このレビューはネタバレを含みます▼
フォローさんのレビューを見て、「あ、すごく好きな作品なのに、余韻に浸りすぎてレビューしそびれていた」と気付きました。フォローさんと好きな作品がかぶると嬉しくなります。引田くんと今井さんのシリーズの1作目です。「聞こえない声」→「見えない星」→「枯れない花」の順。作者さん曰く、”ぶさいくなんだけど何か色気のある子”が引田くん。最初は、「今井さん、引田くんのこと可愛いって言ってるけど、ほんとに?ほんとに?」ってどうしても思っちゃったんですけど、今井さんには分かる引田くんの色気(性的に興奮する)があるんだなーと妙に納得しました。薄明りの中でほんのり見えた引田くんの裸に欲情してしまう今井さんと怯える引田くんの描写とか、留守電を何度も再生する引田くんとか、神社の引田くんの涙や手を差し出さなかった今井さんの気持ちとか、何とも言えないたまらない気持ちになる場面を挙げるとキリがないのです。あと、他の作品でも思ったのですが、作者さんの言葉の選び方が好きです。「惚れました」とか「今井さんにささげます」とかクラッときます。