三色混ざれば黒になる
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三色混ざれば黒になる

恋煩シビト

共感できないけど愛してしまったら仕方ない

ネタバレ
2021年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「バラ色の時代」→「三色混ざれば〜」の順番でぜひ読んでください。またもや評価分かれる問題作。全体にこの作者さんの作品の評価が低いのは、love it or hate it の作品ばかりだからでしょうね。。レビューでの前作メインの大和の嫌われ方が酷い。いや、確かに非道い奴ではありましたが。私は非道い奴だが目的のためには何でもやる一途な愛に生きた奴だと思いました。まあ、それはそれとして、この作品には大和は登場せず(右介は登場して、少し語ってくれます) 大和の子ども世代のお話。で、表紙の通り、組の後継者ガチ兄弟と兄友達との三角関係です。兄は組を継ぐことに覚悟ができていなくてフラフラしてる。そんな中自分に必要なものは、優しく愛してくれる弟か、輪かんさせる暴力ふるうDV男友達か、ある意味究極の選択。バラ色〜のお話もそうでしたが、このお話も、何が幸せかは本人が決めることであって他の人には全くわからないですね。別に共感も同調もしなくてよくて、彼らの人生を読者は眺めているだけで、たぶん作者さんも共感してもらおうとは思ってないと思います。兄はこれからどうやって生きていくのか心配になりますが、愛してしまったのなら仕方ない。去っていく彼らの背中を見送りたいと思います。この作品は私は好きですが、人にはオススメしづらいです。前作読んだ方は覚悟して読んでみてもいい、かも。
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