このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さん。名作のスピンオフだと知らずに表紙買いして、なんの前情報もなしに読んでしまいました。おかげで思いっきり感情移入してしまい、号泣です。近代日本の悲恋モノ、心の臓に刺さりまくりました。
ゆき林檎先生の「玉響」との比較になりますが、あちらは我を通し愛を貫くパターン、こちらは逆で、、、ぐっすん。悲しいです。
それにしても、玉響でも思ったのですが、当時は学生でもお座敷遊びってするんですねえ。もっと敷居が高いものかと思っていました。
このスピンオフは本編「花のみぞ知る」の祖父世代のお話で、本編のCPが出てくる続編もこの御本に収録されています。レビューでも本編から読んだ方々が喜んでいる!私は初読みの際に本編の彼らを知らなかったので、かわいい子達だな、素敵なプロポーズ良かったね!という嬉しみしかなく、それよりも、孫のミサキのお家事情で祖母の話が出てこないということは、子供ができたあと晶の妻は早々にみまかったということか?じゃあその後はどうしたの?基晴との交流はあったの??と、祖父世代があれからどうしたかというのが気になってしまいましたよ。読む順番が違うとこうなっちゃうんですね。すぐに「花のみぞ」の方も読んだので情報補完できましたが、やはり初読みの際は「晶と基晴はどうやら職場も同じっぽいぞ、じゃあ何だかんだで近くにいたのか?なんなら交際したのか?二度目を致したのか?」等の妄想が止まりませんでした。でも基晴教授のビジュアルがつぶらな瞳のじいさんなので、だんだんそんな思いも薄れていきましたが。まさか基晴は晶の孫に懸想してたりしないだろうね。それはちょっと勘弁して欲しいのだ。