声はして涙は見えぬ濡れ烏
」のレビュー

声はして涙は見えぬ濡れ烏

ウノハナ

凛さん

ネタバレ
2021年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ハイブリッド・スターダストのスピンオフです。
聖人のおにーちゃん、凛さんの大学院生の話。
ツンツンして何を考えてるのか分からなかった凛さんが、人懐っこい大型わんこみたいな会沢に絆されていくのが可愛い。
凛さんが何を思ってたった1人であの家に住んで金魚を1匹飼っていたのか、想像すると切なくて胸がきゅーってなります。
お父さんが不本意ながらも家に従ったとして、なぜ好いた女性以外の方を妻として子供をもうけるか…とか考えるともやもやしてしまうのですが。
まぁ歳も離れているし、心の支えが必要だったのかなと思ったり色々。
凛さんのご両親も(お母さんは明るく元気だけど)切ないです。
幼少期の頃、お父さん大好きで甘えん坊であっただろう凛さんがお父さんみたいに朗らかであったかい会沢に惹かれたのは必然。
育った環境の違いでか、凛と星人は方向性が全く違うのに2人とも不器用で素直になれない寂しがり屋。
書き下ろしで凛×会沢、星人×八京が親しくしているところが見れて嬉しかった。
出来ることならもっとこの4人を見ていたい。
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