ノンセクシャルの恋愛





2021年2月18日
こちらは少し前に読んだ作品ですが、1つ前にレビューを書いた「スリーピング・バグ」を読んで色々考えさせられている時にこちらの作品のことを思い出しました。
こちらも考えさせられるお話だったのでレビューを。
表題作のみ、P228。
立ち読みで最初と中盤部分のお話が76ページ読めます。
始まりの2ページがホラーのようなタッチですが、ホラーではないのでご安心を!(笑)
「ノンセクシャル」という言葉を初めて知ったのがこの作品。
ノンセクシャル=他者に対して恋愛感情は抱くが性的欲求は抱かないこと。
(恋愛感情・性的欲求、どちらも抱かないのはアセクシャルというんですね。)
このお話ではノンセクシャルの一騎がノンケの唐木田と付き合う中での葛藤が描かれているんですが、マイノリティが故の周りからの理解のない言葉に傷付いたり、他者と感覚の違う自分を欠陥品のように感じてしまったり、唐木田の性的欲求に答えられないことに苦しんだり、一騎の心の揺れがとても丁寧に繊細に描かれていて、胸がギュッと締め付けられます。
そんな繊細に揺れる一騎に対し、良い意味で図太く無神経に接する唐木田がまた印象的。
自信家で飄々とした性格の唐木田が一騎のセクシャリティをそんなに重く受け止めず、ケセラセラとおおらかに接しているところに包容力の大きさを感じました。
P141~142で一騎を想って発した言葉には深くて大きな愛を感じます。
でも唐木田なりに葛藤や欲求もあって、諦められず拒まれてもぐいぐいいっちゃうところもまたリアルだなと思ったり。
きっと2人が同じ感覚になることは一生無理なんだろうなと思うととても切なくなるんですが、互いが相手を想いやり、2人にとっての良い着地点を見つけて一緒に居ることができれば本気に素敵だなと思いました。
この作品ではラストの2人がとても幸せそうで、その姿に嬉しくて温かい気持ちになります。
作者様はこれが処女作とのことで、それにも驚き!
知らない世界を知ることができ、とても考えさせられる一冊になりました。
また他の作品が出たら読んでみたいです。
こちらも考えさせられるお話だったのでレビューを。
表題作のみ、P228。
立ち読みで最初と中盤部分のお話が76ページ読めます。
始まりの2ページがホラーのようなタッチですが、ホラーではないのでご安心を!(笑)
「ノンセクシャル」という言葉を初めて知ったのがこの作品。
ノンセクシャル=他者に対して恋愛感情は抱くが性的欲求は抱かないこと。
(恋愛感情・性的欲求、どちらも抱かないのはアセクシャルというんですね。)
このお話ではノンセクシャルの一騎がノンケの唐木田と付き合う中での葛藤が描かれているんですが、マイノリティが故の周りからの理解のない言葉に傷付いたり、他者と感覚の違う自分を欠陥品のように感じてしまったり、唐木田の性的欲求に答えられないことに苦しんだり、一騎の心の揺れがとても丁寧に繊細に描かれていて、胸がギュッと締め付けられます。
そんな繊細に揺れる一騎に対し、良い意味で図太く無神経に接する唐木田がまた印象的。
自信家で飄々とした性格の唐木田が一騎のセクシャリティをそんなに重く受け止めず、ケセラセラとおおらかに接しているところに包容力の大きさを感じました。
P141~142で一騎を想って発した言葉には深くて大きな愛を感じます。
でも唐木田なりに葛藤や欲求もあって、諦められず拒まれてもぐいぐいいっちゃうところもまたリアルだなと思ったり。
きっと2人が同じ感覚になることは一生無理なんだろうなと思うととても切なくなるんですが、互いが相手を想いやり、2人にとっての良い着地点を見つけて一緒に居ることができれば本気に素敵だなと思いました。
この作品ではラストの2人がとても幸せそうで、その姿に嬉しくて温かい気持ちになります。
作者様はこれが処女作とのことで、それにも驚き!
知らない世界を知ることができ、とても考えさせられる一冊になりました。
また他の作品が出たら読んでみたいです。

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