絶望に啼け
」のレビュー

絶望に啼け

紫能了

星100個ぐらい付けたい。黒髪受け

ネタバレ
2021年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 黒髪の方が受けですが、最初にリバ要素あり。その後は黒髪受け固定。
新刊として発見し、試し読みで「あれ、見覚えのある絵だな」と思ったら、デビューコミックでメチャクチャ絵が上手かったあの先生か!と気付き、更に黒髪の男らしい受けが好きなので購入。結果、メチャクチャ良かったです。夜中に読んだから、興奮し過ぎて寝れなくなった。ザックリ言うと、攻めが受けを憎んでいて、そこからお互い大嫌いになり…という始まりなんですが、この、「お互い憎い同士で最後は両想い」というのがド性癖の私にはたまらない内容。あと、圧倒的画力でもう私には10万円分くらいの価値がありました。
良すぎて、かえって読み返せるページ少ない。なんかもう、濃いんですよ色んな意味で。軽い気持ちで読み返せるページが少ない。どこ読んでも胸がしめつけられる。ラストのハピエンだけ何回も読み直してる。笑)
●内容は、新しく部下になった内海(攻め)に、飲み会の帰りにレ●プされる赤嶺(受け)。何故そんなことをと思うが、6年前に、酒に酔った勢いで、自分が内海をレ●プしていたと聞かされ…というスタート。そこから、社内のデータ流出問題など、会社の事件を追いつつ、2人の愛憎劇が進んでいきます。攻めの内海が、赤嶺を憎みながらもその根底には片想いの愛があるところが最高。もう、最後まで、「頼むから2人でハピエンになってくれ!!!」と、祈らずにはいられなかった。ラスト前1話はほんと、あまりに美しい絶望に「もうダメかも」と思いましたが最終話でホッとした。2人の握り合う手を見た時ほんとにダメかと思った。
●話も凄いが絵がすごい。ハッとする表情を描くのがもの凄く上手いし、画力自体もメチャ高いのに、それ以上に絵に魂がある。本当に絵が上手い人の絵。デビューコミックでは、絵が上手過ぎるし絵柄自体も青年誌みたいだったので「この先生は本当にBLが好きなんだろうか。絵が上手いからエロも勿論上手いけど」と疑問に思ったりもしたが、今回ハッキリと先生の腐魂を見ました。疑ってすみませんでした。男性描写がメチャエロでした。体とか表情とかほんとエロい。一枚絵も最高。個人的は一巻の2話目の扉絵の内海がドツボです。エッロ!修正をかわす局部の描き方も最高。あと、個性的な顔を描くけど2巻では明らかに顔がよくなってます。欲を言えばラストに甘々が見たかったー!イチャラブの続編欲しいです!絶対需要ある
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