スリーピング・バグ
」のレビュー

スリーピング・バグ

京山あつき

好きとは?恋愛とは?

2021年2月18日
京山先生の作品は「ヘブンリーホームシック」「3番線のカンパネルラ」に続き3作品目。

この作品も淡々と進む柔らかい空気感の中に刺さる言葉や描写がたくさんあって物語に引き込まれました。
好きになるって?恋愛って?色々考えさせられるお話でした。
本郷のことが好きだけど、好き=体の関係にはならない潤野と、好きなら体の関係が必要だと言う本郷。
この2人の恋愛に対する温度差や感覚の違いは埋めることができるのかなと思いましたが、本郷の気持ちを知りお互いの想いを確かめ合うことで潤野のプログラムが走りだしましたね。
潤野の想いが溢れて止まらなくなるところは胸にグッときました。
2人でバグに例えて分析したり、言葉を交わして想いを紐解いていくところが可愛かったです。

フォローしてる方がレビューで書かれていましたが、私も最初このお話を読んで、ノンセクシャルという言葉が頭に浮かびました。
潤野はノンセクシャルではなかったですが、潤野が周りと自分との感覚の違いに悩む姿は以前読んだノンセクシャルのBLと少し通じるところがあるなと思いました。
またそちらもレビューを書きたいです。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!