てのなるほうへ【特別版】(イラスト付き)
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てのなるほうへ【特別版】(イラスト付き)

栗城偲/小椋ムク

面白いんだけどーー

ネタバレ
2021年2月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初作家さん。まさかののっぺらぼう×全盲の男の子(成人してるけど)のカップル。
ずうっと前に試し読みしてのっぺらぼうやらろくろっ首のモチーフが面白いな、とセール時に購入し、長らく読まずに放置していました。
のっぺらぼうの草枕の孤独や寂しさ、自分がのっぺらぼうだと分かった時の絶望感に泣けました。
偶然の出会いにより中途失明した巽と仲良くなり、心を通わせていく様子がとても良かった。
巽は先天性全盲ではないからこその悩みや葛藤がどこか草枕のそれと似ていてハッとさせられました。
残念だったのは意地悪なお局様のまさかの告白や妖怪達によるタチの悪いイタズラへの嫌悪、あとは草枕がいきなりいたす事ですかね。
不器用なのはわかるけどまずはせめて告白しましょうよ。
そこら辺でちょっと気持ちがついていかないところがあったので星を減らしました。
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