このレビューはネタバレを含みます▼
今1番大好きな作品です。
タイトルは衝撃的ですが、中身はそうでもないというか、体から始まっちゃったけど純愛ぽい両片思いのお話です。
程よくヒロイン目線とヒーロー目線が交錯して物語が紡がれます。
ヒロインもヒーローも過去に恋愛で失敗した、こじらせちゃん&こじらせ君です。
そのためなかなか素直になれません。ヒロインはヒーローのハイスペックぶりに敬遠気味だし、ヒーローは元カノにされた仕打ちから女性を信じられません。それでもお互い惹かれ合い、体を重ねてしまってさらにこじらせていく様は切ないです。
個人的には16巻〜17巻の民宿での3回目の夜がとても大好きなシーンです。2人とも相手のことを好きだと自覚しているので、とても幸せそうでカラーも綺麗で、そして「こんな大好きな人と恋人になんてなってはいけない」という2人の気持ちが何より切ないです。
その後の展開は、それまで(22巻など)は言葉ではお互いに「好き」を伝えたものの、どこか表面的というか、こじらせていくばかり。
そして、その後一度は大好きなヒロインの為に身を引こうとしたヒーローですが、身を引くことの意味を実感して、ヒロインの元へ駆けつけたのが26巻。ここでようやくお互いの心が繋がった気がします。物語は佳境に入りつつあるのでしょうか?次は実家イベントですね。2人の恋を最後まで見守りたいと思います。