ハロー・グレイ・ナイトシェード【シーモア限定特典付き】
」のレビュー

ハロー・グレイ・ナイトシェード【シーモア限定特典付き】

久松エイト

毒親の犠牲になる子ども達

ネタバレ
2021年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらは『NEON』読モ達の前日譚〜後日譚になっている贅沢な一冊。表題作の継承愛憎劇 前後編の間に、微リンク短編2話あり→描き下ろしで30代集合する面白い構成。

1:表題作は、格式高い老舗料亭「月路亭」の悪魔の様な女将(母)に翻弄され引き裂かれた跡継ぎ兄弟の話。ドロドロ臭ありありだけど、毒親早め退散の為意外とアッサリで、8歳差兄弟、虎汰・嘉一がいい子だけに、毒親が残した心の傷は見ていて辛い。タイトルは毒やアクの意味なのだろうけど、意味深で良き。

2:DKモノ面白い◎幼い頃から三人仲良しの光貴と双子(准介・涼介)の間に准介を好きなJK鳴海が入り、揺れ動く心情がいい〜◎ファンファーレ良き。→鳴海ちゃんに片恋中の涼介がのちの読モ。

3:〈はらぺこのメメント・モリ〉毒親の犠牲になった瀬谷君(表題作、冒頭の虎汰の仔猫)のラストの表情にゾクッとするうへ〜な話だけど短編としては面白い◎読モ時代セ フレ?(虎汰×瀬谷)の毒親から家を奪われた二人がそれぞれ温かな居場所と愛を見つけて良かった!!

・描き下ろしは、虎汰と涼介と瀬谷の読モ時代のモデル仲間ととても賑やか(30代の職業が分かるのも◎)その読モ時代の話スピン→『NEON』は波野×多田の馴れ初め編♪
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!