このレビューはネタバレを含みます▼
ある芸術大学の音楽部に所属する2人、芸術一家のサラブレッド梶山と異端児と呼ばれる満のお話。
満は梶山の才能に羨望しつつ不安も掻き立てられるのですが、一方で梶山は満しか出せない才能に気づき惚れ込みます。そんな2人がお互いを必要とし高め合っていく姿に自然と力が入り、最後の演奏会の場面では息が詰まるほど興奮しました。しかも、この2人しか演奏できない曲があったり手書きの楽譜の意味があったり、なんてロマンティックなんだろうとうっとり。BL小説読んでうっとりしたの初めてかも。
お話は3部構成、1部は大学時代、2部は卒業間近、3部は世に出て数年後、という時間設定も各人がどのような選択をしたのかを知れて楽しめました。(3部のみ広瀬のお話です)
読みホですが読み応えありました。イラストはありません、お気に入りの絵を思い浮かべて是非楽しんでください!