夜が終わるまで
」のレビュー

夜が終わるまで

西田ヒガシ

不思議なお話でした

ネタバレ
2021年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです。西田ヒガシ名義は初めてです。
司法研修同期だった弁護士の影山が傷害事件に巻き込まれ遺棄されたが遺体が見つかっていない状況。その担当検事が日浦。そんな中、影山にソックリな弟が現れるというお話。
最初に読んだ時は、なんだか不思議な感じだったのですが、2回目を読んで超常現象の存在を肯定したなら自分なりに納得できました。影山が拉致られて、生死をさ迷っている時に、影山の生き霊(!?)みたいなものが弟に乗り移っていたと考えれば話の筋が通るかなと。それで、弟が二重瞼の時は影山が乗り移っているときで、一重瞼の時は弟そのものといった感じ。日浦への積年の想いが、日浦の前に生き霊となって現れていたのではないかと私は思いました。その後が描かれて、二人のこれからを想像すると読後感良いです。西田先生の作品はもう少し読みたいところでいつも終わるんですよね~。
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