怖いもの見たさ





2021年2月23日
障がいのある子をとじこめて育てるとか昔はざらにあったと聞くし、家族関係が今よりもっと濃密で閉鎖的で檻に近いものがあったんだろうな。心を病んだ母、弟だけを見ている父、謎多き使用人。闇てんこ盛りの環境でも、育郎は良い息子であろうとする。健気なガラス細工男子。そこにつけこむ典彦。聡明なさち子と無垢な蘭蔵が育郎を檻から救い出す鍵になるか。救い出してほしい。あ、でも蘭蔵と育郎のエロ絡みも見たい気がする。よそのお家事情を小さな穴から覗き見ているような感覚。家政婦気分が味わえる作品です。昭和の設定に隙がなさすぎて、作者様の他の作品を見てこの人現代の話も描けるんだ!とびっくりしました。

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