嘘つき達の長い夜【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
」のレビュー

嘘つき達の長い夜【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

暮田マキネ

暗闇のトンネルを抜けた先に光が射す

2021年3月12日
『僕の可愛い酔っぱらい』の続編です。闇があるとわかるから、なかなか手が伸びなかった作品です。だけど、もぉわかっていても止まらないのが、マキネ中毒ですよね。きっとマキネワールドにはまってるファンの方は、皆さん中毒じゃないでしょうか。確かに辛いわ、苦しいわ、胸が痛いわ、なんですけど、暗闇をもがいて、もがいて抜け出した先の光が温かいから余計に幸福感が大きくなるんですよ。カバー下に作者様の作品に対する思いや製作秘話が沢山書かれています。本編を読んだ後に読んで、気持ちが楽になるのか、本編読む前にワンクッション置いて心して読むか、どちらがいいかは難しいところです。ただ、大切に作られた作者様の思いが伝わって来て感慨深いものがあります。
前作が幸せに終わっただけに、何故あえて辛い過去の話を描かれたのか…って思いますが、作品に対する思いは強く感じます。描きながら涙されて、ペンが進まなかったとか…もう、泣いちゃいますよね。
辛い続編ですが、ヒナの強さと優しさ、シゲさんやフネさんがちぃさんを守ってくれているので、二人の未来は光しかないと思います!
闇の部分がないところのちぃさんは、ひたすら可愛い~。ヒナもカッコいい~。二人ともヨシヨシと愛でたいです。二人とも頑張った!
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!