時代は変わっても作風は変わらない





2021年3月16日
バブル真っ只中の80年代後半に連載され、時代へのカウンターとして人気を呼んだ漫画の続編。連載の時代は平成末期、作中の時代は平安末期へとそれぞれ時代を移しているが、作品のスタンスは相変わらず世間とズレている自由人達の、目的も何もなく生きていく日常(非日常?)を描いている。そういう作風もあり時代考証や設定は大胆かつフリーダムで、平安歴史物として見るのは間違い。まぁそれを求めて手にする人はいないだろうけど。主人公の蜂須賀はダメ人間ぽく書かれてはいるが常人を越えた才覚溢れており、見てる分には面白いけど感情移入はできない。ご都合主義のように後付けで蜂須賀をスーパーマンにしてしまう点が、星マイナス1した理由。悲しいかな、我々のような凡人は結局木村のようになってしまうんだよね。

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