このレビューはネタバレを含みます▼
「マイリトルインフェルノ」と「Loved Circus」が良かったので、作者さん買いです。(ただ今セール中です)この作品は前述2作よりも暗さがあります。3作ともベースは暗然としていて、作者さんの持ち味でしょうか。表題作ともう1編入っていますが、どちらも「神」が介入しています。表題作は宗教的な神、2編目は超常現象としての神です。表題作は、何度も神に裏切られているのに、新たな信じるべき神を求め続けるリブと神父ロースのお話。ラストの悩まし気なロースの表情を見て、ロースはこの先どうリブを受け止めていくのだろうと思いましたが、案外と外の世界に出たリブは新たな神を見つけたりするのかもしれないなと思ったりもしました。2作目も設定が面白かったです。その後の二人が可愛すぎました。先に、ベースが暗然としていると書きましたが、ラストは救われているんですよね。他の作品も不幸になる人はいない。暗と明の混在が良いです。