月を食べて恋をする
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月を食べて恋をする

沙野風結子/小山田あみ

表紙買い

ネタバレ
2021年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 魅力的な表紙に沙野&小山田コンビ、そしてセールの3拍子に思わずポチっ。
父親の死後、恵多は記憶障害と突発的に身体が硬直状態になってしまうこともあって叔父の章介と同居します。過保護な章介を疎ましく感じながらも特別な感情も募っていって、とよくありがちなストーリー。が、そこはさすがの沙野先生、恵多の素直なんだけど意固地な性格や災いとなる記憶障害に加えて、当て馬ならぬ事故馬みたいな悪辣な人物も登場してストーリーをかき乱しまくります。途中からサスペンス要素も交えての展開にドキドキが収まらず一気読み。あれ?表紙ではあんな素敵な感じだったのに‥。
挿絵は皆さん仰る通り、章介の色気と恵多のあどけなさが残る感じがよく描かれていて見入っちゃいました。そして、読了後に改めて表紙の2人を見ると感慨深いものがありますね。水面に佇む2人がこんなに落ち着いているのなら、他の障害も乗り越えていくに違いないと思うのでありました。
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