ナンバーコール
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ナンバーコール

古矢渚

『特別』でありたい

ネタバレ
2021年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『ふたりのライオン』がきっかけで、作者様を追いかけたいと思いました。こちらの作品は初コミックスだそうです。わぁ、デビュー当初から胸キュン作品を手掛けていらしたんですね。アオハルと言えば、よくある青空澄みわたる空が表紙ですが、この夕焼け空の放課後って感じも素敵ですね。生徒が帰った後の二人きりを思わせるようなイメージです。名前がきっかけで知り合った二人。接点がなければ友だちにさえならなかったかもしれない。そんな二人が付き合いを深めていくうちに、芽生える感情。
『俺だから』近づいてくれた。『自分だけ』が知らなかった。もう、友だちという関係にもたらす違和感。きゃ~、たまりません。それは『恋』だよ、恋。誰かの特別でありたいのは…うふふ♡キュンキュンします。だけど、それは戸惑いとなり、距離をはかり…胸がツキンと痛くなる。古矢先生のアオハルマジックが素晴らしい。可愛らしい恋物語です。
最後に、誰もいない放課後の初めてのキス。心臓の高鳴りがやみません。これが表紙とリンクするのかな?素敵ですねぇ。エッチはないけれど、これはこれでいいんです。良かったぁぁ。
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