BLだけにとどまらない愛のお話





2021年2月7日
他の方のレビューを参考に表題作と逃げ水だけを読みました。BLというよりは文芸寄りのお話。雪の日に廓の前に捨てられ拾われ、男娼となった清人の切なくも愛に包まれた人生のお話。読んでいて辛いシーンが多いし戦時下の場面では目を逸らしたくなる絵もありましたが、BLでそこまで描き切った作者の信念のようなものを感じました。清人は愛する人々を涙で見送りながらも、最後は家族の愛を知り、幸せに旅立ったのだろうと思えるラストが救いです。他のお話はギャグらしいので、そのうちに気が向いたら読もうかな。

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フルーツ杏仁 さん
(女性/40代) 総レビュー数:66件