BANANA FISH
」のレビュー

BANANA FISH

吉田秋生

少年/少女マンガの壁を超え心を動かす作品

ネタバレ
2021年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ アッシュと英二は、刹那で永遠。脆くて強い。こんな相反する形容が同居した繊細な関係性は、吉田秋生先生の洗練された物語によってこそ成立していると思います。ものすごい作家です…!
他にもアッシュとショーター、シンとの関係など、すべての友情に信念と愛を感じられて本当に美しい。
さらに愛の行き先が執着や憎悪になってしまったユーシスのような存在も、単なる敵とするには魅力がありすぎる…
少年マンガ的なアクションと展開に、少女マンガらしい細やかな心理描写が見事に混ざりあい、読む者を選ばず心を動かすようなすばらしい作品でした。
BANANA FISHと吉田秋生先生に出会えてよかった。
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