描き下ろしでは受けがクソカメラマン野郎と決別するシーンが描かれており、それで何とか私の中では納得できた感じなんですけど、なんかいまいちハマれなかったです。
    絵も綺麗なんですけど、時折バランスがおかしくて、アレっ?てなりました。その辺も入り込めなかった一因かも。全体的にちょっとずつ惜しい感じがしました。タイトルとか全体の雰囲気がすごく良いので、期待しすぎちゃったかな。
  • 猫とスピカ

    鳩屋タマ

    4巻で完結。。。ほんとに?
    ネタバレ
    2021年3月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最終巻まで読み終えたのでレビューしますー。このシリーズは、何も考えずにアホ可愛い受けちゃんに癒されたい、イチャコラとエロを楽しみたい、って時にオススメの作品です。人に変化した猫とエッチする倫理観とかそんな事に思いを巡らせてはいけません。そこにあるBLをただひたすらに楽しむのみ!
    とかいうと、全く中身がないみたいな印象になってしまいますが、実は作者さんは野良猫ちゃんたちの事情もちゃんと理解して配慮したお話づくりをされているんですよね。私、地域猫の活動してた事があるので、わかります。福永が野良ちゃんの心配して見回りや餌やりするのも、中途半端な気持ちではなくて、ちゃんと先に家に迎える準備をしていたりだとか、クロが外で捕獲機にかかってしまう描写、保護してからの一連の流れなんかもまさにそうですね。だから、可愛いファンタジーの要素として「猫」というモチーフをただ消費しているだけじゃなく、彼らに対する優しさを感じて、安心して楽しく読めるんです。
    エンターテイメントはこうでなくっちゃ!鳩屋先生、プロですね〜!
    このシリーズは4巻で完結と出ていますが、本当に終わっちゃうのかな?まだ大団円って感じでもないし、大吉の恋も途中なので、もう少し続いてもいいのになーって思いました。
    あと、先生の他の御本のレビューでも書いてますが、受けちゃんが可愛すぎて女の子っぽいので、それが気になる方がいるかもしれません。私は気にならないので、星5です!
  • 僕をしあわせにしてください【電子限定かきおろし漫画付】

    鳩屋タマ

    やっぱりかわいい受けちゃん
    2021年3月21日
    「背伸びをして届くまで」のスピンオフ。こちらは、「背伸び」の受けの11歳年下20歳弟が受けちゃんですよ!こちらもとっても愛らしいことになっています。さらさらヘアーでとっても可愛いです。出会い頭からHしちゃったり、ちょっとアレな展開ではあるんですけど、なんだかんだで純愛ですし、いやいや、出会い方なんて問題ないですよ!
    そしてこちらの受けちゃん、タイトルとは違って、ただ相手に幸せにしてもらおうとするのではなく、ちゃんと自分で仕事みつけるし、将来のことも冷静に考えて新居選びの際に攻めを諭したり、それに対して落ち込む攻めに素直な気持ちを伝えたりと、本当に賢くて謙虚で素直で、もう、好き...。幸せになって!!
    ただ「背伸び」の方のレビューにも書きましたが受けの見た目はこちらも中性的です。しかもこちらは「俺女の子みたい」とか「Hのとき女の子みたいだね」とかそんな感じの言い回しも出てくるので、もしかしたら気になってしまう方がいるかもしれないです。私は気になりません!とにかく受けちゃんの好感度が高い。星5です!
    もう一作、前後編のリーマンCP物が入ってまして、こちらは珍しく大人っぽい二人。お道具使う系のお話でした。乳首につけるグッズを初めて知りました...エロは奥が深いなあ。
  • 背伸びをして届くまで【電子限定かきおろし漫画付】

    鳩屋タマ

    ぎゃんかわいい受けちゃん
    2021年3月21日
    どうしてこんなに...どうしてこんなに可愛いんだよ、この先生の描く受けちゃんは。。。
    同先生の「猫とスピカ」完結により、セールとなっていた既刊の単行本を2冊ばかり買ってみました。もう一冊の「僕をしあわせにしてください」はこちらの「背伸び〜」のスピンオフだったんですね〜。2冊一緒に読めてよかったです。
    「スピカ」は深いことは何も考えずにひたすら受けの可愛さとイチャコラ&エロを堪能するお話でしたが、このシリーズはもうちょっとしっかりとしたストーリーがあり、胸がキューっとなる瞬間もあったりして、とってもバランス良くまとめられていて好みでした。
    なんせ受けちゃんが可愛くて、けなげで一途で。
    「今度こそ、あきらめて、ついでにそのまま泡にでもなんねーかな」ってモノローグがあって、それ人魚姫やん!そんなんお姉さんもうホンマに切ないわ受けちゃん!ってカワイソすぎてエセ関西人になりました。報われてほんとによかった(涙)
    ただ、この先生の描く受けちゃんは、可愛さのあまり、見た目がかなり女性的。まつ毛長くてくるんくるんで髪もふわんふわんで瞳キランキラン。ショートカットのキュートな女の子に見えてしまう人もいるかも。私はその可愛さも楽しめたので星5です!
    表題作の他に前後編のお話が一本入ってます。こちらは教会で育てられた黒髪受けが出てきますが、女子っぽさがなくて新鮮でした!
  • 副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    英子

    オモシロカワイイぜ!
    2021年3月21日
    広告に出てきて気になったので、読んでみました。
    あー、面白い。副音声というテイのモノローグが斬新で面白い。勘違いすれ違う二人がなんとも愛おしいです。
    副音声にさらにホンネの副音声を被せてくるのもおかしすぎる。
    これもまたアイデアですよね。
    最近いろいろと挑戦的なBLを読む機会が多くて楽しいです。
    このお話は、両片思いのくせに両者とも色々と気を回しすぎ深読みしすぎるがあまり、どうみても付き合っているのに形式上はセ○レという訳のわからない状況に甘んじている会社の上司と部下の話です。
    でも十分すぎるくらいやることはやってるので、まったく、器用なんだか不器用なんだかわからんですなあ。
    早く正面から好きって言っちゃえよ〜!(でも言ってもたぶん伝わらずに「俺のために嘘を...なんて優しいんだ」とか勘違いするんだろうけど)
    ひたすらあさっての方向に深読み、勘違いしまくりますが、危機的状況になることはないので安心して楽しめます。
    完結マークが出てないってことは、これからも続くのかな?
    絵は、下書きの一番良い線を選んで丁寧にペン入れしたような、線少なめのスッキリした絵柄。まだまだ伸びしろはあるけど、きっとどんどん洗練されてシャープになっていくんだろうなー、と期待できます!
  • ラスト・オメガバース【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    晴川シンタ

    自分を否定するって悲しいことだよ
    ネタバレ
    2021年3月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバース創世を描いた一ノ瀬ゆま先生の「神様なんか信じない僕らのエデン」を読み、いたく感動し、相互レビュアーさんと「それならば人類最後のオメガバースも読んでおこうではないか」という話になり、教えていただいたこちらを早速読んでみました。αとΩが絶滅して百年後、突然変異で生まれ、生きづらさを抱えているαとΩが出会うところから物語が始まります。
    世界でたった二人、最後のオメガバースという設定は斬新で最高ですし、この出会いの瞬間が見開きで描かれるのですが、セリフ一切なしで素晴らしいです。
    でもだからこそ、惜しいと思ってしまいます...もっともっとドラマチックにできたはずでは。。。
    お互いの気持ちが本能か恋愛感情かで延々悩むわけですが、自分のバースの特性を否定し続ける姿は見ていると悲しくなってきます。気持ちはわかるけど、、、同じ悩みを共有できる世界でたった二人しかいないかけがえのない存在なわけですから、もうそこは出会えた事が運命でいいじゃん!
    いつまでも受けがぐずぐずしてるから、愛の証明のために攻めが薬でその特性を消そうとするなんて...ひどいよ。。。結局バースは失われませんでしたが、二人の間に子供ができることはなくなりました。私は子供が欲しくなかった人ですが、そんな私でも、二人の関係に「妊娠のリスク」という言葉が複数回使われているのには切ない気持ちになりました。かわいそうだよ...
    壁である私だけは、彼らのバースを否定しないであげたい。願わくば、作者さまもそうであってほしい。
    まあ最後は前向きなハピエンなので良いのですが、もう少し別の角度でのドラマ性が欲しかったです。
    ああ、惜しい、設定がもったいない。。。
    設定と冒頭シーンの素晴らしさを加味して、星4つでお願いします。は〜、勝手なことばっか言ってごめんなさいよ。期待しすぎちゃった!
  • 神様なんか信じない僕らのエデン

    一ノ瀬ゆま

    圧倒的神視点で楽しめるお話
    2021年3月15日
    オメガバースものは何作か読んできましたが、まず最初に数ページにわたって世界観の懇切丁寧な説明があるのが定石ですよね(違ったらスミマセン)。この作品はそれがありませんので、オメガバースの設定をすでに知っている人と未知の人(BL好きでそんな人がいるのかはわからないけど)、読み手によって全く楽しみ方が変わってきそうです。
    登場人物の住む世界では、オメガバースは未知のもの。私はどんなものか知っているので、これは完全に神の視点です。なんだろう、例えばミステリ小説で最初に犯人がわかってて、その心理、動機やトリックをつまびらかにしていくような、それに似たような読み方になるのかな。
    この設定は最初にやったもの勝ちというか、現状BLにおいて唯一のものとなったのでは。
    それか、オメガバースで初モノを扱う小ジャンル(名称は「エデン」とかがいいな)が今後できたとして、それの第一号。いわば発明ですよね。新しい視点だったと思います。すごいですね。(ここまで書いておいて既出の作品があったらどうしようごめんなさいごめんなさい)
    お話自体もとっても良かったです。読みながら、ああ、こうして人はすれ違っていくんだ、と考えてしまいました。相手を思いやって投げた言葉でも、受け手の捉え方や、その時の状態によっては悪い方に作用する。
    攻めが頭脳明晰、生物学に明るいタイプで本当に心から良かったと思いました。馬鹿だったらひたすらやりつくして終わってしまう。。。これから喬は全力で西央を守っていくんだね。
    7日間を経て最後に気持ちを確かめ合った二人の今後が気になります。心から続きが読みたい。擬態するスリルとかもなんかいい感じのスパイスとなりそうじゃないですか。とりあえずは作者さんSNSの描き下ろしを読んで我慢します。
    前作giftでも感じたことですが、作者さんは心象風景や目に見えない部分を可視化するのがお得意ですね。アニメ化したらそういった演出がとても映えそうです。
  • 1人と一人の3650日 【電子限定特典付き】

    hitomi

    推していかねばならない作家さん
    2021年3月9日
    実はこちらに収録されている表題作と読切「未熟な僕らは〜」をすべて単話版で読んでしまいました。が、描き下ろしで「僕ら」の後日談が掲載されていると知り、どうしても読みたくて買ってもうた...でも色んな意味で買ってよかったです!
    まず表紙が美しくて良かった(単話版1巻の表紙が陰気すぎる)。そして描き下ろしはイチャコラしていて良かった。好感度の低かった攻めも見た目がカジュアルになってかわいいし、ユースケにも朝ごはん作るとか優しくなってて良かった。
    しかし、一番衝撃だったのがあとがきで、「僕ら」から「1人」の完結までに3年かかっているそうなのですが、その間、受け取った感想が1人からだけだったと...。
    そんな事ってある?こんなに才能があって上手いのに??
    そんな事ってあるかね???(驚きのあまり2回言いました)
    担当さんと「この方のためにがんばろう」と励まし合いながら最後まで描いたと...そんなことってある???(3度目)
    私は「1人」の単話版に星3のレビューをしましたが、それはお話が暗くて痛いをテーマにしていて強○やSMなどの地雷的要素があり、読んでいて辛かったからです。
    でもそういう暗めのお話が好きな方だっているはずなのに何故。。。とにかく画力や構成力は素晴らしいですし、スキルがものすごく高い方なんですよ(ちなみに「僕ら」には星5つけてます)。
    この御本が出版されたのは2020年2月。現在のお仕事の状況はわかりませんが、この一冊で商業を終えていい漫画家さんではないことは確かなので、今後は忘れずに推していかねばならない、と強く感じた次第です。
    とりあえずは重複購入でお布施できて良かった。
    応援の意味を込めて星5にさせてください。
    hitomi先生がんばれ!新作楽しみにしてますから!!ここにもファンはいるよ!!!

    追記:hitomi先生「2021 BLアワード」NEW COMER(次に来るBL作品ランキング) 7位入賞おめでとうございます!現在は連載も2本持たれているそうですよ、やった〜!!
  • 花に嵐【電子限定特典付き】

    佐藤アキヒト

    表紙だけで星5つけたい
    2021年3月9日
    初読み作家さんです。とにもかくにも表紙買い。表紙がすばらしい。シンプルだけれど一手間かけてタイトルの上に桜の花びらが載っているし、前側のボヤけた桜も奥行きが感じられて良い。サムネイルでみてもキャラの顔のほうにスッと目がいくようになっている。デザイナーさんグッジョブ。自分だったらタイトルをもう少し下げるかも...とか思ったけど、帯があるからこれでベストなんですね。前方の桜を生かしつつタイトルの可読性も保っている。デザイナーさんグッジョブ。2回言いました。
    2人の表情もいいし、この表紙ずっと見ていられるなあ。
    そしてお話も大好きな近代日本モノでした。うひゃー。
    時代的には学生運動の頃で、作者様のあと書きによると、寺山修司やら当時の作家のオマージュ的作品のようです。
    参考資料なども列記されているので、まずは一度まっさらな状態で読んで、後ほどその辺を意識して再読するのも面白いと思います。資料には現代作家の本や映画も含まれていたのでどれか1つくらいはご存知の作品があるかと。
    絵もとっても綺麗ですね。たまに顔の長さが短い気がして、3月のライオンの子みたいだなあと思ったり思わなかったり(個人的感想です)。
    お話自体は時代背景ゆえの障害ももちろんありますが、他のこれ系の作品に比べると割とあっさり目かも。
    でも生死が関わってくると個人的にはマジで辛いので、私はこのくらいで充分です。エロもちゃんとあります。
  • 仇椿ゆがみて歯車

    吹屋フロ

    BLライフにピリリと時代劇のスパイス
    2021年3月4日
    相互レビュアーさんが熱く推されていたので、積読もそのままに兎にも角にも読んでみました。
    濃厚そうな物語にドキドキしながら読み始めましたが、いやー、切ない運命に泣き、筋肉隆々のエチエロ、剣術アクションでのヒリヒリする命のやりとり、最後の大団円、描き下ろしでのおふざけやデレなど、ボリューム満点サービス満点な御本でした。ものすごくレベル高いですよね。長編映画を見たような、前後編の時代小説を読んだような、そんな満足感が得られました。ちょっと心配でしたが、読後感も良かったです。
    好みのシチュばかり選んでマンネリしがちなBLライフに、ピリリとスパイス効かせてもらえた気がしましたね。
    絵が青年誌タッチ?なので自分の好みではなく最初は怯みましたが、とにかく画力が高くて背景の木の質感などフリーハンドで細かく描き込まれており、ぐうの音もでません。間宮に対しても最初は「なんか顔の長い御仁だな...」とか思っていたのが、すぐにストーリーに没入して最終的にはものすごく可愛く見えてしまい...参りました。
    絵柄のクセと時代劇ということで敬遠される方もいるかもですが、食わず嫌いせずに読んでみてほしいなあ、と思います。
    あっ、私の中の一馬のイメージはお笑いコンビEX○Tのかねちーでドンピシャでした(ファンの人ごめんなさい...)
  • 花のみやこで

    宝井理人

    私の中では祖父世代がメインCPに
    ネタバレ
    2021年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さん。名作のスピンオフだと知らずに表紙買いして、なんの前情報もなしに読んでしまいました。おかげで思いっきり感情移入してしまい、号泣です。近代日本の悲恋モノ、心の臓に刺さりまくりました。
    ゆき林檎先生の「玉響」との比較になりますが、あちらは我を通し愛を貫くパターン、こちらは逆で、、、ぐっすん。悲しいです。
    それにしても、玉響でも思ったのですが、当時は学生でもお座敷遊びってするんですねえ。もっと敷居が高いものかと思っていました。
    このスピンオフは本編「花のみぞ知る」の祖父世代のお話で、本編のCPが出てくる続編もこの御本に収録されています。レビューでも本編から読んだ方々が喜んでいる!私は初読みの際に本編の彼らを知らなかったので、かわいい子達だな、素敵なプロポーズ良かったね!という嬉しみしかなく、それよりも、孫のミサキのお家事情で祖母の話が出てこないということは、子供ができたあと晶の妻は早々にみまかったということか?じゃあその後はどうしたの?基晴との交流はあったの??と、祖父世代があれからどうしたかというのが気になってしまいましたよ。読む順番が違うとこうなっちゃうんですね。すぐに「花のみぞ」の方も読んだので情報補完できましたが、やはり初読みの際は「晶と基晴はどうやら職場も同じっぽいぞ、じゃあ何だかんだで近くにいたのか?なんなら交際したのか?二度目を致したのか?」等の妄想が止まりませんでした。でも基晴教授のビジュアルがつぶらな瞳のじいさんなので、だんだんそんな思いも薄れていきましたが。まさか基晴は晶の孫に懸想してたりしないだろうね。それはちょっと勘弁して欲しいのだ。
  • エスケープドロップ

    束原さき

    美麗CPを楽しむビジュアル本
    2021年2月28日
    作者さん買い。束原先生の御本はこれで現在までの既刊をコンプしました。こちらは2016年発行のもの。絵は本当に最初からお上手で完成されていて、すごいなあと思います。キャラクターの目元の、まつ毛とか瞳を白抜きにペン入れしてあったりして、繊細で透明感溢れています。三白眼気味なのも本当に雰囲気があっていいですよね。上唇の線も絶妙な入り具合で色気があります。ビジュアルに関しては申し分なく間違いなく星5です!
    でもお話としては、うーん、今回はあまりピンとこなかったかな。全体的に浅めというか...。割と駆け足でいろんなことが過ぎていって、あれ、いつ両思いになった!?もう3年過ぎたの??と脳裏に?マークが浮かびました。どちらかというと、表題作よりも兄CPの短編のほうが分かりやすかったかな。あまり設定に凝り過ぎずに学生モノとか恋愛だけに重きを置いたお話のほうがお得意なのかな?と感じました。原作アリのものとかもやってみて欲しいですね。
    漫画家先生は猫飼いの方が多い印象ですが、束原先生は鳥を飼われているようで、あとがきによくインコのイラストが出てきます。今回は本編にもニワトリがよく登場していて可愛かったですよ〜。
  • 初恋は群青に溶ける

    ゆき林檎

    アンドー私はお前を許さない
    2021年2月26日
    肩を壊した野球部ピッチャー・ケンゴと留年して音楽室に入り浸りの1コ年上同級生・吉岡サンの物語。吉岡さん...美人だなあ。アオリの表情とか色気があって素敵です。こりゃあケンゴも好きになっちゃうね。
    でも、ケンゴったら、イジメからの性的暴行への発展で傷ついて留年した吉岡さんに対して、いきなりキスしようとしたりして、野球バカで恋愛経験がないから仕方ないのかもしれないけど、そういうの、よくないぞ。それでもケンゴを受け入れる吉岡さんはなんて懐が深いんだ。
    でも、ケンゴが吉岡さんの因縁の相手・アンドーに物申しにいくくだりは、ケンゴの真っ直ぐさや人の良さ、性格がよく現れていて良かったので、私もケンゴのことは許す。アンドーのことは許さない。アンドーはよくもやってくれたな。自分の機嫌を自分で取れないお前は最低な胸糞野郎だ。お前本当は吉岡さんのこと好きだったんじゃないの?相手にされなくて悔しかったんだろう。でもだからって絶対に許されないからね!(プンスカ)
    このお話は吉岡さんがすごく気の毒だけど、ケンゴとその周りの愉快(+ちょっとおバカ)な仲間達との関わりによって癒やされ自分を取り戻す物語です。
    ケンゴも吉岡さんもよくがんばったね!涙
    描き下ろしでは吉岡さんがワガママ美人受けって感じでケンゴを尻に敷いている姿が見れて嬉しかったです!
  • 混色メランコリック

    ゆき林檎

    2013年発行の初期短編集
    2021年2月26日
    ゆき林檎先生の初期短編集。同じく初期短編集の「マジックメールチョコレート(レビュー済です)」が2014年2月発行(出典は2012-13年のもの)、こちらはそれより前の2013年6月の発行(出典は2011-12年のもの)となっています。こちらもバラエティ豊かな短編が5本入っています。学生モノが多いかな。ゆき林檎先生の漫画は「玉響」を最初に読んだのでシリアスがお得意な印象でしたが、初期のものはコメディタッチのお話が多いんですよね。この御本では表題作こそ美術部陰キャDKと陸上部陽キャDKのモダでしたが(続編DDでHあり)、そのほかは潔癖症の友人に迷惑をかけられるDDの話やハッテンバーと化したジャズバーのマスターがゲイに迫られる話など、一癖ある設定と笑いの要素が多かったです。キュンよりもダハハ、と笑ってしまう感じ。ハッテンバーの4コマシリーズはライオンと鹿の比喩が面白いので是非読んでみてください。
    ゆき林檎先生の初期の絵柄は、ちょっと下まぶたの線が気になる...そこだけ、星ひとつ減らしました。個人的な感想です、ごめんなさい!
  • 君に想ふ、碧

    束原さき

    受けの色気を少し分けて欲しい
    2021年2月25日
    作者様買いです。読むのはこれで5冊目になります。繊細な線とカラー、破綻のないデッサン力で魅せてくれるクリエイターさんです。今回は黒髪受けの色気がすごかった!表情がすごくいいんですよね。
    島にある海洋高校が舞台で、島出身のどうみても陽キャなロシアクォーター攻めと、外から来た陰しょってるワケあり美人後輩受けのお話です。
    攻めは普通に女子にモテるタイプですね。友達多くてフランクで行動力があって細マッチョで料理もできちゃうなんて、なんていうか、金のないスパダリじゃないか。しかも絶倫ときています。
    この先輩がバイクにまたがり健気に受けを待ってたりするんですから、応援したくなっちゃいますね。
    しかしね、受けが抱えてる問題が結構シビアで、うんこな義兄が登場した時にはそれはもう憤慨しました。もうお前の鬼 畜よみんなにバレてしまえ、そして制裁を受ければいいのだと。しかも悔しいことに顔がいい。顔面がつよい。
    でも実は義兄のほうが本気で腹を括っていたんだということが後からわかり、ちょっとだけ気の毒になりました。受けは罪な事するねぇ...よくないぞ。けど義兄が不誠実な事に変わりはないんだから、この結末で仕方ないですな。せいぜい今の家族を大事にするこったな!フンス!←鼻息)
    対して島の人たちは概ね皆いい人です。先輩の家族も、メインの2人を見守る周りのご学友たちもいい奴ら。飼い犬クロもめちゃかわいい。先輩とこれらの環境が受けを癒し、素直に「寂しい」って言えるようになって良かったね!ラストも明るく声出して笑う受けが見れて嬉しかった。これからも仲良くしてね。
  • ブルーノート【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

    束原さき

    ピアノHに刮目せよ!
    2021年2月25日
    束原先生の御本は「powder snow melancholy」「REPLAY」の順に読んでこちらが3冊目。4冊目に「まことしやかに舞う花は」を読んで、そちらは既にレビューしました。
    表題作のブルーノートに加え、短編が1話入っていました。テーマがスパダリだったらしく、両方とも甘やかしてくれる金持ち社長的な攻めが出てきます。いいなーいいなー。
    ブルーノートは挫折したピアニストと彼を見出すスパダリ社長?のお話で、シンデレラストーリー的な。大きな心で包み込んで許してくれて、なんでも与えてくれるよ!羨ましいなあー。なんか、映画のプリティウーマンを思い出しました。ピアノの上でのHがあるからかなー。
    受けは恋愛で挫折して人前でピアノが弾けなくなって音大も中退して身体を売ってたんですけど、スパダリ様が登場して、もう全てを与えられて...。無敵やん。しかも出会いじゃなくて再会だったという...。素敵やん。
    最近悲恋モノを読んでたせいか、大した横槍が入るわけでもなく、正直ちょっとあっさり上手く行きすぎのような気もするんですけど、たまにはそんなハッピーなお話もいいんじゃないかな、と思いました。受けは充分すぎるほど自分を痛めつけてきましたしね。いやスパダリ様にここまでされると、攻めに辛口の私も文句のつけようがございません。細いペンタッチで描かれる美しい絵はもちろん健在、素晴らしいことになっていますので、ピアノHをぜひご覧ください〜。
  • まことしやかに舞う花は

    束原さき

    その花の名前は春、君だぁ(号泣)
    ネタバレ
    2021年2月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 束原先生の御本は「powder snow melancholy」「replay」「ブルーノート」の順に読んで、こちらで4冊目になります。
    これまで読んだ中で、私はこちらが一番好きです。束原先生は学生がモダわちゃしているコメディタッチのストーリーがお得意な方なのかと思っていましたが、こちらは時代背景がシリアスで、なんとも切ない悲恋ものでございました。
    戦争を挟んでいるので、当人同士のすれ違い、家の都合、徴兵による別れなど、とにかく障害が多くて...本当に胸が苦しくなりました。
    時代物の悲恋で、ハピエン(私は玉響ver.と呼ぶ)とお別れやメリバ、もちろんどれが良いとか悪いとかではないと思うのですが、やはり私は好きな者同士結ばれてイチャコラしてほしいので、このお話がハピエンでとても嬉しかった!
    春臣と生きると決めたあとの颯太朗は、すごくかっこよかったです。だから生きててくれて本当に嬉しかった!(嬉しい2回言った!)
    近代日本(明治〜昭和初期)を舞台にしたBLが、私はどうやらとても好きみたいです。私は当時の日本の工芸品も好きなのですが、大戦後の占領下の日本が輸出品に「オキュパイドジャパン」の刻印をつけることを義務付けられていたと知り、職人達の思いに胸をはせたりもしました。なので、終戦後の野戦病院?のようなところで春臣が踊るシーンはグッとくるものがありました。みんな泣いてる...(涙)終戦後、みんなどんな気持ちだったんだろう。
    とか言って、しんみりしちゃいましたけど、描き下ろしの狸のエピソードはめちゃかわいいので、和みます。ご安心を!
  • 紅椿

    三田六十

    majiで佐吉を締め上げる5秒前
    ネタバレ
    2021年2月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 相互レビュアーさんがオススメされていたので、値下げ(3/4まで)&ポイント還元(2/25まで)で読んでみました。
    人外BL、切なくて泣きました。泣きましたが、泣いたと同時に、アカが死んだところで、悲しみのあまり佐吉のこれまでの行動に対する苛立ちもふつふつと湧き上がってきてしまいました。
    お前の浮ついた行いのせいでアカが死んだだろうが!やっと村に馴染めたくせに、アカまで欲しがって、欲をかくからこうなるんだよ!あと、自分が育てた子供に欲情するんじゃないよ!
    (最近気づいたのですが、どうやら私は攻めに厳しいタイプみたいです)
    もうこの話はこのまま悲しいままで終わるんだ...つらい...(涙)と思っていたら、なんと...素敵なエンディングが待っていました。
    アカの方が一枚上手だったんですよ!
    うわー、これは嬉しすぎる〜!!
    私的にはもう佐吉を締め上げる5秒前って感じでしたが、佐吉をお前呼びする堂々としたアカの登場で、全てがひっくり返りました。そりゃそうだよ、鬼だもん、強くて美しくて優しいんだよアカは。
    これからは、アカあっての佐吉。アカが佐吉の命綱。アカが死んだら佐吉も死ぬ。佐吉はアカに囲われてべったり寄り添って生きていけばいいと思います。
    そして、描き下ろしと作者さんTwitterで拝見した現在の姿は、やっぱりアカが主導権握ってそうな感じで、独占欲強めで、でもハッピーで良かった!
    なんかね、映画のインタビューウィズバンパイアを思い出しましたよ。素敵なお話ありがとうございました!
  • 隣の嘘つき《コミック版》

    須坂紫那/安西リカ

    友一の勇気と優しさに乾杯
    ネタバレ
    2021年2月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2/25までの値下げにて購入。初読み作家さんで、表紙を見た感じでは何となくハードめ?って気がして、自分にはまだ早いのでは、、、?とも思ったのですが、相互レビュアーさんお二人が星5つにしていらしたので、読んでみました。結果、純愛モノだったので読んで良かったです(ありがとうございます)!
    最近、自分がレビューした作品にアンサー的にレビューして頂けたり、また自分も皆さんの影響で読む作品を決めたり、はたまた偶然同時期に同じ作品を選んでいたりもして、そういうのってなんか嬉しいですね!(私はこのレビュー返しの遊びをアンサーレビューと名付けようそうしよう)
    それでこちらのお話ですが、プライドの高い嘘つき会計士(←ひどいw)タカセがゲイを隠し女と付き合うも振られ、惚れたゲイのかわいこちゃん・友一(髪サラサラでめちゃくちゃかわいい)にも最初から小さな嘘をつき続けたため、両片思いになっているのに、その不誠実さから拒否られるという、残念な展開です。。。でも、タカセが悪いよ。実際は、友一の元彼がクズすぎて、タカセの嘘など些細な事のように感じてしまいますが、友一の立場になってみると、ちょっとひどいんですよねー。友一は、タカセを好きになってしまったけど、相手はノンケだからひっそり片想いでいようと思っていたはずなんですよ。それをタカセときたら脈アリとなった途端にタイミングも考えずに我慢できず告白して、実はゲイ(友一からみればバイ)だったとカミングアウト。そりゃ動揺もしますって。。。
    でもそこからはタカセがこれまでの分を取り返す勢いで頑張りまくって、なんとか信頼を勝ち取ります。その後もタカセの勘違いで迷走しますが、友一の一歩踏み出す勇気でなんとか解決。タカセはもう今後は思った事なんでも逐一つまびらかに友一に報告したほうがいいと思うよ。友一の尻に敷かれるくらいのほうが上手くいきそう。
    描き下ろしでは、おうちで仲良しの2人の様子が見れて嬉しかったです。これからもお幸せに!もう嘘ついちゃだめだよ!
  • REPLAY

    束原さき

    キミタチカワイイネ!
    ネタバレ
    2021年2月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さまの「Powder Snow Melanchory」がとても良かったので、2/18までの値下げを利用して読んでみました。繊細な細い線で描かれるキャラたちが本当に魅力的。はー、今回も眼福でございました。「パウダースノー」のDDも良かったけど、今作のDKもこれまた良いですなあ。
    さてお話ですが。野球部でバッテリー組んでたDKふたり。自他ともに認める夫婦のように息ぴったりの関係性だったけど、引退してからなーんかヘンな感じがしてる。実はキャッチャー君は自分の想いにもう気づいていて、どっしり構えて先も見据えている。かたやスロースターターのピッチャー君は野球(というか、キャッチャー君との楽かった日々にかな?)に未練タラタラ。引退後の進路について悩みつつも、お互いの大切さに気づいて春を迎えるまでのお話です。普通の恋愛漫画だったら、ここで野球を諦めそうになった男にヒロインが喝を入れて「俺やっぱりがんばってみるよ」と野球を選び「そんな大切なコトに気付かせてくれたオマエ」的に、大団円しそうなところなんですけど。アッサリと同じ大学を受験するのを選ぶところがBLだなぁと思います(いやアッサリじゃないけど!ちゃんと心理描写はありますので!)
    良いと思いますよ、ある意味とてもリアルですし、現実ってそんなモンです。ピッチャー君にとってはキャッチャー君がいてこその「野球」であり、他の誰かと組むバッテリーより、野球じゃなくても2人でいる事が最優先だってことですね!良き〜!
    DKモノですが、Hもバッチリ描写あります。
  • lie cry like【特典付き】

    yoshi/阿賀直己

    とにかく読んでほしい、そして語り合いたい
    ネタバレ
    2021年2月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「恋をするには透明すぎる」のタッグに既刊があると聞きつけ、まずはyoshi先生オリジナルの既刊を完読してから、最後に阿賀さん原作のこちらを持ってきました。
    ネームと作画の分業かと思っていましたが、ネームもyoshi先生の担当だったんですね。あとがきでどんな風にこの漫画が作られているかが説明されていました。こんなに複雑な行程を辿っていたとは!「恋を〜」のレビューに間違った情報を書いてしまったから、後でなおさないと。

    それで、感想なんですが、ここ最近で一番泣きました。レビューの書き方、とても迷います。今の気持ちを書きたいけど、これから読む方にはまっさらな気持ちで読んでほしいとも思うし...まずは支障のない範囲でいきますね。

    概要は、芸能界モノで、孤高の美を放つ俳優の受けと、受けの美しさだけでなく孤独やあやうさに共鳴し惹かれ守ろうとする専属ヘアメイクの攻め(ゲイ)が織り成す物語です。攻めが言うところの「野生動物」のような受けが少しずつ心をほどいていく過程は「なつく」などという安直な表現では語りたくない。そう、本当に少しずつ緩んでいく感じ。でも少しの笑顔は見せても涙は見せない...というところでしょうか。

    以下、素直に感想を書くので、ラストネタバレになるかと思います、知りたくない方、フォロワーさん、ここから先は読まずに本編を読んでください〜!

    ==========================

    いや、もう、マジで泣きました。
    終盤、ラストへ向かう不穏な空気、嫌な予感で、そんなバカな、そんなハズないと、悲しくて悲しくて。そんなの嫌だ、、、と思ってページをめくるのも怖くて、涙が止まりませんでした...もし描き下ろしがなければ、私の心はいま生きていませんよ...これはしばらく立ち直れなかったと思います。読了直後の感想は「もう!心配させて!!ぐっすん!!!」て感じです。
    ラストへ向かう中で、やっとやっと見せたその涙、それが、そんな悲しい出来事が起きてからやっと出た涙だなんて、辛すぎてもう私の心が瀕死でした。最終的に取り越し苦労でよかったです。きっと胃潰瘍だったのよ...そうに違いないわ。ああ、だれかと語り合いたい...レビュアーが交流できるルームがあればいいのに。フォロワーさん、ぜひこの漫画読んだらレビュー書いて下さい!待ってます!
    熱すぎて自分がキモいです...!
  • フローリストの恋は咲く

    yoshi

    ルカは漏らさない、○平が漏らす
    ネタバレ
    2021年2月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。2/23日までの値下げにて(ありがとうございます)。2015年発行の初コミックス短編集だそうです。
    ええと、まずは、、、。
    表題作の金髪美形ルカ、かっけえぇぇぇええ!!!!
    私、ガチムチ苦手なのに。ハーフゆえの他キャラやモブとの明らかな体格の違い、高身長で首太くて、、、あえてがっしりさせて描き分けてますよね。ガッチリ苦手なはずなのに...かっけぇええええ!そして色気ーーーー!!やはり画力の高さゆえか。。。うーんすばらしい。
    毎度花を贈る等、かなり少女漫画っぽいキザな展開なんですけど、もう金髪ハーフだし何でもアリですよ。中盤から嫉妬による甘え等も入って可愛いですし、受けももちろん可愛いですし、いやあ終始眼福でした。ありがたやありがたや。Hもガッツリです。
    初期に描かれたと思われる社畜と後輩のお話もあったんですが、絵柄の変化が見て取れました!デッサンが完璧なのは初期からですが、昔は今よりも彫りが深く濃いめの絵だったんですね!あちらの絵が好きな方も多そうです。それが段々とスッキリして更に洗練されて、ペンタッチもシャープになって、現在の「恋をするには透明すぎる」に至るわけですね!あああー、なんか感動すら覚えました。先生の自画像がイクラなのもかわいい〜。
    あと、一点だけ注意ですが、こちらの御本にも「おもらし」がございます。地雷の方はご留意ください〜。(もらすのは金髪じゃありません。幼馴染に薬を盛られた徹平です。金髪美形のルカはもらしません、念のため...)
  • 毒にもならないプロポーズ

    yoshi

    リーマンの前髪差分という気付き
    2021年2月16日
    作者さん買いです。こちらも2/23まで値下げでお得でした。表題作を含む4つの短編集(2017-18年の出典)です。自分が独身ということもあり、マリッジものとかあまり得意ではないのですが、全体的に良かったと思います。プロポーズにまつわるお話は2つありましたが、表題作はウエディングプランナーのゲイと結婚詐欺被害に遭うノンケ新郎という只ならぬ設定で、なかなかどうして、元新郎の思い込み強めで重めの執着愛、アッパーなストーカーぶりが楽しめました。いや、実際にいたらめっちゃ怖いと思うんですけどね。でもうっかり手を出しちゃったんだからもうしょうがない!年貢の納め時だね。とことん付き合うべし!
    もうひとつのプロポーズは、オネエ年下攻めとノンケ受けのお話。初めてメインCPにオネエが出てくるBLを読んだのですが、ちょっと抵抗あるかもしれない...見た目は完全に男でイケメンですが、やっぱりしゃべり口調が気になるというか...これは完全に好みの問題なんでしょうけども、星はすみません、4つでお願いします。
    それにしてもyoshi先生は本当に絵が魅力的ですよね。扉絵で全身のカラーがあるんですが2人ともスタイル良すぎ!
    あと、キタハラリイ先生の「ジェラテリアスーパーノヴァ」でも感じたことですが、リーマンのオンオフ前髪ありなし差分って、なんだか色気があってグッときますね!
  • 先生、あなたに近づきたい

    yoshi

    タカミネお前ってやつは
    ネタバレ
    2021年2月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。2/23まで値下げなのでお得でした。教師になった元生徒と教師が職場で再会するという、おそらくBL王道のお話なのかな?と思います。恥ずかしながら私はまだBL歴が浅く、これ系の話で記憶に新しいのがゆき林檎先生の「グッドバイライラック」でして、なんとなく比較しながら読みました。あちらでは元生徒のかとぅーが頑張っていました。こちらではタカミネが頑張っていますが、いや、最初から寝込みを襲い、最後までした挙句に先生におもらしさせるだなんて、タカミネはかとぅーの爪の垢を煎じて飲んだ方がいい。地雷の方はご注意くださいね!
    さらに後日、勤務中に理科室?でもコトに及んでしまいます。タカミネ、お前ってやつは懲りないな!
    そしてさらにさらに、同僚の田中先生に二人の関係を勝手にカムアウト!!ターカーミーネーーー!!!
    とはいえ、なんだかんだで私はタカミネのガキくさい強引さ、嫌いじゃないです。そうじゃないと棗先生はいつまでも悩んで先に進めなそうだもの。学生時代に友情を優先して自分の思いすら伝えられなかった先生。切ないな。
    でも、タカミネの押しにより先生も自分の気持ちに素直になることを決め、完全同意のハピエンで嬉しくなりました。
    1話につき1回Hあります。2冊目の御本とのことでペンタッチが現在のシャープな感じとは少し違ってガサついた印象ですけど、それはそれで私はすきです。デッサンは既に完璧です!
  • あがってたんせ

    yoshi

    日常と地続きの幸せについて考えたよ
    2021年2月16日
    yoshi先生が作画担当された「恋をするには透明すぎる」が素晴らしく良かったため、オリジナルのお話も読んでみました。絵は言わずもがな、素晴らしいタッチでございました。
    極寒の北国農村が舞台ですが、登場人物がことごとく善良で誠実で可愛らしく、ほっこり心が温かくなるようなお話でした。28歳孤独な青年が美味しいお米目指して計画性なくやってきて行き倒れ、拾われた先で家族(農家の嫁)になっていくお話。男同士だと「嫁」というワードでも特に嫌悪感なく受け入れられるのが我ながら不思議です。まあ嫁サイドも農業がやりたくて来たので、しょっぱなから利害は一致しているわけですが。
    方言ガンガンに出てくるので、東北地方出身の方は親近感をもって楽しく読めそうですね。
    みんないい人だから、他所者の受けもすんなり馴染んで、攻めとの仲も徐々に深まって...いいですなあ。ほのぼのしますなあ。Hはありますが割とあっさり目です。
    本当の幸せってなんだろう...やっぱり家族や周りの人たちとのささいな日常がそれなのかな。都会に住み四角い部屋の中で日々仕事ばかりしている自分の感じる幸せとは随分とかけ離れた世界でした。私は基本、家事は嫌いだし、面倒な肉親から隙あらば逃げ出したいと思っているような人間なので、こんな風に身の回りの小さな幸せを見つめて生きていけたら良かったのに...と少々うらやましくも思いました。いかんいかん、コロナ禍で心がちょっと弱っているのかな!?いやでも待てよ、これ、嫁が女性だったら自分どう思うかな?BL好きの心理として、ここらへんになんか肝がありそうな気もしないでもないです。けど、、、ここであまりジェンダーについて深く掘り下げない方がいいのかもしれないですね。とりあえず目の前のBLを楽しみましょう!
  • 恋をするには透明すぎる【単行本版】

    yoshi/阿賀直己

    イケメン美容師2人をひたすら愛でる
    ネタバレ
    2021年2月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まず圧倒的画力にひれ伏すしかないですよね。原作小説ありのコミカライズなので、当然ながら流石の画力でございますが、いやー、本当に上手いです。シャープで大人っぽくて美しいイケメンをアップで何度も拝めます。私は少女漫画的絵柄の細身のぼでぃが好みなので、本来なら作画担当さんの描く背が高くて体格もがっちりしているキャラには及び腰だったりするのですが、やはりこのレベルの作画を目の前にすると、個人的な好みなど吹き飛んでいきますね。すばらしいの一言。通常時の美麗さとデフォルメ時のかわいさのギャップも良き。
    そして、お話自体もとっても良かったですよ!せつなくってみぞおちに針さしたような感じにキューーーっとなりましたもん。29歳イケメン美容師が店長をしているサロンに、見習いとして田舎から超イケメン20歳のDT純朴ボーイがやってくるところからお話が始まります。実は幼い頃に2人は一度会っているんですが、店長はその子だとは気づかない。DTは真っ直ぐな思いをぶつけるも、店長は過去の恋愛の失敗と仕事の失敗がリンクしているため、かなりがんじがらめで臆病になっており、一筋縄ではいきません。
    でも、すれ違いがありつつも、店長も最終的に踏み出す勇気を出して、よかった!もうスタンディングオベーションですよ。良かったね!ほんと良かったよ!!もう遊びで他と寝たりしたらダメだからね。お幸せに!!!
    本当におすすめですので、読んで欲しいです。エロも十分にありますのでお姉様方の満足度も高いと思いますよ〜!
  • 午前2時のイレギュラー

    円路

    とにかくこの絵を眺めていたい
    2021年2月11日
    表紙の絵&デザインが好みだったので読んでみました(2/14まで1話無料で読めるので是非に〜)
    いやー、作者さんの太くて強弱のあるペンタッチがとにかく好き。24インチPC画面で見ると雑に見えなくもないですが、そこがまた良い。勢いがあって迷いがなくて。タブレットの画面で見るとちょうどいいバランスかな。なんか勝手な印象で申し訳ないんですが、下描きもそこそこに「全部Gペンで描いちゃうよ〜ふんふんふーん」ってガシガシ描けちゃうスピード感こなれ感があって、ああ、きっと元から絵がうまい人なんだなー、と。私の小学校の同級生でも、学んだわけでもないのに黒板に漫画のキャラの模写をソラでやってみせる子がいました。私はデッサンが壊滅的なので、今でもずっと羨ましいです。最初から脳のその回路が開いている人っていますよね。
    この作者さんに勝手にそれを感じてしまったんですが、違ってたらすごい申し訳ない&恥ずかしいです。人様の努力を勝手になかったことにするのは良くないぞ!
    えー、お話ですが、就活のストレスから性的倒錯気味の受けと、ゲイビ男優となった高校の同級生との再会モノです。
    受けの倒錯具合がもう面白くて。「くださいぃぃぃ!」必見です。
    ちょっとおバカな受けと淡々とした黒髪クールな攻めって組み合わせ、私好きかも。
    ここからは攻めの手練手管でどんどんほだされていっちゃう感じかなー。すでに受けの人の良さにつけこんで囲い込んできてる雰囲気ありますもん。まだ2話なので、続きが楽しみです!
  • キミとは誤解からはじまりましたが【電子限定おまけ付き】

    三島一彦

    きゃわわできゅるるんなDK恋模様
    2021年2月10日
    まず「キミとは誤解からはじまりましたが」っていう、タイトルが良いですよねぇ〜。なになにどうしたの?って、お姉さんはがぶり寄りだよ。
    タイトルの印象からもっと淡々としたモノローグとかあるのかな、と思ったんですが、内容はもう、ぴゅわわわ〜でした。とにかく、キミタチカワイイネ!
    表紙がかなりエフェクトかかってるんで絵柄がわかりづらいですが、今どき感のある少女漫画っぽい綺麗な絵です。横顔になったときはかなりの顎尖り星人なんですけどその割にエラがあるのが気になると言えば気になるかな...(←個人的感想です、うるさいよってね)
    んで、お話なんですが、陰キャの黒髪DKが勇気を振り絞り美少女にラブレター渡したけど、それがなぜか兄のほうに渡ってしまい...っていうアレです。
    兄は可愛い系ジャニーズって感じの髪型で、性格は小悪魔系。翻弄される黒髪陰キャ...しかしいつのまにやら...というタイトル通りの可愛いお話です。
    Hは最後に描写あるけど、エロ要素はほぼないものと思って下さい。DKがジタバタしている様子をニヨニヨしながら楽しみたい方におすすめします!
  • あつめるひと

    タナ

    ほのぼのオカルティック
    2021年2月6日
    また単話で読んでしまった...6話で完結マークは出ていませんが「最終話」となっていますので、事実上は完結かな?描き下ろしつき単行本版ありますので注意です。言い訳するわけじゃないんですけど、2/14まで2話無料で読めるんですよ。だから読んだら止まらなくなっちゃって...こっちで読んじゃいました。いつものパターンです。
    BLだけどオカルト風味。「見える」大学教授(受け)の事故物件蒐集を、「見えないけど呼んでしまう」ワンコ系大学生(攻め)がひょんなことから手伝うことになって...という流れです。
    心霊モノなのにほわわんとした雰囲気が漂っている不思議な感じ。キャラの絵柄が可愛い系あっさり塩顔男子だからかな?メガネになで肩カーディガンの教授はカワイイでしかないです。
    途中、教授因縁のサイコ義兄も出てきますが、なんだかんだで心底胸糞な輩ではないので、読後感も良いです。
    Hはあっさり、絵柄もあっさり、ふんわりしているので、物足りないと感じる方もいるかもしれないですが、私はこれはこれでいいなあ、と思うので星5つです。
    いびつな美、死に魅入られる人を描いているので、実は重めなテーマでもあるんですけど、こんなに爽やかに描いてしまえるなんて素敵ですね。
  • 君、シヲレルコト勿レ

    榮屋シュロ

    依存でなく共存なら一緒に生きていける
    ネタバレ
    2021年2月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話8巻で完結のお話、今回は単行本版がないかちゃんとチェックしてから読みましたよ!←いつも後から気づいて地団駄踏んでる人。
    盆栽屋さんの受け(親に捨てられ育ててくれた祖父母も他界し、孤独を受け入れて生きている)と空間デザイナーの攻め(仕事でトラブルあったが前向きに頑張ってる)のノンケ同士のお話。
    以前テレビで見たお仕事系ドキュメンタリーで盆栽屋さんが出てらして、そこがとっても素敵だったんですけど、作者さんおそらく資料にされたと思われます!古い古民家の土間を生かしたような作りで、でも奥がカウンターみたいになってて、和カフェみたいな雰囲気で、訪ねてきた人がお茶とかお酒とか飲めそうな...すごく印象的で記憶に残ってました。私も仕事がものづくりなので、素敵なアトリエが羨ましくて。
    そんな場所に漫画の中で再会できて嬉しい!
    えー、お話ですが、長らく1人で生きてきた受けは、家に通ってくる攻めとの仲が深まるにつれて、自分の想いが依存なんじゃないかと怖くなり、距離をとりはじめます。でも先に恋愛としての「好き」を自覚した攻めが告白、「依存ではなく自立した個々の共存」「一緒に生きていける、生きていきたい」と告げます。サラリとしたシーンなんですけど、ここはちょっと個人的にシビれましたね。
    そして、そこからは一気にエロに振り切れていきました。びっくりした。。。そんな気配は微塵もなかったから。
    なんならHしました〜な雰囲気だけで終わりそうな予感すらしていた。
    いや百戦錬磨の皆さんからすれば普通なのかもしれない...いやでも...修正甘めな2本のソレを色んな角度からアップで見せつけられて、時には透過なんかも使用して断面図とか見せてくれて...お姉さんびっくりしちゃったよ...シャイで恋愛下手な受けも自分で開発はじめちゃったりして、どうしたんだよオイー。
    エロとピュアの振り幅がすごかったです。
    でも、基本は純愛ですから、ハッピーエンドで幸せな最後でした。星5です!
  • 1人と一人の3650日 【短編】

    hitomi

    そんなに自分をいじめないで!
    ネタバレ
    2021年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんて陰気な表紙なんだ...と躊躇しつつも、作者様の前作「未熟な僕らは夏に為る」が良かったので、読んでみました。
    っていうか、こちらは分冊版で、単行本版が出ていたのに、またやってしまった...こっちを先に買って読んでしまいました。しかも単行本版には「未熟な僕ら〜」のその後が描かれた番外編が掲載されているとの情報をたった今知りまして、自分のアホさ加減に呆然としているところです。
    えー、それで感想なんですが、予想通り暗く重く病んでいました...辛い...
    高校の同級生の10年後の再会モノなんですけど、受け、病みすぎ、闇すぎ。過去の出来事、まあ罪悪感ある思い出かもしれないけど、そこまで自分をいじめなくてはいけない案件だったか?真面目すぎるよー(涙)
    攻めが真っ直ぐ一途で優しいのが救い。
    あと、絵柄は前作よりクセあり、所々に質のゆらぎも見受けられました。でもあくまでも前作に比べての些細なもので、やたら上手いことに変わりはありません。
    一応ハピエンですが(そうじゃなければ辛すぎる!)SM的プレイや強○シーンも複数回でてきますので、苦手な方、ご注意を。
    私はちょっと受け付けない感じのお話だったので、ごめんなさい、星3にさせてもらいます。
    (でも前作の番外編読みたさに単行本版も買っちゃうんだろうけど...)
    そして同作者様のライトノベルがあるようなのですが、これは一体...
    イラストではなく原作担当ということですよね?
    漫画も描けて小説も書けるって...神は二物を与えられたのですね。すげえよ!!!
  • 未熟な僕らは夏に為る 【短編】

    hitomi

    圧倒的画力にひれ伏すのみ
    2021年1月29日
    まずは何といっても圧倒的画力!
    デッサンに寸分の狂いもない大人っぽい絵柄と、「スタジオ美峰にお勤めですか?」と言いたくなる程の、背景の美しく細かい描き込み具合。
    角度のついた眼球のアップなんかもリアル。
    全く破綻がないです。すごい。素晴らしい。
    売れてる青年誌で月刊連載していてもおかしくないレベル。
    いやーすごいです。初コミックスだなんて信じられない。
    もし商業で別名義がおありならば、ぜひ知りたいです。
    個人的には得意な絵柄ではないのですが、あまりにも上手いので、そんな個人的趣向は吹き飛んでいきました。
    お話としては、テキトーに生きてきた都会の男である攻めが、田舎暮らしを始めて出会った受けに気づいたら惹かれていて、という流れ。
    受けは純朴でかわいい!でも力持ち。そこも良い。
    一方、親が金持ちでチャラチャラしている攻めの好感度は、正直最初は低かったです。
    ツーブロックに短パンサングラス、眉もカッチリ整えてる今どきの軽めなシティボーイ(表現古っ)ってイメージです。
    リアルで近くにいたら、苦手なタイプだなあー。
    でも、最後に電話ボックスの中でしゃがんで泣きながら受けに電話する姿を見たら、切なさで一気にほだされてしまいました。受けが電話に出るよう私も神に祈りました。
    あとは、攻めのモデルばりのスタイルとは違って、受けの体型がリアル。背はそんなに高くなくて手足太め短めで身体に厚みがあって。こんなこと言ったらファンの人に怒られちゃうかもしれないけど、NEW○のまっすーみたいな感じ(一応伏せ字にしてみる)。
    キャラの微妙な体型の違いまで描き分けられるって本当にすごいなー。
    短編ですが読み応えあり。オススメします!
  • ノット ロンググッドバイ

    緒花

    スルメのように噛み締めて
    ネタバレ
    2021年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 緒花先生のオリジナルおそらく3作目ですが、前作が2017年「初恋カウンターアタック」だとすると、こちらは2020年なのでけっこう間があいてしまっていますね...。商業イラストのお仕事が忙しかったのかな?それとも他に既刊あります?
    内容ですが「初恋〜」の方のレビューでも書きましたが、やっぱり今作もちょっと詩的モノローグなどにより、軽く一読しただけでは分かりづらい構成になっています。
    私がバカなだけなのか?とも思いましたが、同じ感想もちらほら。うーむ。
    私としては、もうこういう作風ということで白旗をあげようと思います。だってやっぱり緒花先生の描くキャラやネームセンスが好きなんですもの。我々が読解力のアンテナをビンビンに立てていくという方向でどうでしょうか。我々も本気を出して、とりあえず最低でも2回読みましょう。さすればスルメのようにどんどん味がでてきて、「なんかわかんないけど切ない;;」→「そういうことですねわかります切ないですTT!」ってなってきますから!
    そして今回は何と言いましても、後日談が物議を醸していますね。
    未来を予感させる別れでありながら、その後、明るく健気なワンコ受けを4年も置き去りとは...いくら毒母育ちのこじらせボーイと言えども、ちょっと許し難い。至ひどいよ!4年なんてまさしくロンググットバイじゃないですか。ヤンキースのキャップかぶってるのもなんかムカつくし!
    でも、北斗は至のこと好きなんですよね...元鞘、嬉しいんだよね...
    じゃあ、仕方ないか〜、、、と、壁は溜飲を下げるのでした。
    次回作に期待!
  • 一生イタい恋をしたいよ

    星名あんじ

    おれたちラブラブですけん
    ネタバレ
    2021年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの御本はフォロワーさんのレビューから(関係ない話ですみませんが、ロックダウン中のフォロワーさん頑張れ!!!)
    あーーー、笑った。おでんだいすき。おれたちラブラブですけん。Tシャツグッズ化希望します。アクキーでもいいですよ。
    美麗すぎる絵柄で想像のナナメ上ゆく超ハイテンションラブコメ、そしてめっちゃエロいです。
    でもHしてる時に受けの瞳の中にハート出ちゃったりして、もうおっかしいです。
    これ最後までこのテンションで描き切る作者さんすごくないですか?シラフですか??←失礼)
    色んな破天荒エピソードが出てきますけど、いやさすがにジャングル行きはないやろwww(←久々に草生やしちゃうよw
    そして千冬かっこよすぎる。やさしくて天然で愛強めであんなイケメンなら私も付き合いたいけど女だから無理だし、こんな懸想してたら夏目に呪われてしまう。。。くわばらくわばら。
    とにかく、お値段以上のエンターテイメントですね。楽しめること請け合いです。なーんか日々がモヤモヤしてるなーって方にオススメしたいです。
    2人の愛を前に、自分の悩みがちっぽけに見えてきますよ!
  • 体感予報

    鯛野ニッケ

    やだかわいい...
    2021年1月28日
    広告に出てきたのが気になって読んでみました。
    絵が綺麗だなー。特に目が繊細で印象的。
    オタクな受けがかわいい。
    あと、受けのツッコミモノローグも何気に面白いです。
    そして唐突なオ○ホのシーンも面食らいつつ笑いました。
    お話は衣食住を保証してもらう代わりに家政婦兼シモの世話もさせられてるエロ漫画家の受けと、Sっ気たっぷりの攻め(気象予報士)のわちゃわちゃ...いや、わちゃわちゃするほど長くはなかった...正味30ページちょいと短めです。
    割とサクッと誤解がとけハピエン、最後はえーーっまじかよそうだったのーーー、チャンチャン♪という感じであっさり終わりました。でもかわいいから星5つです。
    これは表題どおり第1話ってことでいいのですかね?
    「完結」マークがついていないのを私は見逃しませんよ。
    鯛野先生おかわりください!
  • 堕天使 【電子限定特典付き】

    歩田川和果

    スタイリッシュな顔平たい族
    ネタバレ
    2021年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まずは表紙を手がけたデザイナーさんに星5つ。
    超カッコいい。絵柄や世界観にも合ってるし最高。
    いちおうエンタメ系で同業経験あるんですけど...はー、私も一度はコミックの表紙やってみたかったなー。
    そして肝心の漫画ですが、こちらも絵が好み。黒と白のコントラスト。黒髪がベタ塗りなのが効いてる。絵柄的には万人受けするような感じではないかもですが、デフォルメの仕方がオシャレ。体のフォルムとか、いい意味でサブカル臭がするというか、線も綺麗だし、なんかいいなあー、と。
    そう、それで、全体的にはスタイリッシュな印象なんですけど、顔がですね、角度ついた時やデフォルメした時の感じが、顔平たい族で、何だか「ふふふ」ってなっちゃいます。かわいいんです。
    お話も同様、スタイリッシュなのにかわいいです。表題通り堕天使が出てくるファンタジーなんですけど、なんせラーメン屋に通う堕天使ですので、日常の延長線上にいて、人間臭く親近感がある感じ。途中、受けがちょっと可哀想なことになるんですけど、心底胸糞って展開ではなくて、ちゃんと自分の意思で拒絶や抵抗を見せるので割とカラっとしてます。
    ラストもほのぼの。あー、続きが読みたいなー。
  • ジェラテリアスーパーノヴァ

    キタハラリイ

    「ごろんしていいよ」ギャーーー!!我憤死
    2021年1月28日
    いやー、2巻が甘かった...ごちそうさまでした。
    1巻がセ○レから始まる両片思いなので切なさ満点な分、2巻での甘々に振り切れたやり取りがもうニマニマでした。
    1巻で長め無造作ヘアが気怠げだった攻めは2巻で爽やかスパダリ風に、学生でやんちゃ口調のシャイボーイだった受けは新社会人のかわいこちゃんに。
    男同士の何気ない会話が読んでいて心地いいんですが、なんといっても個人的には「ごろんしていいよ」が...刺さりました!もちろん2巻です。甘々です。
    はあ〜、ごちそうさまでした。
  • 窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション

    水城せとな

    ナチュラルボーンクズに捧げる恋情
    2021年1月25日
    しばらくレビューから遠ざかっていたんですけど、アマゾンプライムでこちらの映画版を観て矢も盾もたまらず、既読のこちらを再度、二日かけてねっちり読み込んで戻ってきました。(原作と違いますが、各々の良さがありますので興味ある方は映画版も観て!)
    04〜09年のシリーズに2020年(と作者様はあと書きで言ってますが出典は2019年3月となってます...)のスピンオフを加えた完全版で、おそらく映画化に合わせてだと思うのですが、2020年4月に出版されたものです。
    BL展開なんですが女性もガンガン出てきて性描写もあり、エンタメとしてのBLを期待して読むと痛手になる方がいるかも。
    私はBL沼にハマる前に表紙買いして、恋愛漫画というか会話劇や人間ドラマとして、かなり心を揺さぶられながら読みました。読後に「失恋ショコラティエ」の作者さんだと知り、ああ〜!と膝を打ちました。漫画の世界なのにリアルにズルい。ああ、しんどい...
    登場人物がおしゃべりでとにかく会話の応酬なんですが、普通ここで終わるだろ、という所で終わらない。会話の最中に形勢逆転したりまたひっくり返ったり堂々巡りしたり本当にリアルな修羅場って感じ。
    とにかく、主人公(攻受兼ねるのでこう呼びますね)が受け身のクズ。本当にタチが悪い。ただ、追い詰められてじたばたしたり取り乱したり、人間味はあるので憎めなくもあり、修羅場のたびに少しずつ能動的になってきます。同じような場所を巡っているようで螺旋階段のように少しずつ上っていく。これが映画版だと主人公がもっとクールな佇まいなので「窮鼠」になってなくて憎たらしいんですけどね。
    相手役の彼(攻受兼ねるのでこう呼びますよ)は追い詰めていってるはずが途中からもう情緒不安定すぎて、いざという時に何度も逃げ出すテイタラク。読んでるとこちらも辛くなってきます。ままならなくてすごく辛い、切ない。
    もういつまで続くのこのやりとり...って、最後まで疲弊しました。まあ、先行きは不透明だけど主人公が腹を括った前向きなエンドではあるので、その辺はご安心を。
    オールインワンエディションを読めた私はいいですけど、リアルタイムで追ってた方は5年か...キツかったろうな。
    でもBLの枠にはまらない、すごい漫画だなと思います。
    私の場合、読むとかなり疲れるので、しばらく間をおいて余裕がある時にまたじっくり読み返したいと思います。
    レビュー長くて申し訳ない!
  • 愛しい理由をおしえて

    さがのひを

    支え合える幸せ
    2020年12月6日
    先に読んだ作品がよかったので、作者さん買いしてみました。まだまだ既刊があるようなので楽しみ。
    こちらは、就活中で社会の厳しさに潰されそうな大学生と、これまでの境遇から行き辛さを抱えている受験生の少年が心を通わせていくお話。
    心理描写がとても丁寧で、キャラクターも魅力的。
    大学生の大家兼世話役の夜空がとても優しくて面倒見が良く、しかも決めるところではしっかりキメてかっこいい。思いが通じたあとも無理矢理なことはしないし、でも情熱はあって、すごく素敵です。
    日々、現実に心が折れそうになりながらも、お互いの存在が支えとなり想い合える幸せ、アパートの住人たちとの交流も生まれ(凪のお暇みたい〜)ほのぼのとしたラストで、とてもあったかい気持ちになりました。
    あと、おまけで細かい設定など読者のリクエストに答えて下さっており、サービス満点な御本となっていました。
    おすすめです!!!
  • どうしようもない恋情

    さがのひを

    拗らせちゃってカワイイ!
    2020年12月6日
    初恋を拗らせた2人の再会から始まるお話。
    評価低いですね〜、病みと無理矢理なのが駄目な方が多いのかな。
    でも私的にはもう、御馳走様でした!としか...とっても良かったです。
    なんだかんだで最初から両思いですし、ハピエンなんですよ。
    受けが臆病で頑固だから、どんどん勝手に攻められちゃうけど、嫌よ嫌よも好きのうちってやつで、早く認めちゃえばいいのに〜、とかドキドキしながら見てました。
    絵もすごーく上手で好みです。2人ともカッコいい。今時感があります。
    表情の描き方とか素晴らしいなあと思います。
    子供時代の攻めがガン泣きしてるところや、再会後の受けが戸惑う微妙な表情なんかも自然で、大変魅力的です。
    身体の線もすごく綺麗で、受けがシャワー浴びながら全裸で泣いてる後ろ姿とかすごく良かったですよ!(←自分で書いてて変態かよと思うけど...ワタシ大丈夫かな)
  • マジックメールチョコレート

    ゆき林檎

    モッサリ男子の青春
    2020年11月17日
    ゆき林檎先生の初期短編集。
    バラエティ豊かで、色々と試行錯誤されているのが見て取れます。
    見た目がモッサリした男子が結構出てきて意外〜。
    かなりむさい感じのおじさんやマッシュ頭も出てきますよ!
    そして、やっぱり私、見目麗しい2人がもだもだするのが好きなんだな...と再確認しましたよ。
    なんだかんだで、きれいなCPが好きなんだよなあ。
    なので、星は4つでお願いします。
    描き下ろしの部分では、モッサリ男子が画力の更なる向上によってなのか、だいぶ見た目スッキリ男子になっていました。
    同じ眉太天パーなのに、全然見え方がちがう、すごい...!
    後味悪いゲスい系のお話も1つ入っていますので、苦手な方はご注意を。
    あとは、あとがきで1つ1つのお話を描いていた時のことに触れて下さっていたのが、新鮮でちょっと嬉しかったです。
    とりとめない内容のレビューになってしまいました。
    しかしこんな拙いレビュー群にフォロアーさんがついて下さっていた事に気づきまして、BL仲間ができたようで何とも嬉しいです。
    私も皆さんのレビューを参考にさせてもらいますね!
    (最後に関係ない話を失礼いたしました〜)
  • 初恋カウンターアタック【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

    緒花

    願わくば、ほんの少しの優しさを
    2020年11月17日
    緒花先生のオリジナル2作品目ですかね。
    相変わらず絵は素晴らしく上手で綺麗で可愛らしい。今ドキ感もあり、背景やモブまで丁寧に描かれています。
    会話のテンポは良く、DKのワチャワチャあり、モノローグの文学的センスも健在。
    でも、なんだかよくわかんないけど、心の少し上をかすっていく感じで、ハマらない。
    みなさんの評価も低めですよね。
    なんでだろう、と考えてみますと、足りないのは多分、ほんの少しの「サービス精神」じゃないかと。
    学生時分は現国が得意で勉強しなくても点を取れた私ですが(現国だけね)、彼らの心の動きは正直よくわからず、うまく読み取れませんでした。。。
    しかし、このお話に出てくるDK達は、友人も含めみな察しが良く、どんなに回りくどかったり比喩的な表現でもそれを理解し、それにまた本人達だけにしか解らないであろうセリフで助言したりします。
    要するに我々が置いてけぼりの状態でお話が進んでいきます。それで、いつのまにか話が終わったぞ?という不思議な読後感となってしまった気がします。
    もし、表現がもう少しわかり易ければ、もし、キャラが一度でも直接的、感情的に心情吐露してくれたなら、もし、山場となる大きなエピソードがひとつあったなら、これらのどれかひとつでもあれば、印象はかなり違っていたと思います。
    漫画を描くのに必要なそれぞれの技術は間違いなく高く、知識もセンスもあるわけですから、あとは我々に、ほんの少しのやさしさを。少しだけ、下界に降りてきて下さい。
    そして持てる技術の全てがカチっとはまった時、きっとこの方は大化けするんだろうと思います。
    今後への期待をこめて星4つです。
    本当に...偉そうに語ってごめんなさい。
    物語の全てにひとりのお名前で責を負う漫画家という職業の方を、私は尊敬しています。
    そして緒花先生には、今後も漫画を描き続けて頂きたいです。楽しみに待っています。
    追記:Hのほうは延長戦でサービスして下さっていますよ!
  • Powder Snow Melancholy

    束原さき

    最高すぎた
    2020年11月11日
    繊細な水彩絵に惹かれ表紙買い。
    結果、大当たりですごくすごく嬉しいです!
    最近、引きが強い気がする...
    とにかく絵がうますぎる、メンズがかっこよすぎる、美しすぎる、かわいすぎる。
    終始眼福でございました。
    受けがワーキャー逡巡している様がもう愛し過ぎる。
    スキー場の攻めは本当にカッコ良くて3割増し、あれは惚れてまうやろー。
    テンポも良く、クスっと笑えて、今ドキ男子の青春を盗み見できて、幸せなひとときでした。ありがとう!
  • 23:45

    緒花

    なんて素敵
    2020年11月11日
    胸がキリキリとせつなくなりながらも、最後は爽やかな気持ちで読了しました。
    良かったよーーー!みなさん読んでほしい!!
    作者さんはこれがデビュー作だなんて、ちょっと信じられません。
    元はキャラデザや挿画の商業イラストレーターさんだそうで、流石の画力でございました。
    モノローグが詩的というか文学的というか、ある意味淡々としていて、でもそれが心地よく、時折コマ割りのテンポにそぐわないように感じられることもあったけれど、そんなことはどうでもよろしい、星5です。
    「23:45」を最後まで忘れずにサラリとシーンに絡めてまとめてくるところや、モノローグの粋な天丼(反復)にも、ものすごくセンスを感じました。
    本編のHはサラリと流していますが、オマケの後日談でがっつりと補完して下さっています。キャー。
    ほかの作品も楽しみです。
    これからも漫画を描き続けてほしいクリエイターさんです。
    素敵なお話をありがとうございました〜。
  • 噛みあとにキス【単行本版】

    あまきいお

    先輩が気の毒
    ネタバレ
    2020年11月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ スピンオフの方をそれと知らずに先に読んでしまったので、こちらも読んでおくことに。
    作者さんはこれとスピンオフの2冊しか出していないのですね。それにしては達者な...
    でも、こちらは表紙の感じや帯の煽りが好みではなく(ゴメンナサイ)、単品だったら手に取らなかったかも...。
    とはいえ、スピンオフの社長(代理)が攻めの兄として頻繁に登場して楽しめました。経理部所属とか意外だし、やっぱり存在感ある。代理ィ!
    あちらのお話と違って、こちらはわちゃわちゃ感がありますね。
    内容は、同僚の先輩(受け)が後輩(攻め)に翻弄されつつほだされてく流れなんですけど、セ○レとか噛むプレイとかMだとか、必要だったかな?あんまり関係なかったような。なくても良かったような。私が純愛モノが好きだからそう感じるのかもしれません。
    あと、先輩は「外面よくして人生イージーモード」って思い込んでいるけど、実際は体良くこき使われている社畜で、それに気付いていないのがちょっと辛いです。いかにも次男坊らしく好き勝手する後輩にも振り回されて、仕事超頑張っているのに取引先にセクハラ受けたりして、なんだか可哀想になってしまいました。
    後輩が言う通り実際「まじめ」な人ですよ、ほんと...
    後輩のことも最後まで「くん」付けで呼んでますしね。
    途中は兄(代理ィ!)の方に任せたくなるくらい気の毒に思ったのは私だけでしょうか。。。
    後半は告白もされ、ピンチに助けも入り、本人もやり返してスッキリした上で両思いハッピーエンド。
    よ、良かった...先輩幸せになってね(涙)
  • 傷あとにくちづけ【単行本版】

    あまきいお

    一人称の変化に泣ける
    ネタバレ
    2020年11月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本版があることを知らず分冊版を購入してしまい、描き下ろしを読みたいと思って、改めてこちらを買いました。
    無駄金を使ってしまった、、、けど、作者さんに印税が入るならいいか...
    本編レビューは分冊版の方に書きましたので、ちょっと蛇足的な感想を。
    読み返してみて気付いたのですが、受け(この単語初めて使います...これで私も一人前の腐女子、みんなの仲間!)の一人称が社会人だからなのか
    対攻め:基本「私」
    モノローグ:「自分」時々「俺」
    対過去彼:「俺」(学生時代からの付き合いだから?)
    なんですけど、
    Hの時や感情が動いた時、社長(代理)との距離が近づくにつれ、会話に「俺」が出てきたりして、描き下ろしではALL「俺」になってました!
    そういうこだわりというか、わかりづらい仕掛け、大好物です。
    あと、表紙や扉絵の受けは常に泣いてたり悲しげなんですけど、単行本裏表紙(作者さんあとがきが載ってるページ)の2人の幸せそうな姿が地味に嬉しかった...
    良かったね、良かったね!!!壁うれしい☆
    この2点でもう重複買いした元はとれたと思います。
    追記:受けはタートルネックのセーターよく似合ってるよ。ナイススタイリング!
  • 傷あとにくちづけ

    あまきいお

    これがスパダリですのね
    ネタバレ
    2020年11月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 描き下ろしつき単行本版があるのを知らずに、こちらの分冊版を表紙買いしてしまいました。これからお読みになる方はご注意を…
    スピンオフ作品らしいのですが、これについては単品で読んでも全く問題ありません。
    まずは、、、これがスパダリか〜!!!(すみませんBL初心者です)
    過去の恋愛で傷ついている主人公が、偶然出会ったイケメン社長(代理)に溺愛されるお話です。
    これだけ聞くと、よくある都合の良いTLの設定っすか、と思ってしまうのですが、自尊心の低い主人公(とはいえ歯科医なんだから社会的には充分立派な立場と思うよ!)がスパダリ社長(代理)に心を預けていく様子が丁寧に描かれているため、モゾモゾして大変楽しめました。
    お話の展開も、ピンチに社長(代理)が華麗に登場して解決だ!ではなく、主人公自ら向き合って乗り越えていく所が、壁としては応援のしがいがあるというもの。
    過去彼も登場しますが、救いようのないレベルの胸糞ではなく聞き分けてくれて良かった…ホッとしましたよ。
    出会って割とすぐにエッチしてしまうのはTLっぽいかも。
    こればっかりは、仕方ないか。
  • セカンドワールド

    ゆき林檎

    BL好きの心理とは
    2020年11月6日
    ゆき林檎先生の本はこれで3作品目。
    違う人を思い浮かべながら慰め合う設定は、なんとなく「クズの本懐」を思い出しました。
    評価が低めですね...実は私もあんまりハマれなかった一人です。
    なんでだろう、と考えてみますと、私がBLに求めているのはやっぱりファンタジーで、「ストーリーに深みが」とか「心理描写が丁寧だ」とか言いつつも、なんだかんだ言って、基本は男同士がモダモダワチャワチャイチャイチャしているのを見たいんですね。
    そこに女はいなくていいんです。
    でもこの作品では、女になって好きな男にキレイと言われたいDKと、二次元の女キャラに入れ込んで現実に出てきてくれないかなーと思ってるDKが慰め合うという設定な訳で...
    屈折しているとはいえ、2人は女というものを意識してしまっていて、憧れているんですよね。
    そこが、我々(ハマれなかった同志?)のストライクゾーンから少しずれているのかな、と思い至りました。
    更に私は読み進めるうちに、JK彼女を「邪魔だ、いらん」と思ってしまいました。
    そして、その彼氏の短髪男にもイラついてしまいました...「さみしい」じゃねーよ、お前のせいだろうが!とか思ってしまい。
    でも主人公に感情移入しているというよりは、私の好きな世界で狼藉を働くな、という気分です。
    我ながらなんと勝手な...
    全くいつからこんなに心が狭くなってしまったのか!
    お話としてはキレイに纏まっていると思いますので、星4つです。
    最近BLを好きな自分の心理について考えたりして、誰かと語り合いたいんですけど、周りに腐女子がいないもんで、ここで少し考察してみましたよ。失礼いたしました〜。
  • グッドバイライラック

    ゆき林檎

    かとぅーはよく頑張った!
    ネタバレ
    2020年11月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゆき林檎先生の作品は「玉響」2冊を読んでからの、これが2作目です。
    現代物も良いですね!
    かとぅー(あだ名勝手につけがちなのでスルーして下さい)が超がんばるんですけど、これがアッパーな感じを常にまとっており、でも相手の事情を鑑みる賢さも感じられ、緊張でお腹下しちゃったり、ただの可愛いワンコってキャラじゃないんですよね。元生徒とはいえ社会人同士なんだなあ、と妙に納得。
    最後はかとぅーの粘り勝ちです。いやぁ、よくやったよ、壁は嬉しいよ!
    先生は誠実で、親に会わせる最後も素敵でキレイにまとまっていました。
    そして、今回も描き下ろしでイチャコラを補完してくれます。ゆき林檎先生、ありがとう。
    しかし先生(作品中の先生ね)は、かとぅーにもっと触ってやってくれよ...
    かとぅーはいつでも待ってると思うよ!
  • 或る日

    ゆき林檎

    アフターサービス
    2020年11月3日
    ゆき林檎先生、ありがとうございます。
    ありがとうございます。2回いいました。
    本来ならば、本編「玉響」で美しく完結していた物語、いわば完パケとして100%これ以上ないくらい完成されていた作品です。作者さまにとってはもしかしてもしかすると蛇足かもしれないオマケの部分を、読者の期待に応えてなのでしょうか、とにかく改めて提供してくださった。そのサービス精神に私は感謝しかありません。
    玉響完璧だ...と感服する一方で、もっと2人がイチャイチャしてるの見たい!知りたいの!という下世話な欲望がこの本によって満たされ、大変幸せです。
    Hもあるぞー。
  • 玉響

    ゆき林檎

    純文学
    ネタバレ
    2020年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読んでいてみぞおちのあたりがキリキリ、ヒリヒリしました。
    時代背景とあいまって、この世界観、純文学といって差し支えないかと。
    少年期から青年期にかけての懊悩の丁寧な描写、最後の最後は欲望に忠実に我を通し添い遂げる姿。
    良質なBLって何かに似てるって感じていたけど、そうか、純文学だったんだ...
    エロ描写だいじに描く感じも似てるもんな。
    絵も大変美しくお上手で、今後は作者さん買いすることを決めました!
  • ブルースカイコンプレックス

    市川けい

    青春
    2020年10月13日
    最高オブ最高なんですけど!
    何故にこんなに心理描写が丁寧なのか…にも関わらず、一巻の終わりまでにちゃんと関係性を進展させてくれるサクッと具合も素晴らしい。これウダウダ系少女漫画だったら7巻くらい余裕で使ってきますよ?
    イライラせずストレスなく!イケメン達の青春を盗み見できます。幸せ…
    初期作品も一気に読んで来たんですけど、絵もどんどん洗練されて、今作品ではペンタッチが細くて美しくて無駄がなくて…気持ちいい!もちろん初期のちょいザラっモサっとした感じのも好きですし、これからの変化も楽しみです。
    市川先生応援してるよーーー、身体壊さずに頑張ってください!
  • 火宵の月

    平井摩利

    懐かしかったけど
    ネタバレ
    2020年10月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昔、全巻揃えてました。
    懐かしくて、どんなだっけなぁ、と電子で再び全巻買い。
    途中までは胸がギュンギュンして有匡もっとやれ、とか思ってたけど、最後に火月が女になるんだった…あと坊主とシャマンもくっつくし…皆子供できて…
    そうじゃないだろー!
    いやそれが実際ハッピーエンドなんだけど、最後の方で急に萎えた事を思い出しました。
    なんか辛口になっちゃった。ごめんなさい。
    作者さんもう引退してヒーラーやってるし、昔の作品だから許してください。
    いいね
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  • 嫌いでいさせて

    ひじき

    オメガバースデビュー
    2020年10月13日
    御本の最初に懇切丁寧な説明があったため、この度、オメガバースの世界観を、完全に理解致しました。
    な、な、なんだってーーーー!と少々面食らいましたが、白泉社系を愛読していた時代もあり、特殊なジェンダー設定には慣れています。
    一度飲み込んでしまえば、普通に物語に入り込めました。
    頑張り屋さんの主人公、応援したくなります。
    絵がもう少しみやすくなると嬉しいな。少しクセありますね。
  • 仮にも恋愛

    まさお三月

    初心者あんしん
    2020年10月13日
    エッチな描写がマイルドで、それでいて心理描写が丁寧で、絵も上手で、安心して楽しめました。
    訥々としているような独特の雰囲気、がありますね。
    クセになりそうな。
    キャラの体型が、少し苦手でした、ごめんなさい。ある意味リアル寄りなのかな、肉がちゃんとついてる感じ。細身が好きなもので…
  • 最終電車

    式夏緒

    最高です…
    2020年10月13日
    まず絵柄が繊細で美しく、惚れ惚れしてしまいます。
    もう一冊の役者とマネの話のほうから作家名を検索して飛んできましたが、こちらのお話が断然好みです。特殊なシチュエーションでなく、どこにでもいる社会人の二人が惹かれ合う様にキュンキュンしました。
    二人とも誠実なのがまた素敵で応援したくなりました。
    何度も読み返してしまいます。
    商業での御本はまだ二冊しかないようで、もっともっと読みたいです。
    この絵のうまさ、物語の達者さ、2冊しか出してない作家さんとは思えません。違うお名前別ジャンルで既刊等あればしりたいです…
    身体に気を付けてこれからも素敵な作品生み出して下さい。
    楽しみに待ってます。
  • 淫らな4Pシェアハウス

    こゆきまや

    NotForMeでした
    2020年10月13日
    ごめんなさい、好みではありませんでした…
    表紙が大変可愛く美しかったので挑戦してみましたが、内容の薄さが、、ストーリーを重視したい私には合いませんでした…(タイトルで察せよという話ですね)
    ひたすら可愛いキャラに癒しを求める感じで楽しめる方は多いのだと思います!
    いいね
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  • ストレイバレットベイベー

    市川けい

    ちくしょうスタイリッシュだぜ
    2020年10月13日
    最近BLに足を踏み入れた初心者です。
    表紙がどエロな作品に抵抗があって、爽やかだったりスタイリッシュなイメージの物を表紙買いしてるところ。
    (周りに腐女子がいない!ゆえに時々大火傷!助けて)
    そんな時に市川けい先生の作品に出会いました。
    プラトニックに物足りなくなって来た時に、これですよ、社会人BL。
    カラーイラストやタイトルの付け方がハイセンスですよね。
    でも中を開けばイケメン達がもだもだやってる!
    中身もオッシャレーなんかなー、と思いきや、設定はお洒落メンズ達の恋愛なんだけど、内容意外にもっさりしてて、それがまた良い。
    うだうだ悩んでるんだけどテンポ良し。
    そして私はこの作者さんが描く身体が好き。
    最高じゃねえか。
    最高じゃねえか。
    2回言いました。
  • 【無料】ビーボーイ旬コミ 別冊「市川けい」

    市川けい

    このようなすばらしい作品群を
    2020年10月13日
    タダでお試し読みさせてくれるなんて神かと。
    なんだろう、モブとか引き絵の指の描写とか手書き文字のわちゃわちゃ的な会話の感じとかなのかな、別マ中後期のいくえみ作品を彷彿とさせる雰囲気もあり、大変好みです。
    (商業で一次創作されてる作者さまに、こういう言い方は失礼なのかな…だったらごめんなさい)
    少女漫画に近い丁寧な心理描写、もだもだするイケメン達、これにちょいエロも乗っかってくるわけですから、堪りませんですし、読了後に全巻大人買いですよ。
    大人で良かった〜!
  • ブライトライトスプラウト【上下巻セット】

    市川けい

    シメ〜!もうちょっと頑張れ!
    2020年10月13日
    シメ〜、もちょっと頑張って大人として救済に向け行動してほしかったよ!マジで児相案件だからね!
    それで救済の目処が立つ迄は蓮に手を出してくれるなよ…
    アンタが搾取する側になってどうするのよ
    せめてキス止まりにするとかさあ…
    (作者さんに文句言ってるんじゃないですよ、これはシメに言ってるのだ)
    解決後のドラマチックな甘々えちえちが見たかった!
    この作者さんにハマったばかりのBL初心者だからビックリしてしまいました。こーゆー未成年の設定とかアリなんだ…
    いやでも、このジャンルでそういうのがアリならそれはイチオタクとして尊重したいと思うので⭐︎4つにしました。
    市川けい先生の本ぜんぶ買った!
    なんと言っても身体の描写がすばらしい。
    応援してますー!