このレビューはネタバレを含みます▼
中学からの仲良しヤンキー四人組(次郎・馳男・ハチ・脇田)
次郎に彼女が出来た途端バランスが崩れ、個々に知らなかった感情がざわつき出す。特に小学生からニコイチ親友の次郎と馳男は、馳男が次郎に親友以上の秘めた想いを持つだけにギクシャク。過去に馳男と同じ想いを経験したハチが馳男の傷心を見抜きスルスルと入り込む。彼女が居ながらハチに馳男を奪われたと思う次郎。
次郎・馳男・ハチの三者三様の気持ちが複雑に動き出して、友達と恋人の境界線の曖昧さに次郎と馳男は揺れるけど、その根底が決定的に異なっていて、とても繊細な部分を追った興味深い話で、三角関係モノとしてはかなり上位にあがる面白さ◎
馳男が性癖を自覚するまでの心情がとても良く、付け込んだかに見えたハチが待てる男だったり、割とフラットなのに読み進む程ハマる構成が素晴らしかった◎ハチが一番不憫だったな〜。次郎はどこを割ってもノンケで案外こういう男の子は多そうよね。