このレビューはネタバレを含みます▼
バッドエンドありの短編5作ですが、私のお宝本の中の一冊です。古き日本の時代背景も良くシチュエーション違うどれも濃密でパンチある話◎泣けて爽快感も付いてくる短編集。
短編好きな方には読み応えあると思います(^^)v
1:墜落機の負傷兵ジョーイ(21)×療養中の正之助(29)の話は、戦時中の殺伐とした時代に肺病で命僅かの正之助が敵兵と異母弟幸作と過ごす束の間のひとときの輝く日々。幸作を思うと泣けるけどタイトル通りの幸福感ある話◎
2:兄の友人で禮次郎(27)×元跡取り息子楓(25)大正時代の朝ドラの様な10年再会愛◎雅号の多弁さ!!
3:DK航太郎×亡父の部下天ヶ瀬。父の命日七夕に毎年一度だけ墓前で会う二人が十三回忌を迎え…話は早く見えるのに深い内容にやられる◎
4:村の御神木の生贄(継也)と守り役笹一の残酷な話のビックリなオチに涙出る◎
5:苦学生神沢×大家のやもめ糸屋(34)の数十年間の優しい話◎