舞妓さんちのまかないさん
」のレビュー

舞妓さんちのまかないさん

小山愛子

可否つけがたい

ネタバレ
2021年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 丁寧に描かれているけどツッコミどころ満載。
1話のおひたし作るのに切ってから茹でるなよ、とか
3話の21時に湯屋に行き、帰りに八坂さんの前の参道(土産屋が並んでる道のこと)通って鴨川わたって22時には花街(屋形)に帰るって。
地元知ってればありえんルートを歩いて、ありえん時間配分で移動してる。
入浴後に(時間配分を無視して)そのルートで歩いたら風邪引き確定なので、良い子は止めてくださいね。
私は祇園の屋形しか知らないけど、屋形の生活でもありえない部分が多い。
台所でも冬の朝の短パン+素足、青森出身でもまずありえないから。
冬は普通の部屋よりマイナス5度は低い。
ぬか床もあるから床暖房ではないだろう。
屋形に姉さんたちも含めて10人以上が共同生活してるのもありえないから(大抵は通いになる)。
そうやって細かい部分でツッコミが入るけど、「読みもの」としてならいいんじゃない?


〈追加9月12日〉
先輩舞妓の旅立ちが単行本にもなったので、気になってる今後。
この先「百はな」は後進のため置屋から卒業します(これは確実)。
そのときキヨとすみれはどうするのか。
キヨは置屋に残って後進のために頑張るのでしょう。
でもそれは、すみれと共に居られなくても、支えられなくても成り立つのか。
すみれは1人では何も出来ないから(百はなからすみれに戻れない)、キヨと共同生活するのか。
健太と結婚するのか(出来るのか?ガンバレすみれ)。
ストーリー的にはすみれが「自前さん」になって置屋を出るシーンで終了となりそう。
すみれとキヨの2人が置屋にいることが、この作品だから。
おまけで「その後」のストーリーがありそうだけど。
芸妓となった「百はな」、変わらず置屋でまかないさんをしてるキヨ(通いかも)、2人に負けないよう頑張って自分の店をもてた健太。
3人の関係は大人になってもそのままかもね。
さらに「市」のおかあさんに百はながなれば、この先も『すみれとキヨの置屋ストーリー』が続く形だと嬉しい。
(239話が呼び水になってます。あの話が「次のおかあさんは百はな」の布石なのかなーと。キヨと一緒にいられるし)
どうなるか楽しみにしてます。
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